汝矣島(ヨイド)の観光と楽しみ方~ビジネス街から余暇を過ごす場へ | 韓国&韓国旅行 | トム・ハングル

ビジネス街から余暇を過ごす場へ~汝矣島(ヨイド)の観光とその楽しみ方
 2018/04/08 吉村剛史(トム・ハングル)

汝矣島(ヨイド、여의도)は、ソウルの南北を分けるように流れる漢江の中州。国会議事堂のほか、韓国放送公社(KBS)、証券取引所などがある韓国の政治経済の中心地です。

とくに中央にある証券取引所の周りは金融街。証券会社や銀行などが立ち並んでいるほか、数多くの企業のオフィスも汝矣島に集まっており、とくにお昼休みには社員証をぶらさげた会社員たちが食事をしに出かける姿を目にします。

汝矣島はビジネス街である一方、もうひとつの顔があります。それはソウル市民の憩いの場だということ。

金浦空港が使われる以前、汝矣島には飛行場がありました。その飛行場の場所は「汝矣島公園」となっているほか、川沿いには「汝矣島漢江公園」があり、いずれもソウル市民たちが余暇を過ごす場所です。


[汝矣島63ビルからの景色]

そして汝矣島のランドマークといえば、63ビル。地上60階、地下3階からなるビルディングで、最上階の展望台からは、ソウルを一望できます。漢江にかかる橋や公園のほか、オフィス街、そしてアパートも多いことがわかります。

2012年には汝矣島(여의도、ヨイド)の中央にIFCモールが完成しました。それまで汝矣島はオフィス街という印象が強かったのですが、これにより「余暇を過ごす場所」という印象がいっそう強まったようです。

※汝矣島のエリア情報は以下をご覧ください
https://www.koreatravel-expert.com/area/seoul/yeouido/

汝矣島の地図&アクセスは?

汝矣島に訪れるには地下鉄5号線、9号線が便利。2つの路線は金浦空港とも結ばれており、5号線は鍾路・光化門エリア、9号線は高速ターミナルや江南方面とも結ばれています。

IFCモールや汝矣島公園は5号線、9号線が交わる汝矣島駅が便利ですが、汝矣島漢江公園や桜の時期に訪れるには、5号線の汝矣ナル駅または9号線の国会議事堂駅を利用するとよいでしょう。

また、63ビルは5号線汝矣ナル駅、または9号線セッカン駅から。これらの駅からは63ビルへの無料シャトルバスも出ていますし、歩いてもよいでしょう。

お花見も夕涼みにも!汝矣島の漢江公園は憩いの場!

春から秋にかけて週末の夕方になると、汝矣島(ヨイド)には多くの若者たちが集まります。カップルだけでなく女子グループも多く、日が長い季節には仕事帰りの20代も多くなってきます。なかには韓国の伝統衣装の韓服を着ている人も!

漢江公園にはコンビニもあり、一般のコンビニよりも「公園仕様」になっていて、販売されているものもビールやジュース類、スナック菓子やカップラーメンが中心。

特に週末の夕方に訪れると、夕涼みをする人たちで賑わっています。日中は子連れのファミリーが集まり、夕方には若い世代が多い、といったところでしょうか。

お弁当を持っていて、川を見ながら食べたり、チキンを買ってチキン&ビールのチメクを楽しんだり、韓国でも広まりはじめた酎ハイなどを味わいつつ過ごしたり、それぞれ素敵な時間になりそうです。

とにもかくにも、漢江(ハンガン)は、老若男女問わずソウル市民たちに愛されており、汝矣島の漢江公園は市民の憩いの場になっているのです。

漢江公園(汝矣島)
アクセス:地下鉄5号線汝矣ナル駅すぐ

汝矣島は桜の花見スポット

汝矣島は春になると、桜が咲くことで有名で、多くの観光客が訪れます。国会議事堂の周りの「輪中路(윤중로、ユンジュンノ)」といわれる通りは、桜の木が約1,800本あるともいわれ、4月上旬から中旬にかけて桜が咲きます。

その季節に行われるのが、「永登浦汝矣島春の花祭り」。実質的には桜祭りのようにも見えますが、「桜祭り」とは言わないところが重要なところ。

韓国ではレンギョウやツツジなどが伝統的に親しまれている花。桜は近年になり注目されるようになったのです。

お祭りでは特設ステージが設置されたり、出店がでたりします。ちなみに韓国の花見では宴会をすることは少なく、シートを広げて食事をするくらいのもの。歩きながら桜の花見を楽しみましょう!

汝矣島・輪中路
アクセス:9号線国会議事堂駅

汝矣島は漢江公園では夜市が行われる

近年韓国では「夜市場(야시장、ヤシジャン)」という名で、夜市を行う市場が増えています。既存の市場が独自に運営しているところが多いですが、ソウルでは、ソウル市がみずから夜市を運営しています。まさに「官製ナイトマーケット」。

汝矣島の夜市は、週末(金・土)の夕方から夜にかけて行われ、世界各国の飲食コーナーやフードトラックが出店したり、アーティスト・作家たちがハンドメイドで作った商品を売るテントで埋め尽くされます。

夜市は20~30代の若い人たち中心に、多くの人が集まります。3月~10月の週末の夜、汝矣島にやってきたら、ぜひ立ち寄ってみましょう!

ソウル夜トッケビ市場(汝矣島)
開催日程:3月下旬~10月下旬の金・土

汝矣島のランドマーク・63ビルとIFCモールへ

●63ビルディング
汝矣島といえば、63ビルディングがランドマーク。地上60階、地下3階のビルということから、このネーミングに。

63ビルディングは最上階が展望台になっているほか、上階には展望レストランやバーなどがあり、特別な時を過ごしたいときに利用したいところ。ほかにも水族館などがあり、休日を過ごす場にもなっています。

63ビル
63ビル(韓国語)

●IFCモール
2012年に開業した国際金融センター(IFC)。3つの建物とホテルがあり、地下にはIFCモールという名の大型複合商業施設ができました。このような複合施設は買い物をする場所でもあり、余暇を過ごす場所でもあるのです。

様々なブランドが入店する一方で、タイ料理や中華、韓食からファーストフードまで様々な飲食店があり、映画館もあります。さらに週末を中心にゲストを招いたイベントが行われたりもします。

またショッピングモールの通路には椅子が置かれていたり、漫画を読めるスペースがあったりと、まさに休みの時間を過ごす場所。平日の日中には近隣にオフィスがある会社員たちもやってきます。

前述のように、このIFCモールが汝矣島で余暇を過ごす新たなスポットとなり、ビジネス街のイメージが強かった汝矣島のイメージも変わってきたようです。

IFCモール
汝矣島駅直結

汝矣島のグルメ

汝矣島はオフィス街のため、チェーン店を含めて飲食店はあちこちにあります。食事をするだけであれば、特に心配することもないでしょう。IFCモールのフードコート、カフェであれば、一人でも食事ができます。

●コングクスの名店、晋州チプ
汝矣島の名店といえば、汝矣島百貨店の地下飲食店街にある晋州チプが有名。ここではぜひともコングクス(豆乳麺)を注文しましょう。

濃厚でとろりとした豆乳スープのなかに麺が入って出てきます。挽いた豆の味もほのかに感じられます。こってりしているように見えながらも、味は淡泊。

ぜひ汝矣島を訪れたら味わいたい逸品です。値段は10,000ウォン。

IFCモールの近くには「食客村(식객촌)」という韓国の地方各地の名店が入ったビルがあり、韓国料理を味わってみたい方は、そちらを利用してもよいでしょう。前述のとおりIFCモール内にも食事ができる場所はたくさんあります。

汝矣島のカフェ

汝矣島はビジネス街であり、チェーン店のカフェは至るところにあります。またIFCモール内にもスターバックスなどがありますし、カフェを探すのは難しくないと思います。ここでは特徴的なカフェを紹介しておくことにします。

●3Birds
BIGBANG、JYJらが所属する大手芸能会社YGエンターテイメントが運営するブランチカフェ、3Birds。IFCモール入口のすぐ横(Three IFC 1階)に位置しています。カフェのみならず焼肉店、バーが同じフロアで運営されているという異色のスタイル。

飲み物だけでなく、パスタやサラダ、オープンサンド、ケーキ類のメニューが豊富。カジュアルながらも開放的な雰囲気のカフェで、チェーン店とは異なる雰囲気に浸ってみたい方におすすめです。


[グリルマッシュルーム(11,500ウォン)]

大人の休日のランチ、ディナーにもよさそうな印象。特に平日8:00~11:00のモーニングの時間帯は、サンドウィッチやサラダなどのメニューが飲み物付きで、値段も安くお得(休日は飲み物が別売り)です。

3Birds
営業時間 8:00~23:00
Three IFC 1階

ソウル市民とともに余暇を過ごそう

汝矣島はビジネス街と公園、さらには大型複合施設が混在する街。街を歩いてみると、道が広々としており、ビルとビルがゆとりをもって建てられている、という印象が感じられます。

63ビルの展望台のような眺望スポットがあるだけでなく、街中は夜になればビルの明かりが美しく、漢江公園は夕涼みスポットとしても最適。汝矣島を訪れたら、ソウル市民と一緒になって余暇を過ごしてみませんか?



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トム・ハングル(吉村剛史)

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビューし、同年中央日報に掲載される。これまで文化センター講座、トークイベントでの発信も1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破。海外の常識をレポートする『海外ZINE』の韓国担当ライター、2018年2月号『散歩の達人』第2特集の取材・文を担当。同6月から韓国水産食品(K-FISH)広報サポーターズ。プロフィール・お問い合わせ






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