学生街でも副都心でもある新村(シンチョン)を遊びつくそう~グルメも買い物も焼肉も
 2020/05/13 改:2020/08/13 吉村剛史(トム・ハングル)

新村(신촌、シンチョン)といえば、ソウルの学生街として知られる街です。この街は韓国の名門大学・延世大学校(연세대학교、ヨンセテハッキョ)を中心とする学生街であり、街の南側にはミッション系の総合大学、西江大学校(서강대학교)があります。


[新村のメインストリート・延世路]

新村のメインストリートには日中、多くの学生が歩いています。しかしソウル屈指の学生街としては、ここ10年はお隣の弘大(홍대、ホンデ)のほうが賑わいをみせているのですが、2014年頃にはメインストリートを整備するなどして、広くて綺麗な街並みになりました。


[週末のメインストリート]

メインストリートは週末には歩行者天国になり、イベントが行われていたりします。今後、学生街としての新村の復権はあるのでしょうか。

この記事ではソウル・新村の街歩きに加え、食事やグルメをじっくり楽しみたい方のための情報をお伝えします。

新村の地図とアクセス方法

まずは新村の地図を見てみましょう。新村ロータリーの地下には地下鉄2号線の新村駅があります。地上に出て、新村ロータリーから延世大学校とのあいだがメインストリートとなる「延世路(연세로)」です。


新村の地図

そして延世路を斜めに横切る道があり、この道を「名物路(명물로、ミョンムルロ)」といいますが、メインストリートと同様に広々とした道で、多くの若者たちでにぎわっています。

そして地下鉄2号線の駅とは別にKORAIL新村駅があり、こちらは通称・新村電鉄駅(신촌전철역)と呼ばれています。ソウル駅から京義中央線で1駅なのですが、昼間の時間帯は1時間に1~2本のため、駅は閑散としています。


[新村電鉄駅]

新村電鉄駅の東側が名門女子大・梨花女子大学校(以下、梨大)のエリア。梨大の学生街には女子学生をターゲットにしたファッションや飲食店が多いですが、新村の繁華街とも近いので学生たちはきっと相互に行き来していることでしょう。

お隣の梨大を歩いてみたい方は、以下の記事をご覧ください。参考:名門女子大・梨大(イデ)でショッピング攻略!

明洞・弘大から新村へのアクセスは?

つぎに新村へのアクセス方法を見てみましょう。新村には地下鉄2号線が通っており、明洞や弘大からも電車一本で行くことができます。

明洞からは街の北側にある地下鉄2号線乙支路入口駅を利用します。5駅目が新村で約11分かかります。弘大入口駅からはひと駅なので歩いてもよいでしょう。徒歩15分ほどでアクセスできます。新村からお隣の梨大は近いため、すべて徒歩圏内です。

学生街としての新村~この街の治安は?

新村の街にはとくに日中に人通りが多く、ストリートパフォーマンスや企業のプロモーションが行われていたりしますが、夕方はメインストリートの賑わいよりも路地の飲食店に人が集まるような気がします。

メインストリートから路地に入ってみると、サムギョプサルをはじめとする焼肉店や居酒屋、バー、そしてカラオケボックスなど学生たちの遊び場といえる施設が密集しています。混沌とした繁華街といった印象です。このようなところで韓国の学生たちに混じって食事をしてみるのもよいかもしれません。

下の写真はわりとメインストリートに近い位置にある路地ですが、こちらは整備された印象が感じられる街並みです。

こうしたところにもタッカルビやクッパ、日本式居酒屋、飲食店以外にはカラオケボックスや不動産会社があります。このような店は若者たちのニーズに合わせるように、日々入れ替わっていきますが、こうしたことこそ韓国の典型的な繁華街の姿です。

このあたりは学生たちが多く、とりわけ治安が悪いといった印象はありません。夜には多少酔った若者たちが増えるかもしれませんが、とくにメインストリートは明るくて、安心して歩ける健全な学生街です。

新村で買い物はできる?現代百貨店

新村ロータリーの脇には現代百貨店新村店があります。規模が比較的大きめの百貨店ですが、周辺には繁華街があり、やはり新村という街は学生街であると同時に、ソウルの副都心ということでもあるのでしょう。

現代百貨店新村店
営業時間:10:30~20:00(延長時20:30)、食堂街22:00
ホームページ(韓国語)

そして現代百貨店に直結しており、ヤング館にあたる若者向けのファッションビル「U-PLEX」もまた新村のランドマークになっています。U-PLEXは百貨店、そして地下鉄の駅とも直結しており、延世大学校の学生たちが通学の際にここを通ったりと、メインストリートまで出るための抜け道としても使われます。

「U-PLEX」のなかには若者をターゲットにしたブランドのショップが入店しており、テナントが入れ替わりつつ営業を続けています。ファッションに関心が高い方は新村駅で降りた際に現代百貨店、U-PLEXのなかを通って、街に出てみてもよいでしょう。

U-PLEX新村店
営業時間10:00~22:00
ホームページ(韓国語)

そしてメインストリートの延世路にはカフェや携帯ショップ、コスメ店や日本でいうドラッグストアのような店が多く、斜めに横切る名物路には飲食店がより多く、そのほかコンビニを中心に様々なお店が並んでいます。名物路にはクリスマスシーズンにはクリスマスツリーが設置されたりもします。


[延世路のドラッグストアやコスメショップ]

またメインストリートには若者向けの手ごろな価格の衣類を扱うM PLAYGROUNDや、シューズ専門店のLES MOREなどがあったりもします。特定のブランドやセレクトショップよりも量販店的なお店が多いようです。新村の通りでは学生を中心とした20代の生活に必要なものがすべて揃うといったところでしょう。


[延世路のファッションショップ]

ファッションが好きな方は、個人のセレクトショップが多いお隣の梨大、弘大へ足を延ばしてみるとよいかと思います。新村はわりと総合的な繁華街であり、学生街です。

新村で味わう名物グルメ~焼肉、そしてインスタントラーメン

新村のメインストリート付近には繁華街らしくチェーン店が多く集まっており、食事をしようと思えばサムギョプサル、チムタク、ソルロンタンなどのメニューを扱う様々な飲食店、そしてカフェがひしめき合っています。

そのなかでもここでは新村ならではのおすすめ食堂をご紹介します。

ヒョンジェカルビ(형제갈비)

新村で半世紀近くにわたって営業するカルビ専門店「兄弟(ヒョンジェ)カルビ」。看板には1972年開業と書かれており、老舗中の老舗であることがわかります。

韓牛のカルビ焼肉を味わいたい方は2階へ。カルビタン(갈비탕)を食べる場合は1階へ。カルビタン(10,000ウォン)は一人で味わうことができます。

骨にしっかりとした身がついており、それを引きほどいて食べますが、その身をわさび醤油につけます。スープも煮込んだカルビの味がしっかり出ており、それとともにご飯をいただきます。

このお店ではご飯のおかわり1杯は無料です。「最初は一杯だけ」と思っていても、スープだけでもう一杯ご飯を食べられてしまうほどおいしく、おかわりしたくなります。こうしたサービスは学生街だからなのかもしれません。分量、質ともに必ず満足できるカルビタンです。

シンゲチ(신계치)

新村の有名店のひとつに数えられるのが、「シンゲチ(신계치)」というお店で、ラーメンの専門店です。ラーメンとはいっても韓国は日本式ラーメン店でなければ、インスタントラーメンが出てきます。まさに学生街ならではの食堂です。

店名の「シンゲチ(신계치)」は辛ラーメン+卵+チーズの頭文字です。最もスタンダードなメニューの「辛ラーメン+卵+チーズ」のお値段は4,000ウォン(約400円)。

これこそが韓国のインスタントラーメンの食べ方の定番なのですが、上に乗っかっている卵がふわふわしており、家で作るより断然美味しいのです。もっとたくさん食べたい方は、韓国海苔巻き(김밥、キムパ)のセット(6,000ウォン)を注文してもよいでしょう。

日韓交流カフェ・カケハシ

新村の名物スポットといえば、1997年にオープンした日韓交流カフェ・カケハシ。延世大学校は名門大学であるがゆえに、かねてより日本人留学生が多いのですが、新村という場所で、日本語を勉強する韓国人と韓国語を学ぶ日本人留学生の交流の場になっているカフェです。

店内には日本の漫画、雑誌、パソコンなどが置かれています。旅行者がふらりと立ち寄ってもよく、飲み物を注文して長時間勉強してもOK。

週末の夕方には交流イベントが開かれ、そのあとに食事に行ったりもするので、旅行ついでに現地の友達を作りたい方にもおすすめです。

新村のホテル・モーテル街とは?

学生街である新村にはモーテルが多い特徴があります。韓国のモーテルは、いわゆるラブホテルと一般的なビジネスホテルを区別しない傾向にあるため、旅行中の宿泊にも利用することができます。

新村のモーテル・ホテル街は、新村の西側に位置しており、この周辺には焼肉店などの食堂もあります。

もう少し奥に入っていくと、「MOTEL」「HOTEL」などと書かれた看板がちらほら目に留まります。カップルたちも歩いているのですが、気にせず泊まってみても良いでしょう。

この界隈にあるホテルは一般的なホテル予約サイトから予約を入れることができるので、事前にサイトをチェックしておくとよいでしょう。

ソウルの副都心でもあり、学生街でもある新村

新村はソウルを代表する学生街であり、百貨店や繁華街が充実した副都心としての要素も感じられる街です。

近隣の学生街と新村を比べるならば、新村は総合的であり万人受けする学生街、弘大は個性が感じられるストリート系の学生街、梨大は女子大前らしい学生街といったところではないでしょうか。

近隣のそれぞれの学生街の違いを感じながら新村を歩けば、この街の特徴がより感じられることでしょう。





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