韓国・東大門のショッピング攻略!~ファッションビルで買い物を楽しむコツ
2016/11/13 吉村剛史(トム・ハングル)
そこには衣類や下着、ノーブランドのファッションから、スタイリッシュな韓国ブランドまで様々な衣類が取りそろえられており、地元の買い物客のみならず、多くの外国人観光客にもにぎわっています。
東大門エリアは、通称「東大門市場」ともよばれ「東大門市場」という市場はありません。
そして韓国語読みでは、「トンデムン」(동대문)と呼びます。タクシーで訪れるときのために、まずは「トンデムン」という言葉を覚えましょう。エリア:東大門
東大門へのアクセスは、地下鉄1号線、4号線の東大門駅、または2号線、4号線、5号線の東大門歴史文化公園駅が最寄りとなります。
東大門エリアには、1.衣料品や普段使い品を扱う既存の市場、2.一般の観光客をあまり好まない卸売専門のファッションビルのほか、3.一般の観光客が訪れるファッションビルがあります。
下の地図をご覧ください。東大門駅側の川沿いに1.既存の市場が並んでいて、中央にある2.東大門歴史文化公園(東大門デザインプラザ)の右(東)側が卸売街、左(西)側が3.小売のファッションビル街です。
東大門駅寄りに流れる清渓川(チョンゲチョン)の両岸には古くからの市場が多く、全体的には中高年向けのファッションが多いのが特徴です。
既存の市場街には手芸用品などを扱う東大門総合市場、カバンなどを販売する南平和市場が観光客に人気です。
関連記事:東大門デザインプラザ(DDP)
ここでは若い世代を中心に幅広く受け入れられる、東大門ファッションタウンでショッピングを楽しむために知っておきたい情報をお伝えします。
●ショッピングモール感覚で買い物できる、DOOTA MALL(ドゥータモール)
ファッションビル街のなかで最も北側にある、DOOTA MALL(ドゥータモール)。2014年にリニューアルされるまで、「Doota!(ドゥータ)」という名前で親しまれていました。デパートほどではないものの、まさに買い物客のためのファッションビル。
DOOTA MALLは、店内も洗練されており、誰でもふらりと立ち寄れる雰囲気。基本的に値札が付いていて、ビルの中を歩いていても客引きは比較的少なめです。
店内もスタイリッシュな雰囲気だけに少々値段が高め、という点はネックとなりますが、日中にも営業しており、立ち寄るのに便利です。
●店員との駆け引きを楽しむなら、東大門ミリオレ・ハローapM(ハローエーピーエム)
DOOTA MALL(ドゥータモール)のすぐ南側に位置するのが、東大門ミリオレ、その南にハローapMが続きます。
東大門ミリオレもハローapMも小売街に位置するファッションビル。どちらもカジュアル系です。
両者とも、小売のファッションビルとはいえ、韓国の昔ながらの市場を彷彿とさせるがごとく、所狭しと商品が敷き詰められています。
[ミリオレ(手前)、ハローapM(奥)]
エスカレーターに乗り、フロアに一歩足を踏み入れた瞬間、ショップの店員さんに呼び止められる雰囲気。
「何探してますか?」そんな感じで、気持ちが休まる暇もありません。客引き多めのファッションビルです。店員につかまってしまうと、しっかり断らない限り、ずるずると購入してしまう可能性があるのでご注意を!
韓国語がわかる方は、コミュニケーションを取りながらの買い物もできるので、お得に買い物ができる可能性が高まるかも。わからなくてもジェスチャーや片言の英語だって構いませんし、販売程度なら、日本語がわかる人も多いです。
相手のペースに乗せられすぎないように、ほどよく楽しみながらショッピングしましょう。
●ゆったり見るならGOOD MORNING CITY(グッドモーニングシティー)、スタイリッシュなLOTTE FITIN
グッドモーニングシティーは、2008年にできた比較的新しめのショッピングモール。こちらのビルは、わりと静かで通路は広めです。ゆっくり見たい人にはよいでしょう。店員もわりと静かで無関心なところがありますが、人によってはガツガツと売り込んでくる人も。
グッドモーニングシティーには映画館MEGA BOXがあり、地下にはチムジルバン(サウナ)があります。東大門エリアで買い物の疲れを癒したいときに訪れるのもよいでしょう。
[LOTTE FITIN(左)、グッドモーニングシティー(右)]
LOTTE FITINは、2013年にオープンしたショッピングモール。日本人観光客が減少し、中国人が増え始めた時期にオープン。
こちらには韓国で人気のファッションブランドが多数入店。コスメショップもあり、若者にも受け入れられます。
LOTTE FITINの9階は、K-POPホログラム公演が行われるなど、ライブ公演を楽しめます。
K-POP人気のなかで建設された新しいショッピングモールらしさがここにあります。
●現代シティーアウトレット東大門
2016年3月に開業したのは、現代シティーアウトレット東大門。この場所、以前はケレスターというファッションビルでした。
現代シティーアウトレット東大門は、高級感さえ感じられるフロアながらも、アウトレットということもあり、韓国国内外のブランドが比較的、手の届きやすい価格で販売されています。
こちらはわりとデパートに近い感覚。店員さんはほどよく、ほおっておいてくれるので、比較的ゆったりと買い物できます。地下には書店や、バナナ牛乳のテーマカフェもあり、ファッションの買い物だけでなくても、訪れる価値があるでしょう。
当たり前ですが、ファッションビルが休みの日には注意しなければなりません。
旧正月と秋夕といった韓国の名節にあたる日は休みとなります。夏に数日間、夏季休業する店もあります。
月曜、火曜に休業するファッションビルが多いようなので、事前にチェックしておきましょう。東大門市場の営業時間
最近は値札が付いている店が多くなりました。値札が付いているものやセール品は基本的に値切ることはできません。
駆け引きに慣れていない観光客は、過度に値切ろうとしてしまう人もいるため、それはそれで問題だそうです。
愛嬌を込めて「5,000ウォンまけてください、10,000ウォン安くしてください」。そんな感じです。
私の失敗談としてひとつ。
<旅の韓国語> 東大門のファッションビルでナップザックを買った。25,000ウォンと言われたが、タグには18,000ウォンと書かれていた。韓国語で指摘したが店員は「値札は도매가(トメガ・卸値)です」と言うが、そんなことあるのか?それはともかく도매가(都賣価)は「卸値」という意味。
リュックサックを買おうとした私。店員さんは25,000ウォンだといいます。商品についているタグを見たところ18,000ウォンと書いてあるのです。「お客さん、これは仕入価格ですよ」といわれ、25,000ウォンで買ってしまいました。
よく考えてみるとおかしな話です。ふっかけられたのだろう、と。
つまり韓国語ができる、できない、はあまり関係ありません。旅行中は疲れていることもあり、判断を誤らないようにご注意。
東大門ファッションタウンの卸売り街を、深夜に歩いてみます。
こちらは基本的に卸売り専用ビルのため、観光客は相手にしてくれません。ただどうしても買いたいものがあれば、交渉に応じてくれる店もあるかも。
ここではビルの外を見てみることにします。韓国全国のデパートの名前が、立札に貼り付けられており、荷物が集められています。
歩道にはビニール袋に入った袋が散乱。これらはゴミ袋のようにも見えますが、中味は衣類。東大門で購入した商品をまとめてデパートや小売店に送るのです。
釜山で小さなブティックを営む友人に聞いてみると、やはり仕入れはソウル・東大門からのものが多いとのこと。
韓国では多くのものは一度ソウルを経由して、地方に届けられます。不思議なシステムですよね。
卸売街や、在来の市場街でショッピングを楽しみたい方は、
夜になると、東大門歴史文化公園駅付近では黄色いテントが並びます。数十、ざっと見た感じでは五十、六十あるかもしれません。
そこでは衣類をはじめ、カバンや靴など様々なものが売られています。ブランド品のようなものも、ちらほら見られるのですが、おそらく偽物ではないかと思います。
偽ブランドは帰国の際には持ち込めず、没収されることになるので、くれぐれも購入にはご注意ください。ノーブランドの靴下や小物などを屋台でまとめ買いするのはよいかもしれません。
この記事では東大門でショッピングを楽しむための基礎知識をお伝えしました。ぜひ頭に入れて、ショッピングを楽しんでみてくださいね。
記事に関連するエリア情報はこちら:ソウル、東大門・東大門市場
DOOTA MALL(ドゥータモール)やLOTTE FITIN(ロッテフィットイン)は、値札が付いており、基本的に値切りはできませんので初心者向け。
東大門ミリオレやハローapM(ハローエーピーエム)は、客引きも多く、交渉して買いたい中級者向け。上手くいけば安く手に入ります。それぞれのファッションビルの特徴を知ったうえで、東大門ショッピングを楽しみましょう!
- 記事が役に立ったらシェア!
Twitter @tomhangeul
Instagram @tomhangeul
