太白



太白(テベク)は、江原道東南部の都市。太白山脈の山岳地帯で、市内南部には太白山(海抜1567m)がある。日本統治時代から石炭の産地となり、炭鉱の町として栄えた。しかしエネルギー転換により生産量は激減し、人口も減少していった。市内には石炭に関する観光地も多い。

1997年に開館した太白石炭博物館では鉱物や資料の展示だけでなく、地下には体験坑道もあり、炭鉱や鉱山の様子をうかがうのにはかなりの充実ぶりだ。施設周辺は太白山への入口となるタンゴル渓谷があり、散策にも適している。

太白駅、市外バスターミナル周辺の黄池洞の街中には、慶尚道を縦断する洛東江の水源地、黄池(ファンジ)があり、市内北部の大徳山(1307m)には漢江の水源地、倹龍沼(コミョンソ)がある。大徳山周辺では風力発電が行われていたり、韓国で最も標高の高い位置にある龍淵(ヨンヨン)洞窟がある。太白のグルメは江原道地域に多いブランド韓牛のうち、太白山韓牛が有名なほか、鶏肉を煮るタイプのクンムルタッカルビ(スープタッカルビ)や、ジャガイモのでんぷんを使ったすいとんのカムジャオンシミがある。



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