地元アラハタ&アラサーの遊び場、建大入口~夜は漢江トゥクソムへ
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2017/09/29 改:2022/09/20 

建大入口(コンデイック、건대입구)駅周辺は、建大(コンデ、건대)とも呼ばれ、駅の名前のとおり学生街です。ソウル東部に位置し、ファッションビルがひしめく東大門エリアからは、地下鉄で15分。

駅のすぐそばには建国大学校、北側には世宗大学校があり、駅周辺は大学生を中心に、若者たちでにぎわいます。


[建大入口駅前の様子]

タイトルには「アラハタ(※20歳前後)&アラサー」とは書きましたが、建大入口駅前にはロッテ百貨店や建大病院、駅から少し離れれば、アパート(日本でいうマンション)のほか地元ローカルな市場があり、実際には幅広い世代が訪れる場所です。

建大(コンデ)エリアは、最近になってガイドブックにも取り上げられるようになりましたが、近年までは観光客には全くといってもいいほど注目されなかった場所。参考:建大(コンデ)

もともと20~30代の地元ローカルな遊び場であり、とくにハタチ前後の学生たちが多く、若くて活気のある街だからこそ、今一度このエリアの楽しみ方を考えてみたいのです。

学生街を巡る2号線、江南方面からも便利な7号線~建大入口

ソウル地下鉄2号線は、ソウルの中央を流れる漢江の南北をまたぐ環状線。明洞(ミョンドン)に隣接する乙支路入口駅、そしてビジネス街の江南駅、ロッテワールドがある蚕室といった主要エリアを通ります。

さらに2号線は新村、弘大入口、漢陽大といったソウルの学生街も経由します。参考:建大入口への行き方

東大門エリアからは2号線に乗り、15分弱。漢江に近いこのエリアは地下鉄とはいえ、列車は高架を走ります。改札口を出て、出口まで下りていくと、目の前は交差点。


[建大入口駅前交差点]

駅出口前には、高架の両側それぞれにカフェがあり、カフェの前も待ち合わせ場所として使われているようです。一方、7号線は地下に駅があり、ソウル北東部や江南方面へのアクセスもしやすい場所柄なのです。

おみやげも買い物も、時間つぶしもココで

学生街でもある建大入口駅周辺は買い物をしたり、時間をつぶすにも便利。駅の出口を出てすぐの交差点の先に見える複合商業施設には、ロッテ百貨店と、スターシティモール、大手スーパーの「イーマート(E-Mart)」があります。

百貨店やモールでファッションやコスメが揃い、スーパーでは日用品のほか、職場や友人に買っていくおみやげを手に入れることができ、さらには映画館やフードコートもあるので、ここで長時間過ごせそう。


[スターシティーモール、写真左にはイーマートが連結]

つまりここを利用すれば、ワンストップで買い物ができるというわけで、ショッピングのためにほかのエリアに立ち寄らなくても大丈夫なのです。

もし短期の旅行でこのエリアに宿泊したなら、地元の韓国人が余暇を過ごす建大エリアに半日くらいはいられそうです。

E-mart(イーマート)紫陽店
営業時間:10:00~24:00
第2、第4日曜日定休
E-mart定休日(韓国語)

ロッテ百貨店スターシティ店
営業時間:10:30~20:00(通常時)
ロッテ百貨店(店舗ページ)

スターシティは芸能人の暮らす高級アパート!

スターシティはショッピングモールだけではなく、住商一体型の複合施設になっており、ロッテ百貨店スターシティ店の後ろは高いビルになっています。ここはタワーマンションともいえる住居としてのビルですが、部屋の面積が広く、高級アパートとしての位置づけです。

ここには東方神起のチャンミン、EXOチェン、ソン・ダムビといった芸能人たちが暮らしています(すでに引っ越した有名人もいるようです)。住居なので実際に無断で立ち入ることはできませんが、芸能人たちが住んでいる場所ということを知っておくだけでも、散策が楽しめるはずです。

詳しくは動画をご覧ください(※チャンネル登録歓迎です)。東方神起チャンミンやEXOチェンら芸能人が住むスターシティのあるソウル・建大(コンデ)とはどんな街?

ファッションならロデオ通り&コンテナモール

ロッテ百貨店の向かい側には、ロデオ通りがあります。1995年ごろから衣類を扱う店が集まりだし、その後ファッション通りとして定着。

しかし2008年に向かいにロッテ百貨店が開業、2015年に後述のコンテナモールが開業したこともあり、近年はファッションストリートというよりも、飲食店が増えているのだとか。

とはいえ元はおしゃれストリートですから、こざっぱりとした外観の店が多い、という印象を受けます。


[正面はロッテ百貨店、後方がコンテナモール]

2015年4月には、ロデオ通りの奥に韓国初のコンテナモール、COMMON GROUND(コモングラウンド)がオープン。日本でちょうど「インスタ映え」という言葉が出てきたころで、韓国でもフォトジェニックなスポットとして若者を中心に人気に。


[建大エリアで注目を集めたコンテナモール]

モール中央の空間には、ブルーのコンテナをバックに写真を撮るオシャレ女子たちの姿。「ショッピングよりも、写真がお目当て?」そんな印象さえ受けたのです。

もともと建大入口駅周辺は、地元の韓国人の若者たちが集まる繁華街。このコンテナモールができたころから、日本の旅行番組や、ガイドブックにも掲載されるようになりました。


[写真を撮る人も多数]

コンテナモールに入ってみると、天井はパイプが見えて簡素な造りになっていますが、薄暗くも感じられる空間に、あたたかな照明がつるされています。

ショップは、海外ブランドよりも、韓国発のオンラインショップやインディーズブランドが数多く、韓国スタイルのアイテムをゲットするなら、ココを訪れるのがよいのかも。

敷地の中央にはフードトラックが集まっており、屋外で軽食も楽しめるほか、イベントが開かれたりもします。公式ページ:COMMON GROUND(韓国語)

COMMON GROUND
営業時間:11:00~22:00(無休)
建大入口駅から徒歩2~3分

ソウル東部の屈指の繁華街!~建大味の通り

建大入口の繁華街は「建大味の通り」。2号線の2番出口を出て路地に入ると、雑居ビルがひしめき合います。このエリアでは屈指の繁華街。地元の20~30代を中心とした世代の遊び場です。

焼肉はもちろんマッコリ、カラオケやDVD房など、若い世代が利用するお店がたくさん。夜になると看板がキラキラと輝き、道行く人を誘い込みます。

建大味の通りは、弘大のような流行に敏感な繁華街とは異なりますが、カオスな雰囲気の学生街ということからすれば、メインストリートは新村の路地に近い印象も。駅前にある従来のにぎやかな飲食街といえば、そうでしょう。

ただ最近では、路地にK-POPアイドル&おしゃれなカフェも増えたようで、幅広い飲食街となっています。そしてもう一つ、建大エリアの特色を挙げるならば、漢江公園が徒歩圏内であること!

建大入口から夜の散策に最適な、トゥクソム漢江公園!

建国大学周辺で食事をしたり、軽くお酒を飲んだりするなど、友人と戯れたあとは、夜散策に出るのもグッド。

建大入口駅から南にずっと歩いていくと、20分ほどで漢江(ハンガン)へと出ることができます。歩きたくない方は地下鉄7号線に乗りましょう。


[展望台・チャボルレ]

歩いていくと、7号線のトゥクソム遊園地駅がありますが、そこがトゥクソム漢江公園。漢江沿いにはあちこちに公園が整備されていますが、トゥクソムで目を引くのは「チャボルレ(자벌레)」といい、尺取り虫という意味をもつ円筒の展望台。

この円筒は3階建てで、長さは200m以上にも及びます。公園からはエスカレーターで上がることができ、漢江を見渡せます。夜の散策やデートにも最適!

ブックカフェや子供向けの空間がある上階は夕方までですが、1階は深夜まで自由に出入りできるため、食後の散策にも最適です。公式ページ:チャボルレ(韓国語)

●コンビニ外飲みにも最適!
トゥクソム漢江公園には、漢江を眺めながら食事が楽しめる船上レストランも。高級レストランではなく気軽に入れる印象。


[船上レストラン&コンビニ]

ちなみにこの船の入口にはコンビニがあり、ビールや乾きものを買って、テーブルで夕涼みしながら、お酒やジュースを飲んでも気持ちがよいですよ!ソウル市民たちが大好きな漢江の公園だからこそ、誰でも気軽に過ごせるのが魅力です。

ソウル東部のローカルな繁華街はココ!

韓国旅行のリピーターの方は、ときには地元の人たちがふだん訪れる場所にも出かけてみたくなったりしませんか。もちろん旅行ビギナーの方も、ソウル東部に宿泊したときにあらゆるものが揃う街を知っておくと便利です。

そしてソウル東部にいながら、若くて活気のある街の様子を感じてみたい方は、建大入口駅周辺を訪れてみてはいかがでしょうか。

※建大エリアのお隣は工場や倉庫をリノベーションしたカフェがある聖水(ソンス)洞。こちらも人気の街です。

倉庫・工場がカフェへと再生、ホットプレイスとして定着する聖水洞(ソンスドン)~聖水駅周辺




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