海沿いの美しいカフェ通り~江陵・安木コーヒー通り
 2016/07/24 吉村剛史(トム・ハングル)

韓国の地図を眺めてみると、韓国の東海岸のラインは、ゆるやかなカーブを描きます。そんな海岸線の北部をめがけて、ソウルからバスに乗ること約2時間半。江陵(カンヌン)に到着します。

江陵(カンヌン)という都市の海岸線沿いには港や海水浴場が多いのですが、とくに近年注目を集めているのが安木(アンモク)海岸にあるコーヒー通り。

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砂浜の海岸前の通りには約20件ほどのカフェが並んでいるのです。海を見ながら珈琲を楽しめる、オシャレスポットがここ。

なぜ江陵にコーヒー通りがあるの?

江陵(カンヌン)の人口は、約21万人。江原道の海沿いの街では最も大きい都市とはいえ、中小都市のひとつ。なぜここにコーヒー通りがあるのでしょうか。

その理由はいくつかあるようで、80年代にコーヒーの自販機が並んでいたこと、1980年代にソウル・大学路でカフェを開き、コーヒー第1世代といわれたパク・イチュ氏が2000年代にこの地でカフェを始めたことなどが理由として、これまでに明らかになっています。

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韓国ではひとつ店ができれば、同じようなが集まってできる傾向にあり、この場所もきっとこのようにしてカフェが増えていったのではないかと思います。

そして2009年には江陵コーヒー祭りが開かれ、その翌年には韓国で初めてコーヒーの栽培が成功するなど、ついにはコーヒーの街として注目されるまでに。

江陵・安木コーヒー通りへ

江陵ターミナルから市内バスに乗り、およそ15~20分(路線番号によってルートが異なります)。バスの終点である江陵港、またはそのひとつ手前で下車します。

港であれば刺身店が競うように立ち並びますが、港の隣の海岸沿いにはコーヒー店がずらり。チェーン店ももちろんありますが、さまざまな外観のカフェが並びます。

サントリーニをモチーフにしたカフェや、壁画が描かれたお店、オープンテラスのお店など、それぞれ海を見ながら、心地よくコーヒーを楽しめる店が並んでいます。

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2014年4月に訪れたときのこと。長く続く白い砂浜。空にはパラグライダーが飛んでいました。海岸で空を飛ぶだけでなく、海岸付近の畑や民家の上までも悠
々と飛んでいくのです。関連記事:韓国の東海岸で、パラグライダー

そして海岸には自転車が置いてあったり・・・。グループで旅をする学生や、ギターを弾いている人がいたりと、海岸で春の海を楽しんでいるようでした。安木海岸、夏は海水浴場となります。さらにはコーヒー通りを象徴するこんなオブジェまで。

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お店の壁画にそそられ、海岸沿いにあるオープンテラスのカフェに入りました。このお店なら心地よくコーヒーが楽しめそう。なんとなくそう感じたのです。Coffee Upperというお店。

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Coffee Upperは、江陵市内に数店舗お店があり、江陵市郊外にはコーヒー農場と、コーヒー博物館を経営しているというお店。ホームページによれば、このお店の農場は韓国国内初の商業用コーヒーが生産された農園だといいます。

コーヒーは本来、熱帯地方で生産されるもので、日本では沖縄や小笠原などで一部生産されているようですが、99.9%以上が輸入なのだとか。

江陵の位置する江原道は、冬になるととても寒い地域。江陵にあるコーヒー農場では、徹底した温度、湿度管理ののもとで育てられているそうです。

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コーヒーを注文し、ひとりで海を眺めながら飲みつつ、しばし休憩。訪れたのは午後の時間帯。

この日はそれほど人は多くありませんでしたが、静かに海を眺めたい方は、午前中など人が少ないであろう時間を狙って訪れるのがよいかもしれません。

店舗情報:Coffee Upper 安木店
営業時間:9:00~24:00
ホームページ:http://cupper.kr/(韓国語)

コーヒーの自動販売機も

安木海岸には、コーヒーの自動販売機もいくつか置かれています。近づいてみると、ソウルの街中でもどこにでもあるような販売機なのですが・・・。

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よく見てみるとメニューが違いました。ソウルではたいてい300~400ウォン(30~40円)で、粉末を溶かしたようなミニカップのコーヒーが売られていますが、ここでは少々高めの400~500ウォン(40~50円)。

なんとマキシムのヘーゼルナッツ風味、というこだわり。試しに買ってみると、なんとピンク色のカップが出てきました。一般的には白のカップなのですが、ちょっとした高級感。インスタントとはいえ、味は心なしかまろやかに感じました。

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そしてコーヒー以外の飲み物もあるのですが、それもソウルではあまり見かけないものでした。

その一つが「黒豆ユルム茶」。ユルム茶はよく見かけますが、「黒豆」タイプはあまり見かけません。販売機の札を見ると、下に「健康食最高(건강식 최고)」と書かれています。

さらに「ナツメ生姜茶」。こちらはご丁寧に「風邪予防(김기예방)」という効能まで書かれているのです。コーヒー通りは、自動販売機の安物コーヒーまでこだわっています。こちらもお見逃しなく!

江陵のオシャレスポットはここ!

韓国の現地の方々は、週末、ソウルなど首都圏から車を走らせて、ドライブがてら訪れる人が多いのではないかと思います。海の眺めを楽しみ、ゆっくりとコーヒーが味わえる、というのは実に心地がよいことでしょう。

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Instagramより、※写真クリックでインスタグラムへ

日本から訪れる場合、電車やバスを乗り継いで訪れる人がほとんどでしょう。バスターミナルからもそれほど遠くはなく、江陵は市内バスにさえ乗れれば、多少歩いたりしなければならないものの、周辺観光地もわりと回りやすいほうです。

ぜひ一度コーヒー通りで、休日のひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。

安木海岸コーヒー通り
アクセス:江陵高速バスターミナルから101番、501番バス乗車、約15~20分



トム・ハングルの韓国旅行ひとこと
もしここまで車で訪れたなら、海岸沿いを北上してドライブするもの面白いかもしれません。鏡浦湖、市場がある注文津港などのアクセスが可能です。

市内バスの場合は市街地まで戻るため、海を見ながらは進めませんが、春に桜が有名な鏡浦台、鏡浦湖周辺にある烏竹軒、船橋荘を訪れるのもまたよいでしょう。水産市場なら注文津港がおすすめです。さらに江陵バスターミナルから平昌(ピョンチャン)、襄陽(ヤンヤン)、束草(ソクチョ)などに足を延ばすのもよいでしょう。

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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。韓国旅行・地方旅の総合発信者。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、講座、トークイベントでの発信も。これまで韓国100市郡以上を踏破。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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