新堂洞トッポッキタウンへ!
吉村剛史(トム・ハングル)
2011/01/03 改:2018/06/25
新年明けましておめでとうございます。だいぶ更新がストップしてしまいましたが、まだまだ続きますよ!
2011年の略称は’11年。11…というこの数字の形。縦棒2本にょきにょき!!というこの形にふさわしい食べ物といけばトッポッキ!!(?)というわけで、最初のブログは新堂洞(シンダンドン)トッポッキタウンです。地下鉄2、6号線の新堂(シンダン)駅から歩いて数分のところ。
トッポッキ。屋台フードとしてもおなじみの甘辛いソースの餅。新堂洞のトッポッキは、かなり有名です。もともと宮中料理にありましたが、間食トッポッキとして世に出たのがこの場所です。まさにおやつとしてのトッポッキの発祥地。
しかしこういう食べ物はやっぱり2人前からが基本。ということもあり、「おひとりさま旅」ではなかなか行きづらいところ。そんなことを思いつつも、「えーい!1人で食べたっていいじゃないか!」と少し投げやりな気持ちで行ってしまいました。
新堂洞のトッポッキで有名な店といえば、マボリム・ハルモニ・チプ。新堂洞で元祖1号のお店なのですが、そこを通り過ぎて奥のほうに進んで行きます。
あえて有名店ではないところからスタートするのが、私のスタイルなのです。確かに人気があるお店は「万人ウケ」するので当たり外れはないでしょうが、自分で探すのも面白さの1つなのです。
わずか100mほどのこの通り。カメラ片手に歩いていると、80mほど行ったところの「ウリチプ」という店の前でおじさんに「どこから来たのか?」と、英語で声をかけられます。
日本人だとわかると日本語に変わります。というわけで、それならこちらは、と韓国語で「応戦」。せっかくお話したので、この店で食べてみることにしました。
メニュー表を見ると、2人前10,000ウォンから。けれども尋ねて見ると1人前もある、とのことで、レジには価格が6,000ウォンで登録されているのです。サービスでジュースを出していただいたあとに、トッポッキの入った鍋が出てきます。
トッポッキの餅が見えないほど、上にはたくさんの食材が。マンドゥ(揚げ餃子)、ゆで卵、ラーメン、タンミョン(唐麺)など。どっさり…。(写真は少し混ぜたあと撮影。)
「これで1人前??」
私の胃袋にはどうも1人で収まりそうにないこの量。全部食べるのは無理だろう、と出てきた瞬間に思いました。火をつけるとぐつぐつと、炭水化物たちが元気に赤みを帯びてきます。トッポッキは甘い食べ物といえども、これは辛そう。
インスタント麺と揚げ餃子が入っているため、ちょっと油っこさが残ってしまうような気もしますが、この辛さで煮込まれた味はなかなかいいですね。
このトッポッキタウン。海鮮トッポッキやチーズトッポッキなど、アレンジされたものが置いてあるお店もあるようです。日本にいるときは新大久保でよく食べるトッポッキ。写真を見るとお分かりの通り、新堂洞ではまたそれとは違った感じ。この地域で根付いてきた”本場”のトッポッキがここに!
新堂(シンダン)は、東大門歴史文化公園(旧・東大門運動場)駅の隣の駅なので、市庁や乙支路などのソウル中心街からも近い位置にあります。ぜひお気に入りの店を探してみてください!
新堂近くには大型市場、ソウル中央市場があります。ソウル中央市場
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール