昼夜にぎわう若者の街・弘大(ホンデ)で買い物!可愛い服やおしゃれファッションならこの通りへ
吉村剛史(トム・ハングル)
2020/02/12 改:2022/08/31
韓国の若者の街、弘大(ホンデ、홍대)。この町は芸術系の総合大学がある「弘益大学校(홍익대학교、ホンイクテハッキョ)」を中心とする学生街です。
お昼ごろから店が開きだし、夕方以降は人通りが本当に激しくなります。弘大(ホンデ)は韓国屈指の若者の街です。
ストリート系やカジュアルな服を身にまとった若者たちが右から左へと歩きまわり、路上ライブなども開かれ、その周りには人だかりができています。みんな20代、そのなかでも20代前半が多く感じられます。
そんな弘大で買い物をしたい!可愛いアイテムを手に入れたい!という方は多いはず。この記事ではどのあたりにショップが集中しているのか、どんなお店があるのか、をお伝えしたいと思います。
弘大のファッション地図~どこにお店があるの?営業時間は?
●弘大でファッションを手に入れるなら
弘大でファッションアイテムを手に入れるなら、まずはメインストリートへ。「ホントン通り(홍통거리、ホントンコリ)」は広めの通りと、それと並行するような道があり、いずれもファッションショップが集まっています。
そして西橋初等学校の北側の通りにもショップがひしめき合っており、STYLE NANDA(スタイルナンダ)やChuu(チュー)といった今や韓国を代表する存在になったインターネット発のファッションブランドの路面店があったりもします。
弘大が10代、20代を中心とする町であるために、そうした若者向けのお手頃価格のショップが集中しているのです。
●チェックしておきたい営業時間
弘大のあたりは朝のスタートが遅め。お昼ごろから店が開き始めるため、多くの店は夜10時~11時頃まで営業しています。比較的大きな店では翌1時まで、最近では24時間営業の無人店舗まで登場しています。
到着が少し遅くなって、お隣の梨大(イデ)のショップが閉まっていても、弘大なら開いている店がまだある、といったところです。弘大はクラブ通りもあるので、わりと遅くまで開いている店が多いことが特徴です。
●支払い手段はクレカOK、現金も
基本的にはクレジットカードが使えると思ってよいでしょう。特にファッションブランドの路面店や、ファストファッションの大型店では問題なくカードが使えます。
しかし個人のお店は現金のほうが喜ばれることが多く、まとめ買いしたときに値引きしてもらえることもあるため、現金はいくらか持っていくとよいでしょう。参考:弘大エリアでの両替
メインストリートにお手頃な服が揃う~ホントン通り(홍통거리)
弘大にやってきたときに、安くてかわいい服を手に入れるなら、まずはホントン通りへ。ホントン通りは「歩きたい通り(걷고싶은거리、コッコシップンコリ)」、「駐車場通り(주차장거리、チュチャジャンコリ)」とともに、弘大のメインストリートにあたります。
この道の両側はもちろんのこと、並行するもう一本の路地にも、靴下や部屋着はもちろん、ワンピースやセーターなど個性あふれる洋服がお店に並んでいます。そして夕方から夜にかけては若者たちで溢れかえる通りです。
スマホケースなどの小物を売る店があったり、女子大生たちがふらっと立ち寄りそうな、四柱(사주、サジュ)やタロット(타롯)といった占いのお店もあったりと、若者をターゲットにしたお店がメイン。
それぞれの小さな衣料品店で売られている服は、日本では「オルチャンファッション」や「韓国プチプラファッション」などと呼ばれるような、主にノーブランドの衣類です。
これらのアイテムはとにかく安いので、まとめ買いしたいところ。シャツやブラウスは5,000ウォン~、キュートなワンピースや、セーター、トップス類は10,000ウォン~、アウター25,000ウォン~など様々です。
もしここでお気に入りのものが見つからなければ、他でも買える場所があるので、まだお財布はカバンの奥にしまっておきましょう。
先にも述べたように夕方以降は夜にかけて訪れても大丈夫!弘大のあたりは深夜まで若者たちでにぎわっており、日付が変わる頃まで開いているお店もあります。
有名路面店はタボッキル(다복길)~西橋初等学校の路地に
「弘大(ホンデ)」といわれるエリアの北側にある「タボッキル(다복길)」という通りはカフェなどの飲食店、日本式居酒屋、そして日本人が経営するベーカリー「青い鳥」があったりと、にぎやかな弘大ながらもいくらか落ち着いた印象を受けます。
そしてタボッキルから西橋初等学校のあいだの路地には、人気オンラインショップの実店舗が堂々と店を構えています。
2000年以降の韓国ではオンラインショップから有名ブランドが生まれるようになり、そうしたお店が「路面店」という形で主にソウルの繁華街に店を開いていて、弘大にもそうした店がいくつかあります。
その先駆けとなったのは「STYLE NANDA(スタイルナンダ)」ですが、その向かいには「Chuu(チュー)」のショップがあります。
STYLENANDAが2012年に、Chuuが2016年にこの場所に出店したようで、韓国ではこういった形で同業者街が形成されるのは一般的によく見られる光景です。実際にこの通りの様子をみてみましょう。
●STYLE NANDA(スタイルナンダ)
STYLE NANDAは、キム・ソヒ(김소희) 代表が2005年に創業した東大門発のファッションブランド。今でも流行の先端を走り、コスメブランド「3CE」もまた若者から大きな支持を得ています。
日本はもちろんアジア各国に店舗があり、2018年にはフランスの世界的な化粧品メーカーロレアルの傘下になり、話題を呼びました。
その弘大の実店舗は「旗艦店(フラッグシップストア)」として、2012年に先駆けてオープン。4階建ての堂々とした店構え。最上階はカフェになっています。衣類はもちろんコスメまでワンストップで揃うのでSTYLE NANDAのユーザーは必見。
営業時間:11:00~23:00
STYLENANDA(日本語)
●Chuu(チュー)
ガーリー系でカワイイ服が多い「Chuu(チュー)」。こちらはSTYLE NANDAの向かいに2016年にオープンさせるという対抗ぶり。こちらも半地下と地上2階建てで立派な店構え。
ヒット商品の「-5kgジーンズ」のほか、ペコちゃん(peco)ともコラボした商品が販売されていたりと、20~30代に人気のファッションブランドです。
営業時間:11:00~23:00
Chuu(日本語)
このように人気店が弘大のこの場所に店舗を出したことによって、周辺にはファッションショップが雨後の筍のように増えていき、他のオンラインショップも店をオープンしては、撤退もありといった状況です。
またオンラインショップで人気を集めたブランドSOMEDAYS(썸데이즈、ソムデイジュ)も2018年に出店。こちらはカジュアルながらも、よそ行きに合うようなシックな印象を受けます。
こちらもまたジワジワと人気があるようで、韓国旅行のときに弘大の実店舗に出かけた人たちが「日本で買えるのか?」とネット上で質問していたりします。
西橋初等学校の脇に形成されたファッション通り
このように有名店の出店に伴って、西橋初等学校の脇には「ファッション通り」が形成されつつあります。夜にこの場所を訪れると、お店からは煌々と光が漏れ、多様なスタイルの女性ファッションが販売されています。
いちどどこかのお店を見始めたら、あちらもこちらもと止まらなくなりそうなほど、物欲が出てきてしまうはずなのでくれぐれもご注意を(笑)
この通りには衣料品店だけでなく、携帯ショップや飲食店、美容室、ゲストハウスなどもあるのですが、ここ最近ファッション系のお店が明らかに目立つようになったと感じます。
弘大で買い物をしようと考えている方はぜひこのあたりに足を運んでみてください。
タボッキルは西橋初等学校前のファッション通りまで含まれるという記述も見られます。(2022.6.1追記) 参考:弘大タボッキル
メンズファッションも揃う!弘大にあるカジュアル衣料品店
このように町中にあるショップのほとんどは女性向けのファッション。韓国のメンズファッションは小さなショップというよりも、カジュアル衣料チェーン店に出かけるのが得策。
ファッションにこだわる20代の若者も、韓国のショップで買えば日本で買うのとは一味違った個性を出せるはずです。お値段もお手頃なので、ソウルにやってきたらこの町へ足を運んでみましょう。
いずれもレディース、メンズがあるので、カップルで旅行に訪れたらお揃いのものを選んでみるのもよいかもしれません!
●M. Playground
地方都市も含めて韓国の繁華街にブルーのコンテナ風のショップを展開する「M. Playground(エムプレイグラウンド)」は、ストリート系のなかでもカジュアル度が高めのショップです。
セール品が際立ち、とにかく安く数を揃えたい方にはこういったお店がよいかも。トレーナーやパーカーなども含めて明るいカラーが多く感じられます。こちらは弘大周辺に3店舗あります。夜遅くまで営業しているので深夜の買い物もできます。
11:00~深夜1:00
M. Playground
●A LAND
A LAND(エーランド)もまたストリート系のファッション店ですが、こちらはより洗練された印象が感じられるショップ。お店の外観からもそうしたことが伝わってきます。
M. Playgroundと比べると全体的にお値段も少し高めの印象ですが、大人に近いシックなカジュアルの印象を受けます。メンズもヴィンテージも人気が高いお店です。
営業時間:10:00~23:00
A LAND(韓国語)
弘大以外でファッションを購入するなら?
弘大に韓国の最新ファッションや、プチプラなどの安い服を買い求めにやってきても、お目当てのものが見つからなかったりすることもあるでしょう。
または旅の途中に時間が足りなくて、訪れた場所で購入しようと考える方もいらっしゃるかもしれません。そういった方々のために、弘大以外の場所も簡単にご紹介しておくことにします。
※弘大入口から地下鉄で2駅の梨大(イデ)へ。女子大の街らしく女子におすすめ。
※東大門は卸売市場でメンズも含め、品ぞろえは豊富。韓国の全てのファッションは東大門発です。
※高速ターミナルの地下ショッピング街。全長はなんと800m超。
若者の街、弘大。その雰囲気を楽しみつつショッピングを!
若者の街、弘大。街を歩いているのはほぼ20代といえるほどで、飲食店もその年代をターゲットにしたお店が多く、その雰囲気を感じながらお買い物を楽しめる場所だといえます。
旅の記念に日本にはない韓国ファッションのアイテムをひとつ手に入れてみるのもよし、お買い物目当てでやってくるのもまたよし。ぜひ弘大でショッピングを満喫してみてください。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール