漢江の中州で人工島のノドゥル島(ノドゥルソム)は複合文化空間
 2021/01/13 改:2021/01/20 吉村剛史(トム・ハングル)

ソウルの南北を二分するように流れる漢江(한강、ハンガン)。この漢江には南北を結ぶように多くの橋がかけられています。そのなかでも最初にできた橋が、鉄道橋として1900年に完成した漢江鉄橋です。

その後日本統治時代の1917年にはその横に漢江大橋(한강대교、ハンガンテギョ)が開通し、これもまた現在使われています。


[龍山区方面から見た漢江大橋]

その漢江大橋の下に中州を造成し、これを「中之島(なかのしま)」と呼びました。これは堤防で囲んだ人工島です。下の写真の中央が島になっており、川を挟んで汝矣島の63ビルを望みます。


[ノドゥル島]

近年この島を復活させる動きが高まり、ついには2019年9月に「ノドゥル島(노들섬、ノドゥルソム)」としてリニューアルオープンを遂げたのです。この記事ではノドゥル島と見どころ、周辺観光スポットを詳しくお伝えしていきます。

漢江の公園とノドゥル島

ノドゥル島を観光視点でみるならば、漢江の川岸にいくつもある漢江公園であったり、同じように中州にある仙遊島公園がそれに近い存在でしょう。

漢江は市民に愛されている川であり、これらの公園はとくに週末には家族連れ、カップル、学生たちのグループでにぎわっています。

あとで説明するようにノドゥル島は「ライブハウス」といわれる音楽ホールや、ノドゥル書架という書店兼図書館、飲食店などがあり、単純に「公園」とくくることができるものではありませんが、市民たちが余暇を過ごすための空間であることは確かです。

21世紀らしさのある新しい文化空間がノドゥル島だといえるのではないでしょうか。

ノドゥル島への行き方・アクセス方法

ノドゥル島へのアクセス方法を見てみましょう。漢江大橋の中央にあるノドゥル島へは龍山駅(新龍山駅)から徒歩20分、地下鉄9号線のノドゥル駅からは徒歩10分です。橋の真ん中にはバス停もあるので、バスで訪れてもよいでしょう。


[ノドゥル島]

龍山駅近くには防弾少年団(BTS)の事務所であるBIG HITエンターテインメントの新社屋があるのでそこに立ち寄ってみたり、鷺梁津駅近くにはお刺身が味わえる鷺梁津水産市場があるので、ノドゥル島に行く前後に訪れたりしてもよいでしょう。

※周辺観光したい方は以下の記事をご覧ください。

電子街も複合モールもあるターミナル駅・龍山(ヨンサン)~オタクの聖地となるか?

鷺梁津(ノリャンジン)水産市場、「カップ飯」通りの新旧を調査!

特にこれといった目的がない限り、ノドゥル島だけで遊ぶには少し物足りないので、バスで通りがかったついでに寄ってみるくらいがよいのではないでしょうか。

ノドゥル島にはどんな施設があるのか

ノドゥル島にはどんな施設があるか見てみましょう。ライブハウスという名の音楽ホールは456席収容。

そして冬場に運営されるアイススケートリンクがあります。ソウル市庁前にも同様に設置されているのですが、韓国では行政が運営するものというイメージが強いのでしょうか?

ソウルはもともと冬になると川が凍る地域なので、スケートが安く楽しめる感覚があるためなのかはよくわかりません。

そしてノドゥル書架というブックカフェ&図書館もあります。

さらに韓国式海苔巻きを販売するキンパプ店の「魔女キンパ」、ピザ店の「ザ・ピザ・サウンド」、そして蔚山のマッコリ醸造所でシャンパンマッコリで有名な「福順都家」などのお店が入店しています。

徒歩やバスで出かけて、ちょっとした散歩、休憩がてら出かけてみるのによい場所です。

龍山駅、周辺スポットも同時に歩いてみよう

ノドゥルの由来は漢江大橋の南側にある「ノドゥルナル(노들나루)」という渡し場の名が由来で、その別名が水産市場のある「鷺梁津(노량진)」です。

汝矣島の63ビルや、龍山方面の高層アパートを眺めながらノドゥル島で漢江の風にあたってみてはいかがでしょうか。ソウルに出かけて漢江が好きな方は、ノドゥル島に立ち寄ってみませんか。


2021年1月15日発売の新刊『ソウル25区=東京23区』(吉村剛史 著)が予約受付中です。ソウルの街を東京に本気で例えて書いた作品で、これを読めば韓流ドラマやK-POPで登場する町への理解が深まります。Amazon楽天



  • 韓国旅行に役立ちそうならシェア→


このページの先頭へ