東大門のグルメを攻略!~眠らない街の美味しいストリート
 2017/05/04 改:2019/10/05 吉村剛史(トム・ハングル)

ソウルの東大門は、ファッションタウンとして知られ、韓国各地から仕入れに訪れるバイヤーはもちろんのこと、一般観光客もさまざまな衣類を購入していきます。

東大門エリアが最も活気に溢れるのは、夜の時間帯。そのため、24時間営業の飲食店が多いのも大きな特徴といえるでしょう。ショッピングの合間に美味しい食事を楽しみたい方のために、東大門のグルメスポットをご紹介します。

この記事は「どの店が美味しい」という話よりも、エリアや周辺のお店に着目してご紹介します。この記事を読めば、朝食から夕食の時間帯までのグルメをカバーできます。

※東大門グルメのなかでも特に朝食を味わいたいという方は、以下の記事をご覧ください

東大門市場、地元ローカル派におすすめの朝食リスト

東大門エリアのグルメマップ

東大門エリアのグルメマップ。東大門周辺で食事をされるなら、この記事と地図を照らし合わせてご覧ください。

この記事では1.鍾路6街のタッカンマリ通り、2.昌信洞の東大門飲食文化通り、3.ファッションビルとその裏の順に東大門のグルメをご紹介していきます。


[東大門グルメマップ]

東大門ファッション街近くのグルメをご紹介した後は、東大門エリアの外にある飲食店街、新堂洞トッポッキタウン、五壮洞冷麺通り、奨忠洞チョッパル通りをご紹介します。

東大門総合市場近く、鍾路6街の焼魚・タッカンマリ通り

眠らない町東大門は、朝を迎えるとファッションビルはシャッターを閉めます。その後まもなくして朝オープンする東大門総合市場のあたりがにぎわい始めます。

そんな東大門には24時間営業の店はもちろんですが、朝から動き出す人たちのための食堂もあるのです。その一つが焼魚通り。

●朝7時台~、朝食グルメは韓国式に焼魚を味わおう!
地下鉄1、4号線の東大門駅9番出口を出て、東大門総合市場の建物の前を通りすぎると、左手には食べ物屋台が並ぶストリートがあります。

その路地を入ると、お店の前で魚を焼く煙がモクモクと香りを乗せて漂ってきます。その香りに誘われて、ふらふらとお店の中に入り込んで行きたくなるのです。

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焼魚のお店には日本でもよく食べるサバやサンマなどもありますが、韓国らしいのはイシモチやサワラがメニューに並んでいること。焼魚定食は7,000ウォン~。

韓国では食べ方が少し異なります。一度焼いておき、お客さんが来た時にふたたび焼いて温めている点や、食べるときにわさび醤油をつける点です。そしてキムチやナムルなどの副菜や汁物がついていることは韓国ならではのことです。

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[焼魚定食 7,000ウォン]

●朝10時頃~、ミシュランに掲載された店もあるタッカンマリ通り
焼魚の食堂が何軒か集まっているところから先へと進むと、タッカンマリ横丁があります。焼魚通りは早い店では朝6時頃からオープンしますが、タッカンマリ通りのお店は朝10時前後からお店が開きます。

朝食に完全に出遅れてしまったら、この辺りで朝食を兼ねて昼食をとるのもよいでしょう。


[東大門・タッカンマリ通り]

タッカンマリ(鶏の1羽の水炊き)のお店が並んでいます。鍋1つで2~3人分で20,000ウォン。かつてこの近くにあった東大門バスターミナルの乗降客が利用して栄えた路地で、タッカンマリがソウルの郷土料理ともいわれます。


[タッカンマリ]

タッカンマリのスープには鶏のダシがしっかり出て、ボリュームたっぷりのお肉とともにそのスープも楽しめます。〆にはうどんやお餅を入れておなかも満たしましょう。

東大門タッカンマリ通り~タッカンマリも焼魚もここで!

東大門の庶民派グルメは昌信洞にて

昌信洞は、興仁之門(東大門)の東側にあたるエリア。鍾路の大通りを挟んだ北側には、東大門市場を支える小規模な縫製工場が多く、一方、大通りの南側には文具・玩具の卸売店が集まる昌信洞文具・玩具通りや靴市場があり、手ごろな価格の飲食店が多数。

昌信洞の飲食店通りは、外観的に洗練された印象とはいえませんが、比較的安くてボリュームがある料理の飲食店ばかり。「なんとなく路地裏の店に入りたい!」という方には、このエリアがおすすめです。

鍾路の大通りを西方向に進んだ右手には、激安フードが並んでいます。このあたりは昼夜ともに人通りが多いためか回転率が良く、コストパフォーマンスのよい食堂が並んでいます。営業時間は24時間の店もありますが、朝9時頃から営業する店が多いです。

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その中でも安くて美味しいと人気の「コンナムルパプ(콩나물밥)」。値段は2,000ウォン~3,000ウォン。牛肉のそぼろを乗せたタイプは2,500~3,000ウォンほどです。

シャキシャキとした豆もやしに軽く薬味醤油をかけて食べます。さらにそぼろがのっていればエネルギーを養えます。

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豆もやしご飯のほかに、ウドンや韓国式ジャージャー麺をメニューに掲げている店が何件か。この通りを歩いてみると雰囲気がわかりますが、3,000ウォン前後の手ごろな店が並んでおり、節約志向の方は、この通りを訪れてお店を探してみるとよいでしょう。

●東大門飲食文化の通り
昌信洞(チャンシンドン)にはこうした庶民的な店が多いのが特徴。鍾路(大通り)の南側には「東大門飲食文化の通り」という垂れ幕がかかっています。東大門駅6番出口を出た裏の路地です


[東大門飲食文化の通り]

このあたりを歩くと、中国料理のお店がちらほら目につくほか、お酒を飲みながら鍋をつつけるような店も多く、路地裏派には好まれそう。2~4人以上のまとまった人数なら、飲食通りのお店がよいでしょう。

そのなかでも「カムジャタン」という豚の背骨を煮込んだ料理もまた人気。手頃なお値段で食事が楽しめます。


[昌信洞のとある店のカムジャタン、小20,000ウォン~]

玩具、文具も揃う安旨グルメの昌信洞(チャンシンドン)

安心感を求めるならば、ファッションビルの飲食街へ

●ファッションビルの飲食街
東大門エリアのグルメで安心感を求めるならば、ファッションビルの飲食街がおすすめ。ビルによっても異なりますが、フードコートや、レストラン街があります。

とくにフードコートは、おひとりさまの方にとって手軽で安心。カウンターで購入し、受け取って自由に席につき、食器を返却するなど、基本的にはセルフサービスですが、一人でご飯食べるのが苦手な人には適しています。


[DOOTA MALL入口、フードコートは地下]

特にDOOTA MALL地下にあるのフードコートは、韓国料理に限らず、日本食やエスニック料理など世界各国の料理が集められています。隣のミリオレ9階のフードコートは、韓国食堂街。レストラン風ではなく、昔ながらの小さな食堂が集まっているので、そのようなスタイルが好きな方はそちらを利用しましょう。

●ファッションビルのレストラン
2013年にオープンしたLOTTE FITIN。こちらのファッションビルは、フードコートというよりもレストランです。8階に韓国料理ほか、中華料理、日本料理のお店が入っており、わりと洗練された雰囲気のなかで食事ができます。

LOTTE FITIN7階にあるのが、韓国の大手食品会社CJが運営する「ケジョルパプサン(계절밥상)」。季節に応じた韓国料理のビュッフェとなっています。季節ごとにメニューにテーマが決められており、じぶんで選んで様々な韓国料理が味わえる、というスタイル。ここ数年、ビュッフェスタイルの店が増えており、商業施設などにも入店しています。

好きな料理だけを選んで食べられる、というのは魅力ですし、選び方次第ではかなり健康的でもあります。筆者が出かけたとき、ビュッフェのテーマは「済州島の春(제주의 봄)」。

済州島の豚のほか、火山をモチーフにしたキムチポックンパプ(キムチチャーハン)、済州島の野菜などが揃えられた料理が並んでいました。飲み物もジュースのほか、各種お茶などがあり、自由に選ぶことができます。またピンス(かき氷)やホットクなどのデザートも用意されていました。

料金はランチ・ディナーが22,900ウォン、平日のランチ(午後4時まで)は14,900ウォンとなっています。公式ページ:ケジョルパプサン(계절밥상 ホームページ・韓国語)

ファッションビル裏側は24時間営業

ファッションビルの裏手にある飲食街は、24時間営業(24時間ではなくても深夜営業も)のお店、そして焼肉店が多く集まっています。ビルの裏ながらも観光客が多いエリアなので、ビギナーの方にも比較的入りやすいお店やチェーン店が集まっているのが特徴です。


[現代アウトレット東大門の正面の通り]

八つの味付けのサムギョプサルが味わえる「八色(パルセク)サムギョプサル」のほか、タッカルビチェーン店の「ユガネタッカルビ」、そのほか、プルコギを提供するお店など、焼肉店を中心に、そのほか一人でも気にせず食事ができる店があります。

深夜に東大門エリアに到着し、買い物ついでに何かを食べようと思ったら、このあたりの飲食店を利用するのが、非常に便利だと思います。

以下では東大門エリアからは少し離れますが、そのなかでも特徴的な飲食街をお伝えします。

東大門付近の飲食街へ!

韓国料理のなかでもより、こだわりのお店で食事をしたり、お酒を飲みたい、という方は、東大門ファッションビルのエリアから少し足を延ばすのがよいでしょう。

それぞれ徒歩約15分以内で、東の新堂洞トッポッキタウン、西側には咸興式の冷麺を味わえる五壮洞(オジャンドン)冷麺通り、南側にはプリプリとした豚足が美味しい奨忠洞(チャンチュンドン)チョッパル通りへと歩いていくこともできます。

東大門周辺のグルメ通りの食べ歩き~焼肉も冷麺もタッカンマリも

お酒のおつまみに最適な豚足~奨忠洞チョッパル通り

東大門エリアの南側にある奨忠洞(장충동、チャンチュンドン)という街。東大門エリアから歩くとおよそ10分ほど。地下鉄3号線の東大入口駅すぐそばです。ここにはソウルで「東大(동대、トンデ)」と呼ばれる仏教系大学の東国大学校があります。

その奨忠洞には「チョッパル(족발)」という豚足のお店が5~6軒並んでおり、奨忠洞チョッパル通りが形成されています。「チョッパル」はもともと北朝鮮でよく食べられていた料理。

この次に挙げる冷麺通りもそうですが、ここにチョッパル専門店が集まっている理由は、朝鮮戦争期に逃れてきた人が東大門周辺のこの場所に多く暮らしていたことも影響していると考えられます。

日本で食べる豚足は、骨そのものが付いていることが多く、しゃぶるように食べるものをイメージしがちですが、ここでは適度な厚さにスライスされ、ハムのように出てきます。臭みも少なくプリっとしています。

小サイズ(2人前)30,000ウォンほど。もちろん包み野菜やキムチなどがついてこの値段です。焼酎やマッコリとともに頂きましょう。

コシがありさっぱりとした咸興冷麺~五壮洞冷麺通り

東大門の隣のエリア、ソウル・五壮洞(오장동、オジャンドン)。朝鮮戦争後、咸興出身者がこの場所で冷麺店を開き、今も何店舗かがこの通りに集まっています。

咸興冷麺の特徴は、サツマイモのでん粉を使ったコシの強い麺であること。噛み切ることができず、食べる前にハサミでカットします。

辛いヤンニョムを混ぜて食べるビビン冷麺(비빔냉명)が好まれており、刺身冷麺(회냉명、フェネンミョン)は、コリっとしたエイの食感と、辛くもさっぱりとした味が楽しめます。


[咸興冷麺(刺身冷麺)]

もちろんスープが入った水冷麺もありますが、そば粉で作る平壌冷麺にはない、麺のコシの強さを存分に味わってみてください。値段は10,000ウォン(約1,000円)ほど。

餅だけではない具材が入った「トッポッキ鍋」~新堂洞トッポッキ通り

餅炒めのトッポッキ(떡볶이)は、元々宮中料理にあった食べ物でしたが、現在のような辛いトッポッキは、1950年代にマ・ボンニム(마복림)さんが生み出したといわれており、その元祖の店が東大門エリアのとなり町、新堂洞(신당동、シンダンドン)にあります。

新堂洞のトッポッキは屋台で売られているものとは異なり、鍋の中に餅のほか、卵や餃子、チョル麺、即席ラーメンなどを入れて煮込んだ辛い鍋です。


[新堂洞トッポッキ]

新堂洞トッポッキもまた「B級グルメ」という印象が抜けない料理。鍋なので基本的には2人以上で食べます。お店によっては1人前でも作ってくれて、1人前6,000ウォン前後。安く手軽に食事を済ませたい方や、元祖のトッポッキはどんなものなのか、一度は食べてみたい方におすすめです。

新堂洞トッポッキ通りは、地下鉄2号線、6号線の新堂駅近くにあり、東大門エリアから歩いて15分ほど。近くにソウル中央市場があります。

新堂洞トッポッキタウンへ!




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トム・ハングルの韓国旅行ひとこと
ファッションビルや卸売専門ビルが深夜営業することから、飲食店も夜中まで営業している東大門。一晩飲み明かしたい方は、東大門エリアがおすすめです。

ただし、夜中はタクシーがつかまりにくいので、ホテルなどに戻ろうと思う方は、必ず終電までには地下鉄やバスに乗ることをおすすめします。



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