清州

清州(チョンジュ)は、忠清南道の都市。忠清南道の道庁所在地で、忠清道の「清」は清州を指している。清州は1377年に世界最古の金属活字本「直指」が印刷された興徳寺(フンドクサ)があった。その跡地の前には古印刷博物館があり、当時の印刷技術を知る手がかりとなる資料が展示されている。朝鮮戦争後の1950年代以降に形成された丘の斜面の住宅街、タルトンネとして知られる寿岩ゴル(スアムゴル)は、様々な絵が描かれた壁画村となり観光地化した。

山党山城(サンダンサンソン)は、新羅時代にも由来するといわれる朝鮮時代の山城で、ハイキング客がやってくる。清州は『製パン王キムタック』など人気ドラマのロケ地としても近年、注目されている。市内には清州国際空港があり、中国からの定期便、不定期便が多い。名古屋からも時々チャーター便が飛ぶ。2014年7月には旧・清原(チョンウォン)郡と合併し、人口100万人を超える都市となった。

旧・清原郡には世界3大鉱泉水ともよばれる椒井薬水(チョジョンヤクス)があり、炭酸鉱泉水が湧き出る。世宗大王がここにとどまり眼病の治療にあたったとも伝えられている。温泉水は炭酸が強く、入浴すると刺激的な感覚を味わえる。麦のコーラのメッコールを製造する会社、一和(イルファ)の工場もここにある。



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