光陽の梅と羅州の梨‐全羅南道の特産品
吉村剛史(トム・ハングル)
2014/03/17 改:2014/03/17
韓国を津々浦々を旅していると
あちこちで見かけるのは地域の特産品。
最近ではソウルにもアンテナショップも多く、
日本に輸出されているものもあります。
ソウルではひとりで住んでいましたし、
余っても困るため旅行に出かけても、特産品をあまり買えずにいたのですが、
それでも一部、写真も残っているのでここで紹介したいと思います。
今回は全羅南道(チョルラナムド)編です。
●全羅南道・光陽(クァンヤン)
2年前に全羅南道の光陽(クァンヤン)で買った特産品がこちら。
梅のエキスが2%入った韓菓。こちらは米菓子のようなもので、
食べたときに少し梅の酸味が感じられます。
なんといってもこの梅農園は美しいのです。
蟾津江(ソムジンガン)の川岸の斜面の一面にずらりと梅の木が並んでいて、
上から見下ろすととても綺麗です。
私がいったときは残念ながら満開ではなかったのですが、
それでもだいぶ楽しめました。
今年は3月22日~3月30日まで光陽国際梅花祭りが開かれるのですが、
新聞にはこんな記事が出ていました。
광양 매화축제장, 개막 8일 앞두고 ‘꽃 활짝’
「光陽梅花祭の会場 開幕 8日後に控え’花満開’」京郷新聞(2013.3.14)
なんと8日前に満開に!
一番良い時期に合わせていくのはなかなか難しいところがありますね。
●全羅南道・羅州
さてこちらは羅州(ナジュ)の「トラジ梨ジュース(도라지배즙)」。
トラジとは桔梗の根のことですが96.5%が梨果汁、2.8%がトラジのエキスです。
残りはショウガも少し入っているそう。
羅州(ナジュ)は韓国で梨の産地としてとても有名な場所です。
日本統治時代に日本人が梨を植え、それから栽培が始まったといわれています。
漢方(韓方)薬にも使われている桔梗の根が入っているため、
ちょっと薬っぽい味がして苦手、という方も中にはいるようですが、
私はちょっと隠し味のようで好きです。
飲み口はそれほど甘ったるくないので
軽く喉の渇きを潤すにはよいかもしれません。
もし見かけたら召し上がってみてください。
観光地としても栄山浦(ヨンサンポ)や
羅州には「朱蒙」のロケ地となった「映像テーマパーク」があります。
食べものでは羅州コムタンやガンギエイ(ホンオ)通りがあることでも知られています。
ゆったりとした田舎町という印象が感じられる街で
なかなか良い場所なのですが、
機会があればぜひ旅されてみてはいかがでしょうか。
きょうは日本からはちょっと行きにくい場所にある
全羅南道の特産物を紹介しました。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール