仁寺洞



仁寺洞(インサドン)は骨董品や絵画など韓国の伝統工芸の店が多く集まる街。韓屋スタイルの伝統茶屋や韓定食の通りもあり、韓国の伝統を感じられるエリアだ。近年は大手チェーンのカフェやコスメショップも出店するなど、観光地化が進んでいる。

2005年には伝統と現代が折り混ざったショッピングモール「サムジギル」がオープン。近年は韓国人はもちろん外国人観光客がとても多く、特に週末はたくさんの人たちでにぎわう。

仁寺洞(インサドン)は韓国の伝統の品を買うのにおすすめ。絵画や骨董品、陶磁器、刺繍のほか、韓服、お茶、伝統小物など様々なものがこの通りで揃う。伝統を感じさせながらも現代の雰囲気が感じられる、サムジギル、仁寺洞マルといった新しいショッピングモールもある。

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●サムジギル(쌈지길)
サムジギルは2005年にオープンしたショッピングモール。各店舗では衣類、アクセサリー、ステーショナリー、カバン、石鹸などこだわりの商品が並んでいるが、韓国の伝統が合わさったオリジナルな商品が際立つ。中庭を取り囲むように建物が建てられ、回廊式に上階まで登れる。サムジギル公式(韓国語)

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サムジギル

●仁寺洞マル(인사동마루)
仁寺洞マルは、2014年秋にオープンしたショッピングモール。マルは韓国語で「床」という意味。韓国のデザイナーズショップが軒を連ねているほか、カフェやキムチ博物館などがある。仁寺洞マル(韓国語)

●通仁カゲ(통인가게)
通仁カゲは1924年にオープンした骨董品・工芸店。置かれている商品を見ると、伝統的な雰囲気が強く感じられながらも現代風である。外の店舗は屋台のようになっており、王のお菓子クルタレや、ハングルの判子を作れる店がある。仁寺洞マル(韓国語)

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[左・仁寺洞マル、右・通仁カゲ]

仁寺洞へのアクセス

地下鉄3号線の安国駅もしくは1号線の鍾路3街駅が最寄駅となる。仁寺洞のメインストリート、仁寺洞ギルとその路地を中心にお店が並んでいるため、まずは駅からメインストリートを目指そう。双方の入口には観光案内所があるので、そこに立ち寄って観光マップをもらうとよい。

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[安国駅側・仁寺洞入口]

鍾路寄りのメインストリートの入口には日中から夕方にかけて屋台が数多く出店する。屋台おやつや、駄菓子、小物など様々なものが販売されており、あれこれと眺めているだけでも楽しい。

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[鍾路側・仁寺洞入口]

最近ではだいぶ観光地化されコスメショップも出店しているが、メインストリートとその路地には骨董品や絵画、伝統茶のお店などが多く、韓国の伝統的なおみやげを購入するのに便利である。伝統をモチーフにした手ごろな価格のお土産の店も多い。

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仁寺洞の歴史

仁寺洞には朝鮮時代「図画院」という宮中絵師の機関があった。また、朝鮮時代末期から日本統治時代にかけては生活に困窮して没落した上流階級(両班)たちがここで骨董品を売り払ったことで伝統的なものが集まるようになったといわれている。2000年代には文化特区に指定された。

仁寺洞のグルメ

仁寺洞(インサドン)の街には、伝統的な飲食店が多い。伝統茶屋やカフェなどが多数。安国駅寄りでメインストリートから一本入った路地には韓定食通りがあり、韓国の伝統家屋、韓屋の趣を感じながら食事ができる店が数多い。

●韓定食通り
韓定食(한정식)とは、おかずの品目が多く、多様な素材を使ったコース料理。安国駅寄りの路地に、韓定食の店が多く、伝統家屋を利用した店もある。

同じ韓定食といっても伝統風に料理を出すお店や、料理を現代風にアレンジし、サラダなどを提供する小洒落たお店もある。どの店も個性が出ていて、愉しめるはずだ。どのお店もランチタイムは1人前15,000ウォンからが相場。

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[韓定食通り]

韓定食通りでは30年以上の伝統がある「イモチプ」が有名。オンドルの席で昔ながらの趣が感じられる。カンジャンケジャン(カニの醤油漬け)をメインに。

路地の入口で北朝鮮の地名を冠する「宣川(ソンチョン)」も歴史あるお店で、北部の料理らしく辛さが抑えられており、たんぱくなおいしさ。おかずの品数も豊富で比較的リーズナブル。「智異山(チリサン)」は野菜を中心とするヘルシーな韓定食のお店だ

●伝統茶カフェ
仁寺洞(インサドン)の路地は伝統茶カフェも多い。五味子茶や菊花茶などの様々な伝統茶を味わうことができる。お店にはギャラリーのように様々な小物や伝統品、絵画が展示されているカフェもある。

またアルンダウム茶博物館は大きな造りの韓屋のなかで、いろいろな茶器が展示されボリュームたっぷりのピンス(かき氷)が味わえる。もちろんそのほかのお店でも、夏になるとパッピンス(小豆のかき氷)を楽しめる。

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[左・五味子茶、右・パッピンス]

●屋台フード
仁寺洞のメインストリート入口には、間食屋台が並ぶ。ケランパン、コロッケ、杖菓子など韓国の屋台フードが集まるが、観光客が多く訪れるだけにほかのエリアにはないオリジナル商品が登場する。ポン菓子の一種で、渦を巻くような杖菓子のほか、ワッフルにアイスをはさんだ「ワン(王)フル」など様々な商品が多い。

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[左・ワンフル、右・杖菓子アイス]

メインストリートにに入っても、ところどころに間食を扱う店や屋台があり、ナッツを入れて揚げるように焼いたホットクや、伝統風の米菓子等も出店で販売されている。

仁寺洞の居酒屋

●屋台街
地下鉄5号線鍾路3街駅~楽園楽器商街にかけて、そこから清渓川方向まで南北に連なる地下鉄1号線鍾路3街駅までは屋台街が続く。夜になると幌張馬車(포장마차)と呼ばれる酒飲み屋台が出店。

一皿1万ウォン強のメニューが並び、そこにお酒を注文するスタイルで、簡単な突き出しがついてくる。都会の真ん中の屋台でお酒を酌み交わす韓国の夜の風物詩である。

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[鍾路3街の屋台]

●韓食堂
韓食堂でも夜はお酒と料理が楽しめる。韓定食の店はもちろんのこと、チヂミやスジェビ(すいとん)などを出す一般的な食堂でも、焼酎やマッコリを提供している店がほとんどだ。

●路地裏
路地裏には韓食堂に加え、居酒屋がある。特に有名なのは、バッティングセンター裏手にある看板のない店「ワサドゥン」で洗面器大の器にマッコリが入れられ、焼魚や和え物などおつまみメニューとともにお酒が味わえる。

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[ワサドゥンのマッコリとおつまみ]

仁寺洞の観光スポット

●曹渓寺(チョゲサ)
韓国最大の仏教宗派、曹渓宗の総本山。1395年創建された寺院で、本殿となる大雄殿は朝鮮時代に建立。旧暦4月8日の釈迦誕生日前後には色とりどりの提灯が設置され、お寺を彩る。曹渓寺の前の建物では韓国全国のテンプルステイに関する情報が得られる。

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[曹渓寺]

●雲峴宮(ウニョングン)
雲峴宮は、第26代朝鮮王高宗(コジョン)の実父である興宜大院君の私邸。高宗も幼少期をここで過ごしている。入場料1,000ウォンだが、お昼休みの時間のみ無料で入場できる。また韓服体験(有料)にて可能である。

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[曹渓寺]

●博物館は生きている
仁寺洞のメインストリート入口(鍾路側)に2014年にオープンしたトリックアートミュージアム。

仁寺洞の隣のエリア

仁寺洞(インサドン)のエリアは、仁寺洞ギルと呼ばれるメインストリートとその路地を指すのが一般的である。すぐ隣の楽園洞(ナグォンドン)は楽器商店街のほか安価な飲食店や理髪店が多く、高齢者たちが多く集まるエリア。

北東にある益善洞(イクソンドン)は、韓国の伝統家屋が多く、それらを改築したカフェやレストランが若い世代にも人気を集めている。

文:トム・ハングル(吉村剛史)公開:2014年03月02日 改:2017年01月13日

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