韓国のクリスマス街歩き~キラめくソウル都心を散策!
 2016/12/01 吉村剛史(トム・ハングル)

12月25日はクリスマス。韓国では11月半ばになると、街中にクリスマスツリーがおかれたり、繁華街でイルミネーションが始まるなど、クリスマスの準備が進みます。

韓国ではキリスト教人口が3割、という事情もあってか、クリスマスが祝日となります。そのため、イブの夜とクリスマス当日には催しが行われるなど、日本以上に盛り上がりをみせます。

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[市庁前特設スケート場にて、2016年冬はデモのため休場]

この記事では、韓国のクリスマス事情に加え、クリスマスのおすすめスポット、クリスマスのソウルの街並みなどを、旅行情報としてお伝えします。

韓国のクリスマスの気温はどうなの?

12月25日のクリスマスは、日本では学校の冬休みシーズンに差し掛かる、きわどい時期。うまく土日が重なりさえすれば、学校や会社を休まずにソウルを訪れる、という方もいるはずです。

冬に韓国に訪れるとなると、防寒対策を十分にしておきたいところ。韓国・ソウルは12月も半ば頃になると、朝晩は氷点下、という日が続きます。

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旅行する人にとってはこの寒さが辛くもあり、日本の一部地域の方を除いては、日常的に体験できない寒さを感じることができるので、逆にウキウキする人もいるはずです。

過去のクリスマスの気温はどうなのでしょうか?12月25日のソウルと釜山の気温を見ていきたいと思います。

[12月25日の気温]

●ソウル

最高気温(℃) 最低気温(℃)
2014 1.8 -5.9
2015 3.7 -4.9

●釜山

最高気温(℃) 最低気温(℃)
2014 7.2 -0.8
2015 9.8 2.2

※韓国気象庁のデータによる

ソウルの気温を見ると、氷点下4~6℃ほどのため、夜の時間に出歩く際はそれなりの防寒対策が必要です。

釜山はわりと東京の気温と同程度ですが、海風が吹くため、体感的には気温以上に寒くなる可能性があります。

「とにかく寒い!」 。しっかり着込んで、風邪には気を付けましょう。

韓国はキリスト教人口が3割

韓国では仏教徒の人口が国民の2割ほどですが、キリスト教人口が約3割におよびます。

キリスト教のうち、天主教(천주교)と呼ばれるカトリック(가톨릭)、改新教(개신교)とよばれるプロテスタント(프로테스탄트)にわけられますが、一般的にはプロテスタントを基督教(기독교)とよぶ傾向にあります。

このコラムを書く私は無宗教ですが、韓国各地を歩いていると、宗教の勧誘も多く、旅の途中で何気ない会話をした人からも、勧められることがあります。

韓国にはキリスト教に限らず、その他の宗教も含めて、表向きにも熱心な信者が多く、そうした事情を頭に入れておく必要があります。

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[梨大(イデ)前のクリスマス聖歌隊]

そういった事情もあり、日曜日には聖堂や教会への礼拝を欠かさない人も多いのです。もちろんその信仰の度合いは様々ですが、敬虔なクリスチャンの場合はクリスマスはきわめて重要です。

ちなみに韓国では仏教行事である釈迦誕生日も祝日。釈迦誕生日は旧暦4月8日。日本では新暦に寺院で行事が行われます。釈迦誕生日の様子はこちらをご覧ください。参考:釈迦誕生日の風景

というわけで、クリスマスは韓国の国民的行事。そこでソウルのクリスマスの様子を見ていきましょう。

明洞のクリスマスと、イルミネーション

明洞(ミョンドン)はソウルの中心部で、多くの観光客や買い物客が訪れる街。韓国屈指の繁華街です。単にクリスマス気分を味わうだけなら、この街を歩くだけでもよいでしょう。

ただし明洞は通常の休日以上の大混雑。明洞駅の地下鉄の出口から出るのも大変なのではないか、と思うほど、たくさんの人たちが集まります。

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●明洞のイルミネーション
明洞のクリスマスのイルミネーションを見ていきましょう。こちらは、ロッテ百貨店の前の写真。壁面には木の枝のようなイルミネーションがかけられています。このようなビルのイルミネーションもなかなか綺麗ですね。

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次の写真は明洞・新世界百貨店前です。こちらは、壁面全面を使ったイルミネーション。まぶしいほどキラキラして「光の実」がたくさんなっているかのよう。

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新世界百貨店は1930年代の日本統治時代に、「三越百貨店」として建てられた近代建築。重厚な味わいと、イルミネーションの金びかりが、さらに高級感を感じさせます。

クリスマス恒例の「Free Hug(フリーハグ)」

そして明洞メインストリートの入口では、「Free Hug(フリーハグ)」が行われていたりもします。平和や友愛のアピールとして行われているもの。参考:明洞のクリスマス、フリーハグ

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「Free Hug」のボードを持っているということは、抱きついてOK!ということ。このときにはもうマイナス5度を切っていて、かなりの寒さに凍えきってしまいそうですが、ここだけはかなり熱いハグが見られました。

「Free Hug」の運動は、2000年代に、アメリカで始まったそうですが、2016年現在は、ヘイトスピーチに対抗するために行っている人もいるようで、インターネットで活動している人もいます。

この写真を収めた2011年はヘイト言動に対して行われていたものではありませんが、、それでもクリスマスの熱い雰囲気だけは、十分に感じていただけるはずです。

ソウルの街のクリスマス

●COEXモール
下の写真は、蚕室(チャムシルにある大型商業施設COEXモールの入口の写真。ショッピングや映画を見に訪れた人たちがイルミネーションの下をくぐっていきます。

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●千戸洞ロデオ通り
こちらは千戸洞のロデオ通り。千戸駅周辺には現代百貨店や、千戸ロデオ通りといった繁華街になっており、その周辺の雰囲気をカメラに収めました。

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クリスマスらしく、街路樹にイルミネーションがかけられています。

テーマパークの催しやクリスマスライブ狙いで訪れる人は12月24日、25日が重要ですが、それ以外の観光客の場合は、街歩きしながら、クリスマス気分を味わう、ということになるでしょうか。

気分だけ味わえればよいとなると、クリスマスが過ぎてからクリスマス気分に味わう方法もあります。

旧正月までクリスマスモード

日本ではクリスマスが終わるとすぐにツリーやイルミネーションが撤去されますが、韓国ではクリスマスが終わっても、飾りはそのままです。例年1月下旬から2月上旬になる旧正月が終わったころ、撤去されます。

以下のツイートは1月12日にソウルを訪れたときの様子をスマホに収めたものです。

市場の新年のあいさつの垂れ幕も、次の年の正月まで飾られていたりすることもあり、それには驚かされることも…。

クリスマス当日にぴったり合わせて旅行する、というのはなかなか難しいかもしれませんが、韓国のクリスマスの街中の雰囲気だけを味わうなら、1月になっても大丈夫です。そんなクリスマスの繁華街の様子を知っていただきたくて、記事にしました。

最後にソウル・釜山でクリスマスの雰囲気を味わえる場所を乗せていますので、ぜひご覧ください。

おまけ・クリスマスの看板娘

韓国の店頭に置かれていた、宣伝用の看板娘。おそらく2011年ごろから出てきて、全国各地のお店の前に置かれていましたが、2016年の今でも時々見かけます。

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様々なコスチュームのパターンを見ましたが、こちらはクリスマスバージョン。ゆっくりと回転して、お辞儀をします。

失礼ながらも「ちょっと趣味悪い・・・」と感じてしまいましたが、一時期、この同型のフィギュアをおくことが、かなり流行っており、2016年現在でも各地で見られます。

そんな韓国のクリスマス、街を歩いて楽しく旅してみてはいかがでしょうか。

※2013年11月に公開したものを加筆・修正して公開しています。


記事に関連するエリア情報はこちら:ソウル明洞


トム・ハングルの韓国旅行ひとこと
11月半ばから12月初めごろになると、町はクリスマスモード。繁華街や大型商業施設、テーマパーク、高級ホテルを中心にイルミネーションが設置され、夜の街を彩ります。

ソウルであれば明洞や清渓川周辺(2016年~新年の清渓川はデモの影響が懸念)、釜山なら光復路、そのほかは街中を歩きながら、クリスマスの雰囲気を感じてみるとよいでしょう。シーズンを多少過ぎても、旧正月までは雰囲気を味わえます。

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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。韓国旅行・地方旅の総合発信者。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、講座、トークイベントでの発信も。これまで韓国100市郡以上を踏破。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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