汝矣島・漢江公園の夜市~「ソウル夜トッケビ市場」へ行ってみた。
 2016/07/16 吉村剛史(トム・ハングル)

2016年、ソウルにも夜市の波がやってきました。2013年に釜山・富平カントン市場で夜市場がスタートして以後、全州、大邱などでも同様にナイトマーケットが始まっています。

既存の市場が夜市の運営をはじめた他の地域とは異なり、ソウル特別市がイベント的に行っているのです。夜市は2016年、汝矣島、東大門デザインプラザ(DDP)、清渓広場、木洞運動場で開催されます。

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その名も「ソウル夜トッケビ市場(서울밤도깨비야시장)」。直訳すると「夜おばけ夜市場」。前述のソウルの4箇所の総称のようで、これらは汝矣島漢江公園でも開かれます。

汝矣島(ヨイド)ってどんな場所?

ソウルを二分するように流れる漢江。なかでも最も大きな中洲の島が汝矣島(ヨイド)です。国会議事堂のほか、証券取引所、放送局などがある政治経済、メディアの中心地。

最近、テレビ局は移転が進み、メディアの中心地の機能はデジタルメディアシティに移りつつあります。

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街を歩いてみると、高層ビルはありますが、広めの間隔で建物が配置されている印象。ソウル中心部より、わりと開放感があります。そして汝矣島の漢江公園(※)は春になると桜が咲き、その後も市民の憩いの場として親しまれています。

※漢江公園は漢江沿いに12カ所あります

汝矣島漢江公園の週末

汝矣島(ヨイド)の漢江公園は、春から秋にかけての週末、たくさんの人でにぎわいます。金曜の夜なら、仕事や学校の授業を終えた10代、20代たちが、週末は子ども連れの家族を中心に老若男女とわず、余暇を楽しむ憩いの場となっています。

韓国式海苔巻きのキンパプや、お弁当を持ち込む人もいれば、公園から出前を注文し、チキン&ビールの「チメク」で乾杯したりする人も。関連記事:チメク(チキン&ビール)、韓国で日本でワイワイ!

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春の汝矣島漢江公園

そのほかコンビニで海外ビールを買って飲んだりと様々です。韓国の伝統衣装、韓服をきて街に出たりする人もいるなど様々。

汝矣ナル(ヨイナル)駅の周辺には多くの人が集まってきて、地下鉄の出口は混雑します。目の前には売店が並び、食べ物や飲み物が売られていて、敷物をレンタルする業者もいます。

汝矣島トッケビ市場

日が暮れたころ、汝矣ナル(ヨイナル)駅から公園に入り、漢江沿いを歩きます。ソウルは夏至の時期であれば、夜20時半ごろまで薄明るいのです。

光がぽつりぽつりとともったテントがずらりと並び、ガヤガヤとした声が聞こえてきて、たくさんの人が影のようにみえます。

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夜市場の入口にやってきたら、さあ探索開始!

若者を中心にあらゆる世代が集まる汝矣島の夜市

市場は比較的若い世代を中心に人気のようで、行き交う人たちの姿が目立ちます。特に表示はありませんが「芸」「食」「美」「公」のゾーンの四つのエリアに分かれています。

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川沿いにはずらりとオレンジ色のテントが並び、白熱灯のようにぼわーっとした光が目立ちます。テントのこの風景を見ているだけでも、心地よい気分に浸れます。

橙のテントの下では、ハンドメイドのアクセサリ、小物類が並び、これらを見ながら歩くのもまた楽しい。弘大(ホンデ)前の公園で行われているフリマとも似た印象。ここが「美」のエリア。

「食」のエリア。ここには、世界各国の食べ物屋台が並びます。屋台といってもほとんどは移動販売車。

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韓国のトッポッキはもちろん、タコスやハンバーガー、チュロスや日本のたこ焼きなど様々。飲み物もカクテル風ドリンクも多く見受けられ、店ごとに行列ができていました。

そして「芸」のエリアは川に舞台が設置され、公演などのパフォーマンスが行われたりするのだそう。

私が出かけたときには映画が放映されており、川の土手の階段に腰掛けて見る人もたくさん。川にミニシアターとはまたユニークです。

ソウルの夜を彩る、汝矣島の夜市

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若者たちが多いとはいえ、あらゆる世代が集まり、人だかりができる夜市。川を行き交う遊覧船を眺め、涼しい夜風に吹かれながら心地よい時間をすごすのに最適です。

たとえ夜市を見物しなくても、公園の芝生に座り、腰掛けて夜の漢江を眺めているだけでも、心地よいひと時をすごせるはずです。

・ソウル夜トッケビ夜市場(서울밤도깨비야시장)
時間:午後6時~11時
ホームページ:http://www.bamdokkaebi.org/



トム・ハングルの韓国旅行ひとこと
釜山・富平カントン市場で始まった夜市ですが、ソウル市が主導で開催、という点に大きな違いがあります。新しい夜の文化を生み出そうとする試みが果たしてどのように動くか、そのあたりも注目すべき点。

私たち観光客にとっては、夜の楽しみが増える、という意味では期待すべきところ。心地よい夜風に当たりながらソウルの夜を楽しんでみませんか?

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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。韓国旅行・地方旅の総合発信者。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、講座、トークイベントでの発信も。これまで韓国100市郡以上を踏破。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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