仁川空港の乗り継ぎの過ごし方~2~3時間前は入国せずに
吉村剛史(トム・ハングル)
2018/12/29 改:2020/10/13
日本から仁川空港経由で海外に旅に出る方もいらっしゃることでしょう。「仁川空港での乗り継ぎだから、韓国に入国してみたい」と考えるかもしれません。乗り継ぎまでの時間は何時間あるでしょうか?
大韓航空が公表する国際線→国際線の最低乗り継ぎ時間は45分となっており、これくらいの時間があっても、ゆっくりしてはいられないと思います。また第1ターミナルから、第2ターミナルへと移動するような他社乗り継ぎも余裕を持ったスケジュール設定が必要です。
そして乗り継ぎ時間が2~3時間程度の場合は入国することもおすすめしません。このような場合、到着後は免税エリア内で過ごすことが無難です。
乗り継ぎを急いでいる方は事前にチェック!
乗り継ぎ時間が1時間ほどしかない場合は、事前に移動方法を頭に入れておくことをおすすめします。YOUTUBEには仁川空港が制作するラインフレンズによる動画が用意されていますので、ぜひ見ておきましょう。
可愛い映像なので、見ていても楽しくなります。
[韓国観光公社福岡支社 Youtube動画より]
動画でも説明されているように航空機の乗り継ぎの場合は、緑のサイネージに従って進んでいきます。
第1ターミナル、第2ターミナル、コンコースは、免税エリア内にいる人だけが乗れるシャトルトレインで移動します。乗り継ぎのチケットを持っていない場合には、トランジットデスクで受け取りましょう。
乗り継ぎをするための移動の際に、空港の充実した施設を利用するとよりいっそう楽しめそうです。
出発まで4時間未満の場合は、入国せずに過ごすのが安心!
仁川空港での乗り継ぎは、到着から乗り継ぎまで4時間以上ある場合は入国審査を経て、空港の外に出ることを考えてもよいでしょう。
空港近くには大型スーパーがあったり、トランジットツアーが利用できたりもします。ソウル市内に出たいという場合は、7時間以上あるときにしましょう。もし出発まで4時間以上あり、空港の外に出てみたい方は、以下の記事を参考に楽しんでいただけたらと思います。
出発まで充分に時間があったとしても、空港の外に出るのが時間的に不安だったり、お疲れの方は空港内でのんびり過ごすのも悪くはないでしょう。空港にはそのための施設が充実しています。
仁川空港の免税エリアで過ごすための事前準備!
●仁川空港のアプリをダウンロードしておこう!
仁川空港で長い時間を過ごされる方は、仁川空港のアプリをダウンロードしておくとよいでしょう。フライト情報や、それぞれのターミナルごとに、一般エリアと免税エリアにあるお店、施設等を確認できます。ダウンロードはこちら:仁川空港(Android),仁川空港(iPhone)
●Free Wifiを使うのもよいが、SIMカードやWifiルーターも検討
仁川空港にはFree Wifiがありますが、場所によっては接続が不安定だったり、通信速度が遅かったりすることもあるので、特に仕事で必要な場合は、事前にSIMカードやWifiルーターを用意しておくと、より快適に連絡や調べものができるはずです。その場合には各国周遊型のタイプを選びましょう。
または韓国の大手通信会社Ollehの公衆Wifiなど一時的に使えるWifiをクレジットカードでオンライン決済する方法もあります。こちらは1時間単位で購入できますので、短時間の滞在ではこれを利用してもよいかもしれません。詳しくはWifiカードの記事をご覧ください。
仁川空港の免税エリアの施設には何がある?
●免税店
免税エリア内なのでほかの空港と同様に免税店があります。帰国途中に余裕があれば韓国土産などを購入しても良いでしょう。
●レストラン・フードコート
レストランでは韓国料理をはじめ、世界各国の料理が味わえます。
免税エリアには無料で体験できる施設も充実!
仁川空港は空港サービス評価で12年連続(2005~2017)世界1位を達成するほど、サービスが良い空港として知られています(12年連続達成後は、他の分野に注力するとして、記録は途切れていますが依然として質の高いサービスを提供しています。)
特にトランジット客に対するサービスはかなりのもの。無料サービスも多いので、ぜひ利用してみましょう。
●シャワー(無料、トランジット以外)
第1ターミナル、第2ターミナルとコンコース、いずれも免税エリア内の計5か所にシャワー室があります。乗り継ぎの際には搭乗券を提示することで、シャワーを無料で使用することができます。ハンドタオルも貸してもらえるうえ、石鹸、シャンプーも備え付け。手ぶらでOK。
使用可能時間は第1ターミナル:7:00~22:00、第2ターミナル:6:00~21:00、コンコース:7:00~21:00
●韓国伝統文化体験(無料)
韓国の伝統文化を体験できるコーナーが計5か所あります。第1ターミナル、第2ターミナルの東西の搭乗口付近にそれぞれ2カ所ずつ、コンコース(搭乗棟)に1カ所です。
それぞれの場所で体験できる内容が異なりますが、例えば韓国の伝統衣装(韓服)を着て写真を撮ったり、工芸品の製作体験がすべて無料でできます。文化や伝統に興味がある方はチャレンジしてみましょう。
●その他のサービスも充実!
そのほかのサービスも充実しており、免税エリア内には無料で使用できるマッサージチェアや仮眠スペースもあります。
夜間の場合はトランジットホテルに泊まるというプランも
仁川空港に到着するして、次の日に乗り継ぐ場合にはトランジットホテルに泊まるというプランも可能です。免税エリア内のホテルの場合は以下のサイトから予約ができます。
入国したエリアには簡易的なホテルや、サウナ(チムジルバン)があるのでそちらを利用してもよいでしょう。安く泊まりたいという場合はいちど入国することをおすすめします。
制限エリア内にいても楽しめる!
仁川空港は乗り継ぎの際に制限エリア内にいても、いろいろと楽しめる要素があります。空港内での短い韓国滞在、ぜひ快適にお過ごしください。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール