玩具、文具も揃う安旨グルメの昌信洞(チャンシンドン)
 2016/08/13 吉村剛史(トム・ハングル)

ファッションが好きな方が韓国に訪れたら、必ず立ち寄るであろう東大門(トンデムン)。東大門にはファッションビルや、衣類を扱う市場が集まっています。

日本の重要文化財にあたる宝物1号の興仁之門、通称「東大門」とよばれていますが、その外側には昌信洞(チャンシンドン)とよばれる町があります。門のある大通り、鍾路(チョンノ)の北側と南側の一部がこの街です。

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写真は東大門駅から東廟前駅のあいだの、鍾路沿いの様子ですが、この通りと路地には露天商が多く集まっています。

シートや簡易テントの下で、靴や衣類のほか、イヤホンやラジオなど小さな電気製品などが目立ちます。その多くは特に有名なメーカーのものではなく、中国や東南アジアのように海外で作られた安価な商品が多いのです。

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駱山の麓、昌信洞。過去には採石場があった。

東大門を訪れたら、まず門の北側に目を向けてみてください。北側には朝鮮時代のはじめ、ソウルに遷都される際に建設された城郭が続いています。城郭沿いをずっと歩くと、ソウル内四山のひとつ、駱山(ナクサン)という山にたどり着きます。

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日本統治時代、昌信洞周辺には建築材に使われる花崗岩の採石場があったといいますが、2016年7月9日の聯合ニュースの記事では、その場所にソウル市長が野外音楽堂の建設が計画、公園や展望台を設ける考えがあることも伝えられています。聯合ニュース(韓国語)

特に北側は現状、観光客が訪れるエリアではないですが、東大門に近いこともあり、今後観光による発展が見込まれます。

昌信洞玩具・文具通り

今回取り上げるのは、鍾路の北側のほうではなく、南側。広く見れば、東大門市場の一帯ともいえるこの地域。ここは昌信洞玩具・文具通りがあるのに加え、チープグルメが味わえるスポットです。

昌信洞玩具・文具通りは、地下鉄1号線の東大門駅と東廟前駅の中間あたりにある路地。おもちゃや文房具の問屋街なのです。

縁日で売られていて、小さな子どもが喜ぶような、ぴよぴよ泣く動物のおもちゃから、人形やプラモデルといった玩具まで様々なものが販売されています。

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そしてもう一つの目玉は文房具。ノートの表紙など、デザイン的にキュートなものが多く、韓国雑貨や文房具が好きな人にはよく知られています。

近年では繁華街にあるショップでも可愛い文具が購入できるようですが、まとめ買いをするならここに立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

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<昌信洞玩具・文具通りへのアクセス>
東大門駅4番出口、東廟前駅6、7番出口から徒歩数分。
旧正月、秋夕、日曜日等に休み

昌信洞の安旨グルメ。「豆もやしご飯通り」ここにあり!

昌信洞は、韓国で最も飲食が安いエリアのひとつに入ります。韓国には吉野家や松屋のように300~400円程度で気軽に食べられるお店がない、という人もいます。

韓国の最低賃金は1時間6,030ウォン(2016年現在)。これも果たしてきちんと守られているかどうか?

しかし、この界隈には2,000ウォン~3,000ウォンほどで食べられる食堂が並んでいます。単価としては日本よりも安いのがこのエリアで、学生のチープ旅行にもおすすめの地域ともいえます。

安いからといって味が悪いとか、そんなことはありません。ソウルの都心、東大門という回転率も非常に良い場所だけに、それなりの味を出しているのが魅力です。メニュー数は少ないですが、その分洗練されているのです。

●豆もやしご飯(コンナムルパプ、콩나물밥)
わたしは、鍾路に面した南側の通り、もっと狭く言えば、南側の歩道のことを勝手に「コンナムルパプ通り」と呼んでいます。ここには豆もやしご飯が食べられるお店が数軒あります。昌信洞「豆もやしご飯・ジャージャー麺通り」

最初は一軒から始まったはずですが、一軒できると同じような店が集まる傾向にある韓国の特徴がここにも表れています。

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豆もやしがのせられたご飯の上に、薬味醤油をかけて食べます。価格は2,000ウォン(約200円)。もちろんキムチと汁物は無料。牛肉のそぼろを乗せた牛肉豆もやしご飯は2,500ウォン~3,000ウォン。店によって多少異なります。

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豆もやしご飯のお店では、韓国式ジャージャー麺のチャジャン麺や、うどんをメニューに並べている店もあります。24時間営業の店もあり、特にコシのあるうどんは東大門エリアで飲んだ後のシメの一杯としてもおすすめです。

●製菓店(パン屋)も数軒、韓国式餃子のお店も!
この辺りにはパンや餃子(マンドゥ)の店も多いのです。店先にパンが並べられていたり、蒸し器がおかれていたりして、蒸し器からは湯気がモクモクとあがります。

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冬場、歩いていると、立ち止まって必ず何か食べたくなるような、そんな場所です。1,000ウォン(約100円)ほどで食べられるのが魅力。私がよく購入していたのはサラダが挟まった揚げパンです。

そして他の店では、「おでんマンドゥ」なるものも2,000ウォンで売られていました。

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●カルグクス(韓国式うどん)&コングクス(豆乳麺)
東大門のすぐ裏あたりには、カルグクス(韓国式うどん)の店があります。この店ではすいとん(スジェビ)も3,000ウォンですが、そのお店の夏メニューで、コングクスが登場。これもまた3,000ウォン。

きゅうりやトマトが乗っていて、麺も十分満足できる量。冬ならばホットに、体温まるうどんを召し上がってみてください。

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店の細かい位置は省略しますが、このあたりをぜひ散策して、気になるお店を見つけてみてはいかがでしょうか。


記事に関連するエリア情報はこちら:東大門・東大門市場昌信洞


トム・ハングルの韓国旅行ひとこと
昌信洞には玩具・文具通り、という問屋街があり、東大門ファッションタウンからも歩いて行ける範囲。多くの人が集まる場所だからこそ、回転率が高くて値段が安い店が並びます。

安いのにも関わらずそれなりの質で提供されるのは、やはり都市ならでは。2,000ウォン、3,000ウォンを片手に握って、おなかいっぱい食べられるのが魅力です。留学生のほか、節約旅行の方にはとくにおすすめしたいエリアです。

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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。韓国旅行・地方旅の総合発信者。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、講座、トークイベントでの発信も。これまで韓国100市郡以上を踏破。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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