春川は湖畔デートがおすすめ!?~ドキドキの場所、カフェでひと休みも
 2017/10/31 吉村剛史(トム・ハングル)

ソウルから気軽に訪れることができる江原道・春川(춘천、チュンチョン)。

春川は、ドラマ『冬のソナタ』や、鶏肉の辛炒め「タッカルビ」でも知られており、韓国通の方には最もおなじみの地方都市です。

まず最初に思い浮かべてほしいのは、ソウルの中心を流れる漢江(한강、ハンガン)。北漢江と南漢江が京畿道にて合流したあと、ソウルへと流れてきます。

春川は合流地点よりも上流の北漢江沿いに位置し、ダムが多いことでもよく知られている「湖畔の都市」なのです。cf.春川で楽しむプチ船旅


[春川の地図]

春川のなかでも、比較的奥地にあるのは春川湖と昭陽湖ですが、市街地に最も近いのが衣岩湖(의암호、ウィアモ)。1967年に水力発電のために建設された人口湖なのです。

衣岩湖周辺には、近年2つの「スカイウォーク」が完成するなど、水辺の観光スポットが次々と整備されています。意外とロマンチックな場所なので、デートにもおすすめ。

■春川旅行は半日あればOK!
ソウルから春川へは京春線に乗っていきます。清涼里駅からはITX-青春に乗れば、約55分。3つ隣の上鳳駅からは普通列車が出ており、これに乗れば約80分。


[春川駅前]

春川への旅行は日帰りはもちろん、お昼過ぎに出発しても大丈夫。夜遊びして遅く起きた方や、もし留学生ならば午前に授業が終わる日に、お昼から出発しても大丈夫。

列車もバスも通っているので、白馬の王子・王女様(車をもつ恋人)がいなくても全く問題ありません!cf.江原道・江陵の300番バス~白馬の王子様はいなくても大丈夫!

●昭陽江スカイウォーク
終点・春川駅の最も近くに位置するのが、昭陽江スカイウォーク。春川駅の改札を出て右の階段を下りたあと、左に進み15分ほど歩くと到着します。

床がガラス張りになっており、ガラスの上から水面が見える構造になっています。なので、高所恐怖症の方にはちょっと怖いかも。

昭陽江スカイウォークは2016年7月に完成。2017年秋には入場100万人を突破したほど、人気のスポットとなっています。

スカイウォークは江原道・旌善や、釜山など韓国各地に増えており、最近の韓国観光の流行ともいえますが、昭陽江スカイウォークは長さ174mで韓国最長。


[昭陽湖スカイウォーク]

ここでは入場料2,000ウォンを払いますが、同額の商品券と引き換えです。名物のタッカルビやマッククス、市場での買い物に使える、とのことで、実質的には無料なのです。

これと同様の取り組みは、韓国地方のお祭りでも行われており、商品券を使うことで地域経済の活性化に貢献できるわけです。

湖を見たあとは、春川駅へ。そこからもう一つのスカイウォーク、衣岩湖へと向かいます!

●衣岩湖スカイウォーク
衣岩湖スカイウォークは、春川市街地から道のりで6~8キロほど離れた衣岩湖のほとり、山の斜面の奥に位置します。

春川駅からは150番バス~50番バス、と途中で乗り継ぐ必要があるので、韓国旅行ビギナーの方には難しいかもしれませんが、南春川駅や市外バスターミナルからは81番、50番バスなど一本でアクセス可能。대원사(デウォンサ)のバス停で下車するとすぐ。


[湖のサイクリングロード]

季節は秋。湖のサイクリングロードの樹木が鮮やかに色づいています。この場所をムルレキル(물레길)といい、カヌーや自転車などが楽しめるレジャースポットとして整備されています。

速度10キロ制限の標識を見ながら進むと湖が見え、その橋の中央を見ると、衣岩湖スカイウォークがあります。(こちらは入場無料。)

土足で上がると注意を受けるので、靴を脱いでガラスの上にあがります。

「汚れると下が見えなくなる」という理由で、この場所は土足厳禁。靴をその場で脱ぎ、備え付けのサンダルに履き替えます。


[衣岩湖スカイウォーク]

ガラス張りの床の下には湖が見えます。吸い込まれるようで、恥ずかしながら怖くて真ん中まで行けませんでした。

思わず「무서워요(ムソウォヨ、怖いです)」と口に出すと、その場にいた方々にも笑われ、そこにいた白い犬にも上目遣いで不思議がられました。

このスカイウォーク、私みたいに高いところが苦手な人は要注意!

この時ばかりは「白馬の王女様がいなくてよかった!」と思ったのです。頼りない姿を見せて興ざめさせてしまうことを思うと・・・。

・水上カフェ「ドゥンドゥン(둥둥)」
スカイウォークのちょうど裏側にあたる場所には、水上カフェがあります。ガラス張りになっており、見るからに雰囲気の良さそうなカフェ。

デートでやってきたら最適!といった印象ですが、このような場所にあるなら、ひとりでも心地よいでしょう。スカイウォークの橋を眺めながら、ひと休みできます。


[注文したのは、さつまいもラテ&クッキー]

この水上カフェは雰囲気がよいのが魅力。とくに夕暮れ時に、鮮やかに染まった空と湖の様子を見ながら、店内のソファーに腰掛けて過ごすのは心地がよいもの。


[夕暮れ時の衣岩湖]

夕暮れに見とれていると、あっという間に真っ暗に。車で訪れた方はカフェでゆっくりしていても大丈夫ですが、バスの方はできるだけ早めに出ましょう。

実は帰りのバス、1時間以上待ちました。薄暗くて狭い山の道路の路肩で、しかも江原道で初氷が観測された寒い日に…。

●孔之川遊園地(공지천유원지、コンジチョン)
次に向かったのが、孔之川遊園地。この場所は通称「孔之川(공지천)」とも呼ばれます(実際は春川市街地を流れる川のことです)。

一部は彫刻公園になっており、市民の憩いの場。そして地元のデートスポットにもなっている場所です。南春川駅からは徒歩圏内で、約15分ほど。


[様々な彫刻が並ぶ]

孔之川は春川のローカルなスポットであると同時に、この地域にちなんだ記憶が詰まっています。

そのひとつは朝鮮戦争の際、アフリカから唯一援軍を送ったにエチオピアが参戦した際、江原道を中心に戦ったことから、エチオピア参戦記念碑がある、ということ。

実際に駐韓エチオピア大使が春川を訪れたことがあるそうです。

もう一つは韓国の人気作家・李外秀(이외수)のベストセラー『黄金の鱗(황금비늘)』のテーマ通りになっているということが挙げられます。

橋の上に大きな魚の像があるのはそのためでしょうか。寒い夜なのに釣りを楽しむ学生の姿もみられました。

公園では夜のライトアップもされているのが一つの見ものになっています。

「春川湖水星光の国(춘천호수별빛나라)」というお祭りが開催中なのですが、期間は2017年は6月から12月末まで、と長め。

例年春頃からから初秋にかけて行われているようです。

光が灯る数多くの作品のなかでも、なんだかシュールな仕上がりなのが下の写真。

奥では女性が男性を蹴っ飛ばしているようですが、手前では「行かないで!」と言っているよう。

謎は多いですが、何を話しているのか考えてみると面白いですね。

川沿いにあるカフェや飲食店もライトアップされており、幻想的な感じ…ではないような気がします。

ピンクの派手すぎる照明は、韓国のレトロな繁華街を思わせるような色づかい。

レトロ風な照明からは、今の地元の中高年たちが若い頃から親しんできた場所、とも読み取れます。

川沿いのカフェは旧来の光がともっていますが、反対側の岸辺では、新しい光を感じさせるイルミネーション。韓国の新旧を感じさせる公園です。

●春川の湖畔をぜひ満喫してみて!
今回はデートスポットにもなる春川の湖畔、3つのスポットをご紹介しました!

お食事は春川名物のタッカルビや、マッククスを味わってみるのも良いでしょうけれど、まずは湖畔の風景を十分に満喫してみてください。



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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。31歳。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、文化センター講座、トークイベントでの発信も。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破するなど、地方にも関心が高い。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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