名門女子大・梨大(イデ)でショッピング攻略!~おしゃれファッションや小物もお手頃に
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2019/04/24 改:2020/08/13 

ソウルのファッションの街といえば、最近では弘大やカロスキルあたりをイメージするかもしれませんが、それ以前は梨大(イデ)でした。90年代の10、20代の女性であれば、明洞や梨大で買い物をする人が多かったのではないか、と思います。


[梨大ファッション通りの様子]

「梨大(イデ、이대)」とは韓国の名門私立女子大学、梨花女子大学校のこと。女子大学の前にファッション通りがあるというのは自然です。さらにはウェディング通りもある町。お店で売っているものやカフェも若い女性を意識していることが感じられます。


[梨花女子大学正門前]

さらにの西隣は延世大学校や西江大学校がある新村(シンチョン、신촌)という街、そして地下鉄2号線に乗っていくと、その隣は弘益大学校がある弘大入口(ホンデイプク、홍대입구)駅。つまり大学と学生街が集まっている場所でもあるのです。エリア詳細:梨大(イデ)

時間がないときは梨大(イデ)が便利。梨大へのアクセス&地図

梨大(イデ、이대)へのアクセスは、地下鉄2号線が便利。弘大入口駅からは2駅、明洞(ミョンドン)からは乙支路入口駅から地下鉄に乗ってわずか4駅。比較的アクセスが容易な場所にあります。


梨大(イデ)の地図

例えば明洞で買い物をして「さらに安い服を買い揃えたい」という方は、空港までの帰り道に梨大に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

帰り際に「江南の高速ターミナルまで行くのは時間がない!」というときは迷わず、梨大(イデ)を訪れて最後に思いっきり買い物を。その後は弘大入口駅で、空港鉄道に乗り換えれば完璧です。

梨大前のメインストリートを歩いてみよう!

地下鉄2号線梨大駅で降り、地上に上がると梨大正門まで続くメインストリートが現れます。道の両脇の街路樹は春から夏にかけては青々と、秋には木の葉が黄色く染まって、清楚な印象さえ感じられます。

女子大の前だけに工夫を凝らした食べ物を売る屋台が並んでおり、ひとつの名物となっていましたが、最近ではとうとう撤去されました。

この通りの両側にはコスメショップやカフェが並んでいるほか、JUICY(ジューシー)のような人気フレッシュジュースのようなスタンド式のお店も多数あります。都会の学生街だけあって平日や休日問わず、比較的混雑している印象を受けます。

梨大の正門に向かって左側には公園があり、その公園はふだん憩いの場となっていて、ときどきイベントが行われたりしています。クリスマスの時には声楽隊がここで合唱したりする様子も見られました。

そして公園のところには「Yes APM!」というショッピングビルが堂々と建っています。かつてはファッションビルでしたが、入ってみてほとんどの営業していない状態。地下にはボーリング場があるのだとか。

このビルの様子からも想像できるように、梨大はかつてショッピングタウンとして栄えていましたが、ここ数年は弘大(ホンデ、홍대)の勢いが増しており、お隣の新村やこの梨大は活気が落ちているのが実情です。

そのような事情から、最近の梨大前のファッション文化通りは女子大生だけではなく、観光客をも取り込むような動きへと変わっています。

梨大ファッション文化通り、ここで手頃な服が揃います

梨大ファッション文化通りには、女子大前だけあって、10代から20代前半の女性たちが好んで着るような、オシャレでカワイイ服が揃っている店が並んでいます。

このあたりのお店は地下街やそのほかの繁華街にあるショップよりも少し広めであることが多く、品ぞろえも豊富。

このような店舗がいくつもあるため、お気に入りのカワイイ服がきっと見つかるはずです。衣類に限らず、靴や小物もこのあたりの店で揃います。

お店の前にはセール品の服が並んでいて、値札を見ると5,000ウォン(500円)や10,000ウォン(1000円)のものも多く、びっくり価格!しかも可愛い服なのに、キュートなデザインなのに値段がとても安いことに驚きます。


[値札を見ると10,000ウォン、15,000ウォンといった商品が多数]

セーターやブラウスがわずか5,000ウォン、トレーナーやパーカーが10,000ウォンから、といったところですが、このように韓国は「ノーブランド」の服は日本よりも安め。冬場ならペディンやニット帽なども。シーズンの終わりごろなら、来年用にお手頃価格で手に入れてみるのもよいかも。

しかもデザインもよく、色合いも日本の服で売られている衣類にはないものがあったりします。セール品を見てわかるように価格がとても安いのです。

東大門であれば、靴を購入する際には靴卸売市場に出かけたりしますが、梨大であればファッション文化通りを訪れれば、ひと通りのものが揃いますし、ワンストップでショッピングを済ませることができるわけです。

通りには食堂があったり、スマホケースが売られていたりと、ごく普通の繁華街の要素も感じられます。

このような場所でショッピングをする際の支払いは現金が基本となっています。クレジットカードは嫌がられることが多いです。特にセール品は現金だからこその価格なので、やはり現金を用意しておくのが良いでしょう。

梨大にも両替ができるところはあります。ですが事前にレートがよい明洞・南大門あたりで両替しておくことをおすすめします。梨大に来る前に現金をしっかり準備しておきましょう。参考:明洞・南大門で両替するならどこがいい?

※梨大のファッション文化通りだけでは物足りない方は、お隣の弘大(ホンデ)にも足を延ばしてみましょう。

昼夜にぎわう若者の街・弘大(ホンデ)で買い物するならこの通りへ

梨大(イデ)は新村汽車駅にも隣接~梨大52番街商店街

梨花女子大学校の前の通りを西側に少し歩いていくと、KORAIL新村駅があります。地下鉄2号線の新村駅とは別に、京義中央線がこの駅を通っています。

ソウル駅のロッテマートの裏にあるホームから列車に乗ると、この駅も利用できるので、梨大エリアへのアクセスに利用してもよいですが、本数が少なめなので地下鉄のほうが便利でしょう。


[新村汽車駅]

新村汽車駅はステーションビルが建っているほどの大きなビル。近くに延世大学のキャンバスがあることも理由ではないでしょうか。

しかし梨大前にある「Yes! APM」と同様に、新村ミリオレはファッションビルとしては機能しておらず閉業。映画館のMEGABOX(メガボックス)は営業していますが、立派なビルでありながら形だけが残っている状態です。

※新村エリアについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

学生街でも副都心でもある新村(シンチョン)を遊びつくそう~グルメも買い物も焼肉も

●梨大52番街商店街
新村汽車駅から梨大正門前へと東西に続く道には、「梨大52番街商店街」として飲食店やショップが集まっており、人通りが多くていつもにぎやか。学生がランチするような店や、人気チェーン店などもあります。

●elCUBE(イーエルキューブ)
梨大52番街商店街と同じ通りにあり、ひときわ目立つのがピンク色の外観をしたelCUBEというお店。

人気コスメショップSTYLE NANDA発の3CEや、シューズショップのABC Mart、CDショップのHOT TRACKS、手頃で可愛いファッションが揃うSTAR 101といった人気のショップがここに集まっています。

お店に入ってみると、日本でもお馴染みのLINE FRIENDSのグッズのほか、KAKAO FRIENDのキャラクター商品も販売されていて、最近のトレンドが集められたショップといえます。

韓国で流行しているものが揃っているので、ここ数年のトレンドを知るのにもよいかもしれません。

さらにこの通りには洋服のセレクトショップはもちろん、アクセサリーなどのお店も多く、ファッション文化通りでお気に入りが見つからなかったときは、オーナーが厳選したショップで探してみるのもよいでしょう。

●新村BOXQUARE
2018年秋に新村駅前にできた「新村BOXQUARE」というコンテナ型の施設。女子大に隣接しているだけあって、コスメショップやアクセサリや占いなどの様々なショップが入店しているほか、中央はカフェテリアのようになっており、テーブルや椅子が置かれています。

最近流行りのコンテナ型施設でありながら、学生が多い場所だけあって、キャンパス内のカフェテリアを外に持ってきたような雰囲気です。韓国の学生になった気分で軽食をとったり、ひと休みするには良い場所です。

そして梨大エリアではファッション以外の買い物もできます。若者に人気のショップが揃っており、次ではその情報をお伝えします。

文具雑貨チェーンのARTBOX(アートボックス)、人気のダイソーも買い物を

梨大駅のすぐそばには文具チェーンのARTBOX(アートボックス)や、日本でもお馴染みのダイソーがあり、文具や雑貨もここで一通り揃います。

●ARTBOX
ARTBOX(アートボックス)には小洒落た文房具や雑貨などが集まっていることから、若者たちにも注目されているお店ですが、ハングルデザインのアイテムも多く、日本人観光客にも人気を集めています。

●ダイソー(DAISO)
ダイソーは日本でもお馴染みの100円ショップですが、韓国では1,000ウォンショップ。韓国のダイソーはキャラクターグッズが多いこともありますし、春の季節には桜が描かれた、華やかな商品が多数あり、可愛らしいものが多いことから、日本人観光客にも人気があります。

ファッション文化通りで衣類を購入するとともに、お土産用や自分用にお気に入りの品を仕入れていくのもよいのではないでしょうか。参考:韓国ダイソーでバラエティ豊かなおみやげを

梨大ウェディング通り

観光客にはあまり関係がない場所かもしれませんが、梨大前から阿峴(アヒョン)方面への大通りには、ウェディング用品店が多数集まっていることも、梨大エリアの特色のひとつになっています。

韓国で結婚を考えている方には少し気になる場所かもしれませんが、ショーウィンドウに飾られたウェディングドレスを眺めながら、歩いてみるのもよいかもしれません。

梨大は明洞よりもシンプルでわかりやすく、帰り際の買い物にも便利な街

梨大には韓国の名門女子大があって日本人留学生も多い街ですが、10代~20代の女子の買い物でもおすすめの場所だといえます。

明洞(ミョンドン)よりも道もシンプルでわかりやすく、手頃な価格のものが揃うので、買い物目的の観光なら梨大あたりでまとまった時間をとって、買いたかったものを揃えていくとよいと思います。

特に帰り際、空港まで向かう途中に時間がないときには梨大に立ち寄る、というプランを頭に入れておくと、買い物も移動もスムーズにいくのではないでしょうか。




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