延南洞(ヨンナムドン)ふたつのストリート~京義線森の道(ヨントラルパーク)と春の桜道 | 韓国&韓国旅行 | トム・ハングル

弘大の隣・延南洞(ヨンナムドン)2つのオアシスな道とは?~京義線森の道と、春の桜道
 2018/04/24 吉村剛史(トム・ハングル)

延南洞(ヨンナムドン、연남동)は、弘大エリアの隣に位置し、ここ1~2年のあいだ、若い世代を中心に注目を集めています。

緑の芝生が美しく、さらには小洒落たカフェやダイニングバーが多いこの街。休前日の夜や、週末になると多くの若者たちがここに集います。

もともとは住宅街だったこの街。地上を走っていた列車、京義線(キョンウィソン、경의선)が地下を走るようになり、この廃線跡が2015年に「京義線森の道(경의선숲길、キョンウィソンスプギル)」として生まれ変わりました。


[京義線森の道の様子]

都会の憩いの場という意味でニューヨークのセントラルパークをイメージし、「延南洞」の「延(연、ヨン)」から、巷では「ヨントラルパーク」とも呼ばれています。

若者が集まる、とはいってもハイソな雰囲気もあり、繁華街のような騒がしさはありません。そんなところにカフェもあり……というオアシスのような、落ち着いたプレイスです。

参考:延南洞のエリア情報

延南洞(ヨンナムドン)はどんな街?

地下鉄2号線・空港鉄道の弘大入口駅3番出口を出ると、その目の前が京義線森の道。春から秋にかけては木々が美しく、青々とした街が広がります。木の葉が落ちた冬の季節は少し寂しくもありますが…。

延南洞は空港鉄道の沿線沿いということもあり、観光客にとっても訪れやすい場所。なんといっても心地よい雰囲気が魅力。メインストリートの左右には、カフェやショップ、飲食店などが並んでいます。なかにはオープンテラスのカフェも。

道のところどころにベンチが配置されており、外の風に当たりながら飲食するにも適しています。道の脇にあるカフェでテイクアウトしてみたり、その場にあるコンビニやリキュールショップで輸入ビールを買って飲んだり、とそれぞれ気持ちのよい時間を過ごせます。

そして、街に溶け込んだ廃線跡にも目を向けておきたいところ。ちなみに京義線森の道は、弘大入口駅から加佐駅までのおよそ1キロの区間続いています。

1900年代初頭にはここに小さな水の流れがあったようですが、それを再現するように、地下水を利用して水が流れるように造成されており、公園化していることがうかがえます。

弘大(ホンデ、홍대)という繁華街のオアシスのような延南洞。観光客としてはその周辺のカフェやグルメ、プレイスポットも気になるところ。延南洞にはどんな特徴があるのか見て行きましょう。

延南洞・おすすめのカフェ&グルメ

延南洞(ヨンナムドン、연남동)は心地よい雰囲気だけあって、オープンスタイルのカフェが多め。そういったカフェで時を過ごすのもよし、さらにはテイクアウトが可能な店も多く、公園で食事を愉しんだりすることもできます。

そんなわけでテイクアウトできるお店をセレクトしました。内容は以下の通りです。

●カップステーキのチェーン店「ヘクステーク(핵스테이크)」
近年韓国で人気が出ているカップステーキ(컵스테이크)のお店。日本語に訳すと「核ステーキ」となる”Nuclear Steak”はチェーン店ですが、外で食べるという意味では延南洞ほど適した場所はないと思うので、ここで紹介しておくことにします。


[ヘクステーク]

カップステーキは数種類ありますが、単品価格に+1,000ウォンで清涼飲料水、+2,000ウォンでビールにできます。下の写真はサムギョプサルステーキ&ビールセット。値段は8,900ウォン。もちろんそのカップに入っている飲み物は、清涼飲料水でもよいでしょう。

もちろんその他のメニューもありますが「サムギョプサル」という名前なので、韓国で味わうならコレでしょう。カップの下にはサラダが入っており、その上にフライドポテト、サムギョプサルがのっており、そこに甘めのソース・マヨネーズ・青海苔がふりかかっています。

外でも手軽に楽しめて、さらにビールで気持ちよく酔える、という嬉しいセットメニューです。

ヘクステイク
ヘクステイク(nuclear steak)(公式ページ)

●ESSERE(에쎄레)
こちらは「ESSERE(エッセレ)」という明洞に本店があるジェラートのお店。ジェラートだけでなく、クレープやイタリアンコーヒーも味わえます。

自然の素材を使い、工場で手作りで作ったジェラート。韓国では手作りのことを「手製(수제、スジェ)」といいます。各種ジェラートはカップ、コーンで1種類4,000ウォン~。

バニラはもちろんイチゴやモモ、マンゴーなど様々な果実の味のジェラートがあります。今回注文したのはクラッシック・アフォガート6,500ウォン。


[クラッシック・アフォガート 6,500ウォン]

とろりと濃厚なジェラートに、かかっているのはエスプレッソでしょうか、コーヒーの苦みとジェラートの甘みがほどよく合わさり、まぶされたアーモンドがアクセントに。上品な味を楽しめます。

ちなみにジェラートはコーン、カップでテイクアウトして外で食べることもできます。果実がのせられたクレープはかなり人気なようで、訪れたときには売り切れていました。

公式ブログ
ESSERE(韓国語)

もちろんここで紹介する店は一例。カフェやレストランで食事をするのもよし。このようなお店や、コンビニなどで飲み物を買ってベンチに座って過ごすのもよし。

天気が良い日の夕方はぜひヨントラルパークでのひと時を愉しんでみましょう。

延南洞の地図をチェック

地下鉄の出口を出ると、目の前が京義線森の道(ヨントラルパーク)。そこは非常にわかりやすい場所にありますが、その他の通りも見て行きましょう。


延南洞(ヨンナムドン)の地図

地図の中央あたりにある食堂街は運転手のための食堂、「技師食堂(기사식당)」が多め。しかし近年の延南洞の人気ぶりに影響を受けたと思われる店もちらほら見受けられます。

数千ウォンで運転士たちや付近で働く人たちがおなかを満たせるような食堂が集まっているのがこの通りです。

トンジン市場周辺を歩いてみよう!

そして延南洞の路地の散策もまた楽しいもの。延南洞の新たな名所となっているトンジン市場の周辺を歩いてみましょう。食堂の周りには小さなカフェや食堂が増えています。若い世代が気軽に入れるようなお店ばかりです。

もともとこの街には民家が多いですが、その建物の1階が店舗になっている場合も多く、そこでこぢんまりとしたブティック、セレクトショップなどが営まれています。

最近の傾向なのか週末に訪れると、後述のトンジン市場のようなフリーマーケット風のお店が開かれているところもあり、アクセサリや小物などを販売しているお店もちらほら見かけました。

そのなかでも元々は以前は一般の市場として使われていた「トンジン市場」は現在、週末にフリーマーケットが開催されます。

●トンジン市場(동진시장)
ソウルの中心街から離れた場所にある市場は、トタン屋根だったり、倉庫のような古い建物であったりすることもあり、商店の裏の薄暗い場所で開かれていたりします。

このトンジン市場も、まさにそんな名残が感じられるところです。日の光が差し込む屋根と、吊るされた温かな照明の下で、金、土、日の午後にだけ営業します。


[トンジン市場の入口]

既存の在来市場とは異なり、お店の人も訪れる客も、若い人たちばかり。若い作家たちがそれぞれピアスや指輪などのアクセサリーや、財布、ペンケース、キャンドルなどの小物を売っています。

客層は20代の女性が中心。値段も手ごろなものが多く、自分用の身の回りの品を探してみたり、ちょっとしたプレゼントに使えるようなものばかりです。

トンジン市場
営業時間:金・土・日の午後~夕方

そして延南洞にはメインストリートとなる京義線森の道のほかに、もう1か所オアシス的な場所があります。それは住宅街のなかに。

京義線森の道と、もう一つの道とは?

「京義線森の道」ともうひとつのオアシス。それは「東橋路41街(동교로41가)」という道。ここはまさに住宅街ですが、春になると桜が咲きます。

この住宅街には、カフェやベーカリーがいくつかあり、オシャレで特徴的な店が多いのです。なかでも特に話題になっている店は’fave bakary(페이브、ペイブ)’というお店。実際訪れてみると、店内は若い女性で溢れています。

外からのぞいた限りでは、20代の女性たちに特に人気の様子。男性客もいましたが、女性中心のグループでやってきた人のようでした。

この東橋路41街は上品で落ち着いた週末を過ごしたい方におすすめです。

延南洞から延禧洞へ

そして延南洞のとなりは延禧洞(연희동、ヨニドン)という町。延禧洞・延南洞あたりには1960年代に華僑の学校が移転してきたことで、中華料理店が多いエリアでもあることは頭の片隅にでも入れておくと、街を歩く際に気づくことがあるかもしれません。

弘大のとなり町であり、若者たちを中心に新たなスポットとして注目の延南洞(ヨンナムドン)。オシャレな気分に浸りつつ、オアシスのような場所で、解放感ある気分に浸ってみませんか?そしてゆっくりと散策してみましょう。



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トム・ハングル(吉村剛史)

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビューし、同年中央日報に掲載される。これまで文化センター講座、トークイベントでの発信も1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破。海外の常識をレポートする『海外ZINE』の韓国担当ライター、2018年2月号『散歩の達人』第2特集の取材・文を担当。同6月から韓国水産食品(K-FISH)広報サポーターズ。プロフィール・お問い合わせ






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