仁寺洞(インサドン)をそぞろ歩き~伝統を体感できる街、韓屋でグルメも伝統茶も | 韓国&韓国旅行 | トム・ハングル

伝統を体感できる街、仁寺洞(インサドン)をそぞろ歩き~韓屋でグルメも伝統茶も!
 2018/07/29 吉村剛史(トム・ハングル)

仁寺洞(インサドン)は、韓国の伝統を体感しながら散策が楽しめる街。お土産を買ったり、ギャラリーや伝統家屋の喫茶店で伝統茶を愉しんだり、韓定食を食べたりしながら、街歩きが楽しめます。

数多くの外国人観光客がいちどは訪れる場所でもあり、たくさんの人がやってくることから、路上でパフォーマンスをしたりする人もいます。

仁寺洞メインストリートの南側の入口付近を中心にして屋台が出ていたり、週末には伝統的な催しが行われたりと、お祭りモード。珍しい屋台フードに心を躍らせながら、おなかも満たしつつ歩いてみましょう。

もともとは伝統色が強かった仁寺洞ですが、今では伝統と現代が融合した商業施設ができたり、コスメショップが増えるなど、街の風景は徐々に変わりつつあり、カジュアルに韓国の伝統に触れられる街にもなっています。参考エリア:仁寺洞

スターバックスコーヒーも韓国ブランドのコスメショップも、看板はハングルで書かれており、仁寺洞の景観と調和するような取り組みが行われています。

仁寺洞の最寄り駅はどこ?~明洞から仁寺洞までは徒歩でも行ける

仁寺洞を歩くならメインストリートとなる仁寺洞ギルを目印に歩いて行くのがよく、南北双方に観光案内所があるので、パンフレットをもらうと良いでしょう。

南側からのアクセスは地下鉄1号線鍾路3街駅もしくは鍾閣駅、北側からは地下鉄3号線の安国駅が最寄りとなります。


[仁寺洞の地図]

ちなみに仁寺洞の「待ち合わせスポット」となっている場所は、メインストリート中央にある「首都薬局(수도약국)」の前。観光客が待ち合わせるなら、南北の入口にある観光案内所の前がわかりやすいと思います。


[メインストリート中央・首都薬局(수도약국)]

ちなみに明洞から仁寺洞へは歩いて移動することができる距離。わざわざ地下鉄やタクシーに乗る必要はありません。明洞の入口にあたる乙支路入口駅から、仁寺洞のメインストリートまでは歩いて約10分です。

仁寺洞メインストリートで伝統的なショッピング~おみやげもここで!

仁寺洞はソウルの観光地のなかでも、伝統的なショッピングをするのに適した街。仁寺洞にこのような店が集まっている理由は、朝鮮時代に宮中絵師の施設があったことや、朝鮮末期に没落した上流階級の人たちがここで骨董品などを売り払ったことが理由です。

骨董品や絵画のような高価な品物はもちろんのこと、改良韓服や刺繍、扇子など、韓国の伝統的な品物を購入するのに適しています。街を歩けばそういった店をたくさん目にすることでしょう。

韓国の伝統的な店もある一方、伝統と現代を融合させたショッピングモールがあります。それは「サムジギル(쌈지길)」や「仁寺洞マル(인사동마루)」。いずれも回廊型の建物の商業施設で、レストランやカフェもあります。

サムジギルにある店は2005年にオープンし、仁寺洞のランドマーク的な存在。ファッションのほか、文具やインテリア小物、アクセサリーなどの商品が並べられていますが、その多くは伝統的を取り入れたシックな品物が多いことが魅力。

2014年にオープンした仁寺洞マルには、デザイナーズブランドが集まっており、品格とそれぞれの味が感じられる商品が扱われています。

店舗情報
サムジギル(쌈지길)(韓国語)
仁寺洞マル(인사동마루)(韓国語)

仁寺洞は観光地だけにグルメは盛りだくさん!

仁寺洞はメインストリートよりも路地を歩くと、韓国らしさが伝わってきます。とくにメインストリートの東側(サムジキル側)には昔ながらの伝統家屋、それらを改造した食堂や伝統茶屋が多く、趣きを感じつつ一息つくことができます。

●韓定食通り
韓国料理のフルコースともいえる韓定食が味わえる「韓定食通り」は、メインストリートの安国駅よりにある韓屋が集まる路地にお店が集まっています。どのお店でも主食や汁物に加え、季節の食材をふんだんに使った料理が味わえます。


[韓定食通り]

この韓定食通りにある店は、それぞれの料理に特色があります。どのお店もボリュームは十分で、品数が多くきっと満足できるはずです。

北朝鮮の地名を冠す「宣川(선천)」は北部地方らしい辛さが抑えられた淡泊な味わいの韓定食、30年以上の伝統をもつイモチプ(이모집)はカンジャンケジャンの韓定食、「智異山」はナムル類が豊富な韓定食、「ハヌルプンギョン(하늘풍경)」はフュージョンの韓定食。


[韓定食の例]

韓定食は2人前からが基本。お店により異なりますが、料金はランチの場合は15,000ウォンから、ディナーになると25,000ウォン~30,000ウォン近くの価格帯になることが多いでしょう。

●開城饅頭 宮(개성만두 궁、ケソンマンドゥ クン)
サムジギルの近く、メインストリートから一本入った路地にある「開城饅頭 宮」というお店は、4代継承の開城マンドゥ(饅頭、만두)の専門店。

このお店では「餅マンドゥグッ(떡만두국)(11,000ウォン)」を注文。北朝鮮のマンドゥ(餃子)は韓国よりも大きめ。この店でもそういった傾向が感じられましたが、白菜やもやしなどの野菜が多めに入っているのが開城マンドゥの特徴なのだとか。


[餅餃子スープ(떡만두국)]

ここに「チョレンイトッ(조랭이떡)」という小さな丸餅がたくさん入っており、ボリュームが感じられます。寒い日でも大き目の北朝鮮のマンドゥを食べると、なんとか乗り切れそうな気がしてきます。

開城饅頭 宮
住所: ソウル特別市鍾路区仁寺洞10ギル11-3
営業時間:11:30-21:30(日20:00)
ホームページ

●ワサドゥン(イカルビ、이갈비)
仁寺洞メインストリートの南側の入口、バッティングセンターの裏手にある看板のない居酒屋。扉には「이갈비(イガルビ)」と書いてあるだけで、なかに入ると天井は低め、壁は落書きだらけの風情あるお店。

注文せずともマッコリとホッケが出てきて、金額は13,000ウォン。その他のメニューはすべてが10,000ウォン均一。基本はホッケをつまみにマッコリを飲むのですが、イカ炒めやドングリを固めたムクなど様々なおつまみがあります。

マッコリは洗面器のような器に入って出てくるという珍しいスタイル。これをすくって飲みます。

近くの食堂で食事をしたあとに2次会でふらっと入るにも良さそうな居酒屋。仁寺洞の夜を楽しみたい方におすすめのお店です。

ワサドゥン(와사등)
15:00~深夜2:00
ソウル特別市鍾路区仁寺洞1ギル9

仁寺洞のカフェ、伝統茶やパッピンスを楽しんで!

仁寺洞にはチェーンのカフェもちらほらありますが、上述のように看板はすべてハングルで書かれています。そのようなカフェで一休みするのもよいですが、仁寺洞にやってきたら、ぜひともいちどは伝統茶屋に入ってみることをおすすめします。

ここでは店名を挙げませんが、骨董品が置かれたギャラリーが伝統茶カフェになっていたりするところもあります。


[菊花茶(국화차)]

韓国の伝統茶は、五味子やナツメ、柚子のような植物の実で作られているものがほとんどです。写真は菊花茶。ほのかに漂う菊の花の香りを楽しみながら味わってみましょう。

このような伝統茶は決して安くはなく、お店にもよりますが1杯7,000ウォン前後であることが一般的で、食事と同じくらいの値段になることもあります。

●美しい茶博物館(아름다운 차 박물관、アルムダウンチャパンムルグァン)
直訳すると「美しい茶博物館」という名前のカフェ兼ギャラリー。やはり仁寺洞にあるお店らしく、広々とした韓屋の建物は趣きが感じられます。

茶碗が展示されるとともに、世界中のお茶が並べられたこのお店。伝統茶を味わうのもよいですが、暑い夏にはピンス(かき氷)なんていかがでしょう。


[紅茶ピンス(홍차빙수、15,000ウォン]

紅茶ピンス(15,000ウォン)は、紅茶のかき氷の上に小豆餡やアーモンドなどのナッツ類、練乳をかけていただくスタイル。紅茶のほのかな風味と餡や練乳の甘さがマッチし、暑い中で歩いたあとに食べると、火照った体を癒やしてくれそうです。

美しい茶博物館(아름다운 차 박물관)
ソウル市鍾路区仁寺洞ギル19-11
営業時間:9:30~22:00

縁日の気分で楽しめる仁寺洞の露店

仁寺洞は観光客が多いこともあり、南側の入口付近には露店が並びます。ケランパン(卵パン)や串刺しの大きな焼き鳥のような韓国の屋台フードなどもありますが、アクセサリー類などを売っている店、占いの露店なども出ています。

韓国人ももちろんですが、外国人観光客が良く訪れる場所であるだけに、いつも縁日気分で楽しめるのが仁寺洞なのです。

仁寺洞の散策を楽しんだ後は、そのまま徒歩で

仁寺洞の散策を楽しんだ後は、すぐそばの鍾路エリアのほか、清渓川を渡って明洞まで歩いて行くのもよいでしょう。また仁寺洞の北側にあたる北村韓屋村や、最近では韓屋のカフェが多く、若者たちにも人気の益善洞の散策もおすすめです。まずは仁寺洞のメインストリートを歩いてみましょう!



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トム・ハングル(吉村剛史)

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビューし、同年中央日報に掲載される。これまで文化センター講座、トークイベントでの発信も1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破。海外の常識をレポートする『海外ZINE』の韓国担当ライター、2018年2月号『散歩の達人』第2特集の取材・文を担当。同6月から韓国水産食品(K-FISH)広報サポーターズ。プロフィール・お問い合わせ






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