マッコリ・マッコリバー
マッコリの旅行事情
マッコリは韓国で「安くて庶民的な酒、古臭い酒」として認識されていた。日本でマッコリバーが登場したことなど、人気の高まりを受けて2009年は韓国でマッコリブームが起こった。ソウル・弘大エリアを中心にマッコリバーが続々と増え、かつてのイメージも一新されることとなる。
マッコリバーでは地方の醸造場で作られたマッコリはもちろん、フルーツマッコリなど新しいタイプのマッコリも登場し、おつまみにはお洒落な創作料理が提供される。「おじいさんたちが飲むお酒」というイメージから、若者にも受け入れられる酒として変化していくようになる。→マッコリバー・穴場マッコリのお店
このような背景から徐々にマッコリが観光資源としての地位を築きつつある。2010年6月に韓国観光公社の日本語ホームページでは、ソウルのマッコリのお店巡りのテーマ記事が登場。
またソウルではマッコリの知識を学び、利き酒をするマッコリソムリエの養成講座も行われている。新たに生まれた洗練されたイメージ、そしてマッコリの甘みや飲みやすさが、とくに女性に人気のようだ。
地方のマッコリ醸造場をめぐる見学ツアーも行われるなど、観光市場において新たな広がりを見せる。さらには日韓ともにマッコリ酒場をめぐる旅をする「マッコリ紀行」をテーマとする本も発売された。
マッコリのおいしさに魅せられた愛好家たちが、魅力をさらに追求しようと地方にも足を伸ばすことが予想される。
韓国の旅とマッコリ
韓国ではマッコリのおつまみとしてチヂミとの相性が良いといわれる。雨の降る音とチヂミを焼く音が似ていることなどが理由は様々である。とても情緒的な話だが、実際に雨が降った日にはほんとうにお店が満員になるので、旅行の最中にはぜひ確かめてほしい。
オシャレなマッコリバーはインテリアも洗練されていて、女性でも安心して入れるのが魅力。だが、バーでないお店にもぜひ訪れてソウルの雰囲気をぜひ楽しんでいただきたい。ソウル・広蔵市場は若い世代も多く、にぎわっているので比較的安心だ。
全州(チョンジュ)にあるマッコリタウンも話題。やかんマッコリ(15000ウォン~20000ウォン)をひとつ注文すると、テーブルに乗り切らないほどのおかずがたくさん出てくるうえ、マッコリを追加注文するとそれ以上におかずがたくさん出てくる。
2回目、3回目のおかわりのときだけ、出てくるおかずが決められているなど、店独自のルールがあるようだ。
釜山・慶尚南道地域の居酒屋には、マッコリとサイダーを混ぜた「イトンイルバン(이동일반)」がメニューにあり、ご当地感が味わえる。また釜山ではマッコリのおつまみとして、サバを焼いたコガルビを食べるのも良いだろう。
ソウルのマッコリバー
・月香(弘大)
カジュアルで「昼酒歓迎」の人気店
・タモトリ
マッコリの利き酒が楽しめる(梨泰院)
・Chez Maak(シェマック)(江南・カロスキル)
忠南・唐津の新平醸造所の直営店
・マッコリマンとコワイヌナ
「イラ韓」コーディネーター、ぺさん経営。(上水)
・MAAK HOLIC(マックホリック)(狎鴎亭)
・ 鮑石亭(ポソクチョン)(新村)
流れるマッコリのお店。閉店
ソウルの穴場マッコリスポット
・広蔵市場 「スニネピンデトク」など(東大門)
揚げるように焼いたチヂミが美味。
・ユジン食堂(楽園洞)
2000ウォンでマッコリが飲める。楽園洞の界隈はディープ。
・体府洞チャンチチプ(西村)
ソバチヂミなど軽めのおつまみとともに。
代表的なマッコリの銘柄
・長寿(ソウル)
韓国でNo.1シェアを誇るマッコリ。
・テバク
流行り言葉をネーミングに2013年大ヒット。
・生濁(釜山)
甘みあるクセのない飲み口
・金井山城マッコリ(釜山)
「民俗酒第1号」7度、酸味強め
・白蓮マッコリ(唐津)
軽い口あたりで女性に人気。
・サニマッコリ(海南)
ヨーグルト風と評判。隠し味に柚子エキス。
・ペダリマッコリ(高陽):朴正煕元大統領のお気に入り
参考・マッコリの本
「マッコリ× 韓国」(鄭銀淑 著)
参考リンク
ソウルにあるマッコリ(濁酒)のお店巡り!(韓国観光公社)
マッコリ・ソムリエ体験教室(Facebookページ)
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