WOWPASSカードとT-moneyカードの違いとは?クレジットと交通ICの二刀流が可能!
吉村剛史(トム・ハングル)
2023/05/29 改:2023/06/10
韓国旅行の決済手段として登場したWOWPASS(ワウパス)。韓国国内では国際ブランドのVISA、Mastercard、JCBよりも、韓国内発行のカードが使いやすいことから、韓国を訪れる観光客のあいだで注目をあつめています。※ワオパスと呼ぶ人もいます。
WOWPASSには交通カードのT-money(ティーマニー)が付帯しており、とくに韓国を初めて訪れる人のあいだでは”WOWPASS”と”T-money”では何が異なるのか、ということを疑問に持つ人が多いようです。
そこでこの記事ではWOWPASSとT-moneyの違いについて解説するとともに、双方のチャージ方法や、WOWPASSの外貨チャージに使用できる招待コードをお伝えします。
WOWPASSとはどんなサービスなのか?
WOWPASS(ワウパス)とは、日本円をはじめとする外貨をチャージできる機能を備えた、韓国現地の店舗で決済できるプリペイド式のクレジットカードです。
空港・地下鉄駅、百貨店、ホテル、観光地などに設置された専用のWOW EXCHANGEの機械端末から外貨を投入すると、両替手数料を除いて、ウォンに換算された金額がチャージされます。
T-moneyとはどんなサービス?
T-moneyとは地下鉄やバス、タクシーなどに乗れるICプリペイドカードです。ウォン現金を駅の切符売り場やコンビニ等でチャージして、改札口やバスに乗車する際の端末にタッチします。
4,000ウォン前後で発行する有料のサービスですが、韓国では地下鉄・バスの30分以内の乗り換え割引制度があり、交通費が安く収まるため、旅行中に1枚持っておくと便利です。
WOWPASSとT-moneyは別の決済サービス
まず結論からお伝えするとWOWPASSとT-moneyは別の決済サービスとして考える必要があります。
WOWPASSは食堂・スーパー・化粧品店などのお店などでクレジットカードとして使用でき、T-moneyは主に地下鉄やバスに乗るときに使用できるICカードです。
両方は別勘定となっているため、WOWPASSのアプリ上でお金を移動させたり、チャージしたりすることは出来ません。WOWPASSのアプリは事前にダウンロードしておく必要があります。WOWPASS アプリ
WOWPASSとT-moneyを日本のサービスに置き換えて考える
WOWPASSを日本のサービスに置き換えると、WOWPASSはLINEプリペイドカードやKyashにも似たプリペイド式クレジットカード、T-moneyカード機能はSuicaやICOCAにあたります。
【WOWPASS+T-money(中央)、外国人用T-moneyのみ(右)】
つまりWOWPASSはSuicaやICOCA付きのプリペイド式クレジットカードと考えると良いでしょう。
ただしWOWPASSはクレジットカードからのチャージには対応しておらず、前述のとおりT-moneyもWOWPASS上でチャージすることはできません。
WOWPASSとT-money、チャージの方法は異なるのか
チャージの方法はどのように異なるのかをお伝えします。
WOWPASSは韓国国内に設置されたWOW EXCHANGEの機器からチャージ(外貨・ウォン貨)をします。
[WOWPASSがチャージできるWOW EXCHANGE]
その一方でT-moneyは駅の券売機または、コンビニ等でウォン現金をチャージする必要があります。(※WOWPASSに外貨をチャージした後に、WOW EXCHANGEの機器を使ってウォンを引き出すことができます。1回あたり10万ウォンが限度(手数料1,000ウォン)。
WOWPASSを持っていれば、T-moneyは別途不要
従来の韓国旅行では、韓国で地下鉄・バスに乗車するときのカードとしてT-moneyを購入していましたが、WOWPASSにはT-moneyが付帯しているため、WOWPASSを持っていれば、T-moneyを別途購入する必要はありません。
韓国旅行のリピーターで、今の時点でT-moneyを持っている人は、WOWPASSを発行するかどうか悩む方もいらっしゃるかと思います。
基本的には多くの店で海外クレジットカードが使用できるため、絶対に必要なわけではありません。しかしWOWPASSを発行しておき、サブカードとして1枚持っておくのも便利です。
T-money発行だけでも手数料がかかるため、WOWPASSがお得
T-moneyを購入すると、カードの発行自体に4,000ウォン程度かかります(デボジットではなく、返金はされません)。しかしながら、韓国の交通費は比較的安く、地下鉄・バスの乗り換え割引があるため、旅行者は1枚は発行しておくと便利ですし、交通費がお得です。
一方でWOWPASSの発行手数料は5,000ウォン(空港セットならば2023年末までのキャンペーン期間中4,000ウォン)で発行でき、T-moneyが付帯していることから、1枚持っていると便利だといえます。
空港セットは仁川空港・金浦空港、釜山の金海空港のSKテレコムカウンターで受け取ることができます。
※空港セットは以下のページに詳細があります。
基本は現地到着後、機器を利用して登録!
空港セットを申し込んでいなくても、基本的にはソウル・釜山などに到着後に、機器を利用してWOWPASS(ワウパス)を発行し、チャージする形です。
アプリをダウンロードしておけば、機械操作では難しいこともなく、機械も日本語で操作できるために不便はありません。
WOWPASSのアプリをダウンロード+招待コードを登録
まずはWOWPASSのアプリをダウンロードしておく必要があります。
WOWPASS招待コード <アプリに登録する前にクーポンを入力><外貨チャージ0.5%還元クーポン>※2024年12月31日まで
カードを発行し、アプリ登録前にコードを入力すると、外貨チャージ時に0.5%還元となるクーポンです。
WOWPASS招待コード <アプリに登録する前にクーポンを入力><外貨チャージ0.5%還元クーポン>※2024年12月31日まで
WOWPASS(ワウパス)とT-moneyは全くの別勘定となり、前者はクレジットカードとして使えるカード、後者は交通カードとして電車の乗り降りに使えるカードとなっています。
またWOWPASSの作り方・使い方等について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール