江陵の白砂浜おしゃれビーチを散策しよう~鏡浦海岸・江門海岸・安木海岸
吉村剛史(トム・ハングル)
2018/02/22 改:2019/09/20
平昌オリンピックの開催地となった江陵(カンヌン、강릉)。東海岸に面したこの街は、夏になると海水浴客が訪れます。
2017年末、高速鉄道KTXが開通したことにより、ソウルから1時間台での移動が可能になりましたが、高速道路を通っても2時間強で訪れることができ、もともと日帰りドライブにも適した場所。
海岸は南北に続く白砂浜で、裏手には松林が生い茂っている東海岸の海。江陵の海岸にはカフェが多く、フォトジェニックでもある、オシャレなスポットとして近年注目されています。この記事では市内中心街からも訪れやすい、江陵の海水浴場を3つ取り上げてみます。
[海岸沿いには鏡浦・江門・安木海岸]
桜の咲くラグーンの湖と、鏡浦海岸
駅から北に3キロ離れたラグーンの湖・鏡浦湖(경포호、キョンポホ)。この湖のほとりには韓国を代表する詩人や芸術家たちの生家があり、著名な文人たちを輩出してきました。
韓国焼酎「鏡月」の由来となった月見の名所、鏡浦台(キョンポデ、경포대)。ここからは湖を望み、その奥は東海岸に面した、鏡浦海水浴場があります。
[鏡浦海水浴場]
江原道の東海岸で、最も著名なビーチといえばココ!1.8キロ続く白砂浜。海岸と湖のあいだの砂州にあたる場所にはリゾートホテルが建つなど、観光地らしい場所です。
アイドルグループSUPER JUNIORのメンバーのひとりも、思い出の場所としてこの海岸の名前を挙げたほど。家族旅行やグループで訪れるにも適した大衆的な海水浴場です。
海岸近くの湖のほとりには、リゾートホテルがあるほか、湖周辺で遊べるように、自転車がレンタルできたりもします。以前、ナイトクラブとして使われていた建物も残っています。
夏に訪れるのもよいですが、4月の上旬にここを訪れれば、鏡浦湖のまわりには桜が咲きます。海岸の写真も、桜の季節に撮影したものですが、春なのにもかかわらず海岸には多くの人でにぎわっていました。
フォトジェニックな白砂浜で、若い世代に人気の江門海岸
鏡浦海水浴場の南隣にあるのが、江門(カンムン)海岸。海のにがりを使って作った豆腐で有名な「草堂純豆腐村」の裏手にある海岸です。
鏡浦湖と海岸は小さな川でつながっていて、海岸沿いに「江門橋」という橋がかけられています。この江門海岸は、2015年にMBCドラマ「彼女はキレイだった」のロケ地になったことから、ここ数年の間、特に注目されています。
ビーチに造成されたフォトフレームの向こうには、青い海と白砂浜が広がり、フォトジェニックな写真が撮れるスポットとして大人気。
車の免許を取ったばかりというような、10~20代前半のカップルや女子グループに人気を集めており、筆者は冬に訪れたのにも関わらず若者の姿でにぎわっていました。
夜になると海岸沿いにずらりと並ぶカフェや手製バーガー、刺身店の光が海岸を照らし、江門橋がライトアップされ、その時々でグラデーションのように色を変えます。
何もなければ単調な海岸通り。カフェや造形物がアクセントとなり、より美しさが増したのではないかと思います。
江門海岸の名物バーガー・Paul&Mary BURGER
江門海岸(강문해변)を訪れる若者たちを中心に人気を集めているのが、「手製バーガー(수제버거、スジェボゴ)」。いくつかあるなかでも人気なのは、海岸沿いにある「Paul&Mary BURGER(폴앤머리버거)というお店。
順番を待つ客はドアの外まで並んでいますが、平日の夕方ということもあってか、10代~20代前半の若者たちで溢れていました。
種類は9種類あるなかで選んだのが、「モッツアレラチーズ(모짜렐라치즈)7,000ウォン」。
崩れないように串が2本差されて固定されていますが、厚みのあるパンに、パティー、トマト、ピクルス、レタス、そしてとろけるモッツアレラチーズ。
ナイフとフォークを使って、適当なサイズにカットしながら口のに運んでいきます。肉の風味が感じられるパティーが絶妙な味。そこに流行のチーズがお口のなかでとろけます。江門海岸までやってきたら、一度は訪れておきたいハンバーガーの名店です。
Paul&Mary BURGER(폴앤메리버거、ポルエンメリボゴ)
※江陵市街地に「市内店」あり
江陵コーヒーの聖地、安木(アンモク)海岸
江門海岸から松亭海岸を経由しながら、3キロほど歩くと安木海岸(안목해변、アンモクヘビョン)にたどり着きます。江陵港に隣接する海岸沿いにカフェが並びます。安木海岸・安木コーヒー通り
コーヒー通りは元々いくつか自販機があっただけのようですが、次第にカフェが増えていき、江陵でコーヒーの栽培まで行われるようになりました。
カフェの前にテラスがあったり、2階席からは海を望めるようになっていたりするなど、江陵の人気のスポットとなっています。
カフェでコーヒーを飲みながら、美しい白砂浜の海を眺めるのにもってこいの場所。海岸にはパラグライダーが飛んでいたり、サイクリング用の自転車が転がっていたり、カップルやグループで訪れていたり・・・。
いずれもひとり旅で訪れるような場所ではありませんが、在韓の方がドライブで訪れたり、カップルで海岸の景色を楽しむにはもってこいの海岸。
もし時間がある方は鏡浦海岸から安木海岸までの約5キロを歩いて散策してもよいでしょう。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール