トンタク(鶏の丸焼き)VSフライドチキン
 2014/04/03 改:2016/08/28 吉村剛史(トム・ハングル)

韓国を旅して歩いているとどこかしらで見かけるのは、ショーケースのようなオーブンで焼かれているトンタク(鶏の丸焼き)。見かける場所は飲食店街であったり、街中の移動販売車だったりします。

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市場で鶏が丸ごと並べられていたり、このように丸焼きになっている光景は日本ではあまり見る機会がないので
初めてみたときはカルチャーショックを受けました。

●フライドチキンのほうが馴染み深い!?

「いやいや、フライドチキンやヤンニョムチキンのほうが馴染み深いなぁ~」という声がどこからともなく聞こえてきそうです。

韓国の居酒屋街で日本のコリアンタウンで見かけるのは、実際のところフライドチキンやヤンニョムチキン(甘辛ソースのチキン)のほうが多いかもしれません。

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チキンにはメクチュ(ビール)が最高の組み合わせ!ということで、2つの頭文字をとって「チメク(치맥)」と呼んだりもします。

●トンタクが「チメク」の元祖だ!

ファン・ギョイク著「韓国飲食文化博物誌(한국음식문화박물지)」によると、韓国にフライドチキンが入ってきたのは1980年代のこと。トンタク(통닭)は1960年代にお店ができて、70年代には生ビールと一緒に食べるようになっていたそうです。

※トンタククイ(통닭구이)の「クイ(구이)」は「焼き」の意味。ここではトンタク(통닭)と表記します。

「チメク」という名前がいつから登場したのかはわかりませんが、チキン&メクチュの組み合わせは「フライドチキン」よりも「トンタク」が元祖といえるでしょう。

韓国で最も有名なトンタク、鶏料理専門のチェーン店といえば、明洞(ミョンドン)にある「栄養センター」。電気オーブンで焼いた、電気トンタクがメニューとして提供されています。

このお店は1960年代にオープンしているといいますから、韓国の昔ながらの、懐かしの味を、という方はソウルを旅行される際に訪れてみてもよいかもしれませんね。

●最近ではこんなトンタクも出ています。

懐かしの味、トンタクですが、いろいろと工夫を凝らしたお店も出てきているようです。こちらはソウル・漢南洞(ハンナムドン)にある「韓方トンタク(한방통닭구이)」というお店の、韓方トンタク。

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開くとふわっと湯気があがるような記憶が思い出されますが、正直申し上げて、うろ覚え。写真をいくつか見る限りでは懸命に撮っていたようです。

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写真には鶏肉のなかにご飯やナツメが入っているのが見えますが、こうしてみると、サムゲタンの鶏を丸焼きにしたように見えますね。

店名:漢方トンタククイ(한방통닭구이)
住所:ソウル市龍山区大使館路34ギル38(漢南洞)
アクセス:中央電鉄線漢南駅徒歩約3分
もしくは梨泰院あたりからタクシーが便利

●ヌルンジトンタククイ(누릉지통닭구이)
そしてこちらはソウル・望遠洞で食べたヌルンジトンタククイ。ヌルンジというのは「(ご飯の)おこげ」のことですが、このように鉄板の上に乗せられて出てくるタイプのものもあるのですね。

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フォークでさして食べるとき、肉がまとまって柔らかく割けてほころぶ様子をみるとなんだか早く食べたくなってくるのです。

店名:ケリムウォン
住所:ソウル特別市麻浦区望遠路56

●トンタクとフライドチキン、どちらがお好きですか?

皆さんはトンタク(トンタククイ)を召し上がったことがあるでしょうか。トンタクとフライドチキン、どちらがお好きですか?実のところ、私はフライドチキンのほうが好きです。

むしろ、食の一つ一つにこだわるというよりも、夏の旅行の途中、お店の外のテーブルでみんながワイワイとビールを飲んでいる風景のほうが好きかもしれません。そこに混ざってお酒を飲みたくなるのです。

次に旅行に行かれた際にトンタク(トンタククイ)、見つけたらぜひ召し上がってみてください。



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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。韓国旅行・地方旅の総合発信者。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、講座、トークイベントでの発信も。これまで韓国100市郡以上を踏破。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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