韓国旅行ではクレジットカードがお得?現金がお得? | 韓国&韓国旅行 | トム・ハングル

韓国旅行ではクレジットカードがお得?現金がお得?
 2018/11/22 吉村剛史(トム・ハングル)

韓国を旅行するとき、観光地の入場料、食堂、コンビニ、交通などあらゆる場所で支払いをする必要があります。そんなとき、クレジットカードで払うほうがよいのか、現金で払うほうがよいのかを迷うことがあるのではないでしょうか。

クレジットカードや現金、どちらがお得かという理由で支払い方法を検討する人もいれば、できるだけクレジットカードは避けたい、現金は小銭が余るから使いたくないという人もいることでしょう。支払い手段はそのときの旅のスタイルによって異なることもあるはずです。

この記事ではどんな時にクレカ、現金を使えばベストなのか。または現金を一切使わなくても旅ができるのか、免税店での買い物の際の決済方法はどうすればよいのか、ということをお伝えしたいと思います。

韓国はクレジットカード大国だ!

韓国ではクレジットカードのことを、「シンヨンカドゥ(신용카드、信用カード)」といいます。日本は現金志向が強い国ですが、韓国ではクレジットカードを使わない決済の割合が90%以上を占めているといい、世界的に見てもクレジットカード大国です。

韓国では1997年の経済危機であるIMFショック以後、消費を促すためにクレジットカードの使用が奨励されたことや、お金の流れを把握できるようにすることで、事業者の脱税防止を図ったことによります。

そんな韓国では、ファーストフード店ではタッチパネルでカード決済ができるようになっているほか、某コーヒーチェーン店では現金で決済できない店舗まで登場しています。今後キャッシュレスがより強まるのではないかと思います。すると、ますますクレジットカードが重要になってきます。

とはいえ、韓国ではクレジットカードさえあれば現金は不要なのでしょうか。以下で見ていきたいと思います。

韓国旅行はカードだけで大丈夫!?

韓国でクレジットカードが使えるお店では、基本的にはVISA、JCB、MASTER、AMEXの四種類が使えるほか、近年は中国の銀聯を使える店も多くなっています。しかしながらまれに外国発行のクレジットカードが使えないお店があるので注意が必要です。

ちなみに韓国在住者は銀行で発行されるクレジットカードや、口座から直接引き落としになるデビットカードを使用していることがあります。そういった韓国発行のクレジットカードを持っていれば理想ではありますが、旅行者の場合はそうはいかないので、異なるブランドで最低2枚持っておくと安心です。

いくら韓国とはいえ、現金は必要です。

とはいえクレジットカードだけあれば現金が不要というわけではありません。屋台や露店、単価が極端に安い飲食店ではクレジットカードが使えなかったり、仮に使えたとしても好まれない場合があります。

また観光客が交通カードへチャージする場合、現金が必要になってきますので、いずれにせよ現金は用意しておいたほうが無難かと思います。

空港での両替は手数料が高くなるため、市内に出るための交通費など少額を両替する以外はおすすめできません。ソウルであれば、明洞や東大門、釜山であれば南浦洞にある公認両替所での両替をおすすめします。

通常の支払いは現金がお得か、クレジットカードがお得か

クレジットカードを利用する場合は、1.クレジットカード会社の基準レート(JCB、VISA、MASTERは公表されている)と、2.外貨取扱手数料が基準となります。外貨取扱手数料はカード会社により異なりますが、1.6%程度であることが多いようです(2%のところもあります)。

韓国の公認両替所で両替する場合は、「手数料が無料」と書いてあるところでは、銀行基準レート(TTM、仲値)に手数料を含めた為替レートが表示されています。もちろんそのときのレートにより異なりますが、100円=1,000ウォン前後の場合手数料比率が1%以下になっていることが多いようです。

すると「現金のほうがお得」と思われがちですが、クレジットカードで決済した場合にはポイントが1%程度つくことが多いため、そのポイント分を合わせて計算すると、クレジットカードを使うほうがお得になるといえます。0.5%ポイント還元のクレジットカードだとどうでしょうか?「現金のほうが若干お得(?)」かもしれません。

●小さいパーセンテージは気にしないで!
公認両替所で生じる手数料の端数は、切り捨て・切り上げが若干アバウトなことがあります。またレート自体も時間とともに小刻みに変動するため、その時のタイミングによります。

またカード決済では、カード会社で請求が処理される時点のレートが適用されます。そのため数日後のレートで計算されることもあるため、支払い後に為替が大幅に変動した場合、さらにお得になったり、損をしたように感じることもあります。

そのため十万円単位の大きな買い物をするわけでなければ、細かいレートの変動やポイント還元率の差はそれほど気にしないほうがよいでしょう。筆者の見解としては「1%ポイント還元のクレカを使うならば、現金よりもクレジットカードのほうがお得になることが多い」ということ。

そしてもし現金ベースで支払いをする場合は、韓国の繁華街にある公認両替所で両替することを徹底すれば、大きく損をすることはないといえます。現金の場合、旅行中に使い切れなければ再両替する必要が出てくる、というデメリットがあります。

※為替レートが常に変動していることや、両替所によって多少の手数料の違いがあるため、端数程度の金額の差は気にしないほうが旅行を楽しめるはずです。

公認両替所以外で、お得に現金を入手する方法は?

●キャッシングで現金を引き出す
ソウル・釜山の中心街を通らない場合は、クレジットカードのキャッシング機能を使うことも選択肢に入れておくとよいでしょう。帰国後すぐに返済することができれば、利息も少なくて済みます。


[韓国のATM(イメージ写真)]

クレジットカードについているキャッシング機能は、年率が18%程度と非常に高金利となりますが、韓国旅行の場合、通常2泊3日、3泊4日でしょう。帰国後すぐに繰り上げ返済ができればかなりお得になります。

【キャッシング時にかかるトータルの費用】
現地ATM手数料+カード会社のATMキャッシング手数料+貸出利息(年率18%程度)
例)50000円を年率18%で5日間借りた場合の利息=123円

しかし注意しておかなければならないことは、現地の国際対応のATMにて引き出しをした場合、3,000~4,000ウォン(約300~400円程度)のATM手数料がかかる場合があります。不測の事態で返済が遅れてしまう可能性もないとはいえません。

こういったトータルの費用を計算し、利息・手数料が借入金の1%以内(50000円なら利息・手数料込みで500円程度)に抑えられれば、お得になるといえるでしょう。

※キャッシング機能を使いたくない、という方は、その地域にある銀行・農協等での両替がおすすめ。ドル、円、中国元はほとんどの銀行で両替ができます。公認両替所よりはレートが悪いですが、安心感はナンバーワン。銀行によっては観光客向けの優待WEBクーポンを発行していることがあります。営業時間に注意が必要で、平日9:00~16:00です。

●デビットカードはお得か?
VISAデビットカードの場合、手数料は3%程度であることが一般的です(ソニー銀行が最安で1.74%)。仮に1%のポイント還元を受けたとしても2%になるため、あまりお得ではありません。

現金を下ろす場合は、この3%程度の手数料とともに現地銀行の手数料がかかる場合があります。メリットはといえば、口座から即時に引き落とされるため、使いすぎが防げることくらいでしょう。またグローバルATMにて現地通貨を下ろすことも可能です。1枚持っておくといざと言うときに役に立つかと思います。

クレジットカード、免税店ではドル決済を選ぼう!

ドル決済か円決済かを尋ねられた場合、ドル決済のほうが安いことが多いので、基本的にはドル決済を選ぶことをおすすめします。ただしドル決済の場合は、カード会社に請求が届いて処理された時点のレート(数日後になる場合も)なので、購入したあとに大幅に円安に動いた場合、円のほうがお得になることもあります。

円決済を選ぶ場合は、免税店内に表示されている当日のレートで計算されるため、円での金額をきっちりとその場で確認したい場合におすすめします。

100ドル(約1万円)以上の買い物をする場合は、ドルを選ぶか、円決済を選ぶかよりも、免税店が発行するクーポン券を利用することで買い物が安く済ませられる場合があります。

最善の策のまとめ。空港での両替は少額にしておこう

というわけで、最善の策は現金3000円~5000円程度を空港で両替しておき、交通カードにチャージしておく。ソウル・明洞や東大門、釜山・南浦洞に訪れる際に公認両替所に行き、まとまった金額を両替するのがベスト。残りはクレジットカードで決済するとよいでしょう。

以上のように韓国での両替、クレジットカードの利用に関してのメリット、デメリットはそれぞれあります。またお手持ちのクレジットカードによっても条件や特典が異なるため、どのクレジットカードを使うのが良いかは個々に異なります。

筆者としては「1%以上のポイント還元があるなら、クレジットカードを使う」、現金は「公認両替所で両替する」ということだけ覚えておき、「それ以外の細かい金額は気にしないことが最善の選択」とお伝えしたいと思います。

※紙幣およびカードの写真はフリー写真を利用しました。



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トム・ハングル(吉村剛史)

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビューし、同年中央日報に掲載される。これまで文化センター講座、トークイベントでの発信も。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破するなど、実際に自分の目で見聞きした韓国を伝えている。海外文化を伝える『海外ZINE』(トラベロコ)の韓国担当ライター、2018年2月号『散歩の達人』第2特集の取材・文を担当。同6月から韓国水産食品(K-FISH)広報サポーターズ。プロフィール・お問い合わせ






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