正東津(チョンドンジン)~韓国で日の出を拝むなら、世界一海に近い駅で | 韓国&韓国旅行 | トム・ハングル

韓国の日の出を拝むならココ!~世界一海に近い駅、江陵・正東津(チョンドンジン)
 2016/12/04 改:2019/08/14 吉村剛史(トム・ハングル)

正東津(チョンドンジン)と聞いたとき、韓国人なら誰でも「日の出の名所」として思い浮かべることでしょう。韓国の東海岸に位置する日の出の名所です。

正東津は、江原道の海沿いの都市、江陵(カンヌン)に位置します。江陵の人口は約21万人(2016年現在)。江原道の人口は約156万人で、原州市、道庁所在地の春川市に続き、3番目の都市となります。

その江陵の南東部の海沿いにあるのが、「世界一海に近い駅」としてギネスブックに登録されている正東津(チョンドンジン)駅です。

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[正東津の地図(OpenStreetMapをもとに作成(CC-BY-SA)]

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[江陵・正東津駅]

正東津(チョンドンジン)は日の出の名所

正東津(チョンドンジン)は、海水浴シーズンとなる夏休みはもちろんですが、特に1月1日の初日の出シーズンになると注目されます。

ソウルであれば、清涼里駅発の夜行列車に乗って、海沿いまで訪れます。夜11時半ごろ出発し、朝4時半ごろ到着します。山を越えるため、列車だとなんと5時間!車なら3時間ほどです。

清涼里駅発、正東津行きの夜行列車は23時台1本で、4時台に到着します。(日中も数本運行されています。)

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[12月31日夜、22時50分頃、清涼里駅発の列車を待つ人々]

韓国といえば、旧暦で正月を祝いますが、初日の出は陽暦、つまり今のカレンダーどおり。新暦の1月1日の日の出だけではなく、旧正月の初日の出を狙って、正東津を訪れる人もいます。

ちなみに東海岸の海沿いには、いくつか日の出の名所がありますが、「正東津」はとくに、朝鮮時代から歴史ある海辺なのです。

「正東津」の地名の由来は?

さて正東津(チョンドンジン)の漢字を見てみましょう。「正東」と書かれています。これは「真東」を意味する言葉なのです。一体、どこの真東でしょうか?

置かれている石碑を見ると「景福宮(光化門)の正東の方角(경복궁(광화문)의 정둥 쪽)」と書かれています。

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光化門(クァンファムン)とはソウル・景福宮の正門のこと。ソウルを訪れたことがある方は、必ず一度はここに訪れたことでしょう。景福宮は朝鮮王朝の正宮ですが、ちょうど東に位置するのがこの場所なのです。

ただし「正東」と決められたのは朝鮮時代のことですから、現在は正確な「正東」ではないことは、すでに明らかになっています。

とはいえ、光化門の正東の方角にある海岸ということで、古くから日の出の名所として知られてきたのがこの「正東津」なのです。

ドラマのロケ地としても有名なココ

正東津では、ドラマのロケ地としても使われていた場所。1994年のドラマ『砂時計』や、2008年のドラマ『ベートーベン・ウィルス』でもこの地が使われ、記念碑が立っています。

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『ベートーベン・ウィルス』といえば、ソテジの元妻だと発覚したイ・ジアが出演したドラマとして私は記憶しています。(実際には見ていないのですが…)

海岸のすぐそばにある駅という意味では、視聴者に印象に残せる場所としてドラマのロケ地として選ばれたのでしょう。

「正東津」「正西津」「正南津」

ちなみに韓国には景福宮・光化門の正西にあたる「正西津(정서진、チョンソジン)」や、正南にあたる「正南津(정남진、チョンナムジン)」という場所もあります。正西津は仁川市、正南津は全羅南道・長興(장흥、チャンフン)郡に位置しています。

さて「正北津(チョンブクジン)」はどうでしょうか?正北津は朝鮮半島の地図を思い浮かべるとお分かりの通り、北朝鮮の方角です。しかし東西南とは異なり、朝鮮半島の北には海はありません。

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[地図の位置は参考程度、中江津はもう少し北に位置]

中朝国境にある鴨緑江(アムノッカン、압녹강)という朝鮮半島で最も長い川に、中江津(チュンガンジン、중강진)という場所があり、ここが「正北津(チョンボクジン)」だとされています。

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2016年現在、私は正西津には行ったことがあります。しかし正南津に関しては長興にある「正南津土曜市場」には訪れたものの、正南津のピンポイントは時間がなくていまだに踏破できていません。いつか機会があれば行きたいと思っています。

正東津には海列車も走る

正東津駅へ訪れるのに、もうひとつよい方法があります。

韓国の東海岸には観光列車、海列車(パダヨルチャ)が1日2往復走っています。正東津駅~三陟駅までの約42キロの海沿いに面した区間を、約1時間20分かけて運行する観光列車で、座席すべてが海側を向いています。

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運行中はリクエスト曲がかかり、ビンゴゲームが行われるなど、海を見ながら楽しいひと時を過ごせるのが魅力です。料金も大人13,000ウォン~(約1200円~)で、わりと気軽に乗れる価格なのがよいところ。

※本来は江陵駅~三陟駅の路線でしたが、2016年現在は工事により正東津駅~三陟駅までの運行となっています。9月以降は現在、鉄道ストライキにより乗車することができません。

海列車に関してはこちらの記事をご覧ください。:「海列車に乗ってみよう」

「正東津」にロマンを馳せながら

韓国の日の出の名所として知られている正東津(チョンドンジン、정동진)。朝鮮王朝の正宮・景福宮の正門、光化門の真東、という歴史的な由来があるのがこの場所。

ソウルから列車やバスに揺られ、この地に訪れたら、初日の出とはいわずとも、朝日が昇る様子をぜひご覧いただきたく思います。

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[日の出から少し時間が過ぎた正東津]

日本海(東海)を眺めながら、遠い日本に思いを馳せ、日の出を眺めてみてはいかがでしょうか。

正東津(チョンドンジン)のある江陵市には、サントリー「鏡月」の名前の由来になった「鏡浦湖」があります。こちらの記事もご覧ください。江陵・鏡浦台~韓国焼酎「鏡月」のゆかりの地



 

記事に関連する韓国観光エリア情報はこちら:江原道江陵



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トム・ハングルの韓国旅行ひとこと
正東津周辺は目立った見どころがないため、日の出を見た後は、バスで江陵市内、もしくは列車で東海(トンヘ)市方面へ移動することをおすすめします。

江陵では、サントリー鏡月の名前の由来になった「鏡浦湖」や、海水のにがりを使った草堂スンドゥプ、東海市の墨湖港はイカの水刺身(ムルフェ)などが名物。墨湖港には灯台があり、眺望スポットとしてもおすすめです。

 


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