鍾路の新しい路地裏グルメとは!?~ピマッコルはビルの隙間へと
 2015/02/15 吉村剛史(トム・ハングル)

2015年1月、ひさびさに鍾路を訪れたとき、さらに開発が進んでいる様子がうかがえました。スタイリッシュな低層ビルが立ち並ぶ街へと生まれ変わっていたのです!

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[かつての細い路地はビル化]

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[新しいピマッコルの先駆けとなった入口]

それ以来、鍾路といえば庶民的な居酒屋や食堂が集まる街というイメージでした。2000年代後半以降、この周辺一帯(清進洞と呼ばれる町)が再開発されることとなり、その一部である、かつての風情ある通りピマッコルも、時代の波に押され、失われていきます。

この周辺にあったお店は、新しいビルのなかに移転し、再び営業を始めたお店もあります。

たとえば、歴史ある蕎麦のお店「美進(ミジン)」やヘジャンクッ(酔い覚ましスープ)の「清進屋(チョンジノク)」、ピンデトク(緑豆チヂミ)の「チョンイルチプ」はその代表的な存在。2009年ごろ、ここに移転しています。

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[清進屋のヘジャンクッ]

余談ですが、美進(ミジン)は、食事の時間帯になると行列ができています。蕎麦料理店ですが、ざるそばだけでなく「そばチャンポン」なる料理もあります。

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2010年7月の行列ができた美進(ミジン)

チョンイルチプの旧店舗は、ソウル歴史博物館に展示されていて、昔の落書きさえもそのまま残されていますので、関心がある方はぜひ足を運んでみてください。

そして1~2年のあいだにもさらに開発が進み、2014年春ごろには、新しいビルに清進商店街がオープン。グランソウル内には、韓国のマンガ「食客村」の名を付けた飲食店街も営業をスタートしました。

鍾路・清進商店街は高級感アリ!?

清進商店街(チョンジンサンジョンガ)はかつての庶民的な店、というよりも、むしろ少々高級なお店が入った様子がうかがえます。

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この2階にある「ポンウリ(봉우리)」という韓定食のお店は、南楊州(ナミャンジュ)の有機農テーマパークにもお店を構えていますが、鍾路では接待用ともいえるコースが用意されているそうです。

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参考写真:南楊州市・ポンウリの韓定食(ランチ)

地下には高級チョコレートメーカーの店舗、ゴディバ(GODIVA)が入っているということから考えると、時を超えて鍾路・ピマッコルがグレードアップしたような印象さえ感じられます。

参考:食客村公式(韓国語)

高級感ある店を集めた、ともいえますが、経済発展により「庶民」の基準がアップして一般の人でも手が届く水準になったともいえるかもしれません。

さらに言い方を変えれば「鍾路(チョンノ)の江南化」ともいえる動き、さすがにこれはいいすぎでしょうか。

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鍾路の地図
※今回のお話は「クルポッサム」→「ピマッコル」→「ピマッコル(ビル化)」の順にお伝えしました。

古き良きソウルが失われるのは寂しいけれど。

ここ15年ほどの間、急速に経済成長した韓国。昔懐かしい一面を感じられるところが徐々になくなってしまうのは、少々残念な気分です。

これまでは鍾路の居酒屋に入ってお酒を飲んでいると、隣に座っているアツい人が声をかけてきて、言葉が通じないのにも関わらず、一緒にお酒を飲み始める、というエキサイティングな出来事も起きたりしたものです。

そんな出来事は、新しいビルにいると起こりにくい気がします。

とはいえ、新しく生まれ変わるソウルの姿にも期待しています。またここに人が集まれば、新しいドラマと歴史が繰り広げられるでしょうから。

朝鮮時代から600年続くソウルの中心となる道・鍾路、これからもソウルを代表する大通りであり続けるはずですし、その両側の路地も新しい姿を見せてくれることでしょう。

ちなみに仁寺洞(インサドン)の東隣りにある鍾路3街には屋台が多いことでも知られています。こちらの記事もご覧ください。庶民派グルメの宝庫、鍾路3街の屋台&食堂街さんぽ


記事に関連するエリア情報はこちら:鍾路鐘閣・鍾路1街


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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。31歳。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、文化センター講座、トークイベントでの発信も。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破するなど、地方にも関心が高い。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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