韓国初の外貨・ウォン両替機「WOW EXCHANGE (旧・I Love coin Exchange)」空港や駅など設置場所は?アプリでレートのチェックも
吉村剛史(トム・ハングル)
2018/11/27 改:2023/03/10 記事初出:2018/11/27
2018年9月13日、韓国初となる外貨両替機「I Love coin Exchange」がティーマークホテル明洞に設置されました。
その後金浦空港のほか、明洞、東大門などの観光主要エリアのホテルに続々と両替機が登場。「WOW EXCHANGE」と名称を変更し、ソウル市内の駅や百貨店などの主要施設のほか、大田・釜山などに設置場所が増えています。
この両替機は外貨からウォン貨へ両替できるというもの。円をはじめ、ユーロ、ドル、人民元はもちろん、金浦空港の機械では12通貨からウォン貨現金へ両替できます。
さらに2022年夏にはプリペイド式クレジットカード「WOWPASS(ワウパス)」が登場したことにより、さらなる進化を遂げ、韓国へ訪れる外国人観光客のあいだで注目を集めています。参考:韓国旅行での新しい決済手段!「WOWPASS(ワウパス)」
この記事ではWOW EXCHANGEの両替方法やレートなどのメリット、WOWPASSの使い方、WOW EXCHANGEの設置場所などにもフォーカスしてお伝えします。
当Webマガジンでは2018年11月27日に「韓国初のウォン両替機”I Love coin Exchange”がかなりの高レート」として、先駆けとなる記事をいち早く配信して大きな反響を呼びました。
その後は両替機が「WOW EXCHANGE」へと名称が変更、設置場所の変更などをアップデートしました。2022年秋までのコロナ水際対策によって事情が大きく変化したことから2023年1月18日に新しい記事として情報を配信するものです。
WOW EXCHANGEでウォンへと両替をするには
WOW EXCHANGEで韓国ウォンに両替するには、外貨(日本円・ドル・人民元)の現金を用意する必要があります。韓国を旅行するときには手元に少なからず、日本円やその他外貨を持っていくことをおすすめします。
WOW EXCHANGEにて両替することにはパスポートが必要で、機器では開いてスキャンする必要があります。ちなみに公認両替所で外貨からウォンへ両替する際には基本的にパスポートは不要です。
この機器では1回に30000円が両替でき、1日の両替限度額は1000USD相当額(約10万円弱)です。当初は1万円札のみの両替に対応していましたが、1000円札も両替に対応、との発表(追記:2019.8.6)がされました。
WOWPASS(ワウパス)が登場!国内クレカとして使用できる
2022年夏にWOWPASS(ワウパス)というプリペイド式クレジットカードが登場しました。
これはWOW EXCHANGEを運営する会社によるサービスで、両替機にてカードを発行し、そのカードにその場で日本円ほか外貨をチャージして、韓国国内で使えるクレジットカードとして使うシステムです。地下鉄やバスに乗れる交通カードのT-moneyも付帯しています。
韓国旅行では現金も必要なので、WOWEXCHANGEなどを使って現金に両替するとともに、韓国内で使えるクレジットカードや、交通に使えるT-moneyカードとして「WOWPASS」にチャージして一枚持っておくと便利です。
詳細:韓国旅行での新しい決済手段!「WOWPASS(ワウパス)」
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実際の両替レートはどうなのか!
韓国国内で外貨をウォンに両替する場合のレートは、一般的にこのような手数料水準です。
現地ホテル>空港内の銀行>市内の銀行>公認両替所
これによれば明洞など繁華街にある公認両替所が最も手数料が安い水準です。自動両替機が登場したあとは少し構図が変わっていますが、以下のような基準へと変わっています。
現地ホテル>空港内の銀行>市内の銀行(※クーポン優待有)≒自動両替機(※クーポン優待有)>WOWPASS優待レート>≒公認両替所
※両替を行う各業者によっても異なり、「≒」表示は時間帯によって順番が変わる可能性があります。
レートや手数料基準はたしかに重要です。しかし最もレートが良い両替所まで行く時間や交通費まで考えると、その場で見つけた自動両替機や公認両替所を使う選択をすることも決して悪くはないと思います。
利便性から手数料が設定されているのであり、両替時にどれを選ぶかは旅行者それぞれの選択にゆだねられています。参考:https://www.koreatravel-expert.com/koreawon-exchange/
メール登録で現金両替手数料オフのクーポンをゲット! ※2022/8/19追記
WOW EXCHANGEでの両替にあたっては事前にメールアドレスを登録しておくことで、現金両替手数料20%オフのクーポンコードを受け取ることができます。
ホームページにアクセスし、以下の画像のところにメールアドレス等を入力して登録しておきましょう。ホームページ:WOWEXCHANGE
[同社ホームページ(https://www.wowexchange.net/)より引用]
WOWPASSのアプリでレートをチェック!ついには「仲値」まで表示
WOWEXCHANGEで両替を考えている人でも、WOWPASSのアプリはダウンロードしておくとよいと思います。Andorid、iPhoneのアプリがあります。
このアプリではWOW EXCHANGEやWOWPASSの両替レートが常に確認できます。さらには手数料を除いた仲値(TTMレート)までがリアルタイムで表示される仕組みになっており、その意味では良心的なアプリだと思います。
この表示レートによれば、WOW EXCHANGEのほうが手数料が高く、WOWPASSのほうが仲値に近い金額になっています。WOW EXCHANGEはさらに上記の優待クーポンを使用することで手数料が少し抑えられます。
WOW EXCHANGEの設置場所はどこか
自動両替機のWOW EXCHANGEの設置場所はソウル市内をはじめ、釜山・大田などにあります。
実際に使ってみると、楽々でお得!
実際に使ってみると、自動両替機は楽々でお得です。今までは明洞・東大門などの繁華街に行って両替していた方には、ソウル市内の地下鉄駅や各所で両替ができるという意味では利便性として優れていると思います。
徐々に設置場所が増えており、WOWPASSというサービスも登場するなど、ますます注目を集めるWOW EXCHANGE。これからは日本も韓国も外貨両替では自動両替機が中心となる時代が来るのかもしれません。
※韓国での両替、日本国内での韓国ウォンへの両替は以下の記事でご紹介しています。
2018年秋時点で公認両替所に負けないレート
この両替機「I Love coin Exchange」を使い、実際に1万円を両替してみました。
●100円を交換したときのレート
両替機に表示されたレート:1010.69ウォン
当日の銀行売買基準レート:1008. 99ウォン(終値)
前日の銀行売買基準レート:1017.33ウォン(終値)
この日は午前10時頃に両替をしましたが、どの時点でのレートが適用されているのか判明していないため、参考までに当日と前日の銀行レートも添えています。表を見ると、両替手数料は100円当たり10ウォン以内に収まっているものと推測できます。これは公認両替所に負けないくらいの高レートです。
●10000円両替をした時の計算の例
計算式:10000円×10.1069=101069ウォン
両替後の金額:101000ウォン
切り捨て額:69ウォン(約7円)
※両替時に1,000₩以下の金額は切り捨てとなります。
両替の計算の際に注意しておかなければならないのは、1000ウォン未満は切り捨てになるという点。最大999ウォン(約99円)が切り捨てになります。一方で公認両替所の切り捨て額は100ウォン(約10円)以下です。
どうしても1000ウォン(約100円)以下の細かい金額にもこだわる方は、切り捨て金額を計算してから両替するとよいでしょう。それでも空港で両替するよりはかなり良いレートでウォンに替えられます。
両替機の設置場所はどこにあるのか
2018年11月現在、両替機が設置されている場所を見ていきたいと思います。
●金浦空港
金浦空港は国際線ロビーから地下道を通り、地下鉄金浦空港駅の改札近くにあります。そのため到着ロビーからは歩いて5分程度かかると考えてよいでしょう。両替金額にもよりますが、足を延ばす価値はあると思います。
●明洞エリアのホテル
ティーマークホテル明洞
スカイパークセントラル明洞ホテル
ホテルスカイパーク明洞1
ホテルスカイパーク明洞3
ホテルホリデー・イン・エクスプレス乙支路
●東大門エリアのホテル
イビスバジェット東大門ホテル
イビスアンバサダー東大門ホテル
ホテルスカイパーク東大門1
(2018年11月現在)
追記:仁川空港にも両替機が設置されました!(2019/6追記)
仁川空港にも両替機が設置されました。場所は仁川空港第1ターミナルの空港鉄道一般列車のホームです。
改札内に入らないと両替ができないので、ソウルまで行くための交通費の両替には適していません。あらかじめ交通カードにお金がチャージしてある人が使うにはよいでしょう。
ただしリムジンバスでソウルへ向かう方は空港内で両替しておく必要があります。仁川空港での両替は以下のページをご覧ください。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール