ソウル・踏十里現代市場~ローカル感たっぷりの地元密着市場!
吉村剛史(トム・ハングル)
2016/07/30 改:2019/10/02
ソウル・踏十里(タプシムニ)。ソウル東部、清渓川の下流の方角にある町で、周辺にはアパートや住宅、小中学校が多く、ソウルのなかでもベットタウン的な場所といえるでしょう。
地下鉄5号線踏十里駅近くのビルには古美術品、骨董品が集まる通りがあり、韓国のアンティークなものが好きな人にとってはよく知られている街です。
鍾路3街駅から5号線に乗っていくとおよそ、20分ほどのところに位置。清涼里(チョンニャンニ)駅からも歩いて30分ほどで行くことができます。散歩がてらに訪れるにも適した場所。
踏十里駅から徒歩5分、大通りから脇道にそれたところには、「踏十里現代(ヒョンデ)市場」という、地元に密着した市場があります。
踏十里現代市場をさんぽ
踏十里現代市場は、1970年代後半からこの地に根付いた市場。2009年に現在の名前となりました。アーケード通りがあり、青果、食品、惣菜店、雑貨店など様々なお店が並びます。
上の写真は夜になり、人が少なくなったアーケード通りの様子です。
市場内のとある惣菜店には、おかずが並んでいたりします。1パック2,000ウォン~3,000ウォンほどですが、まとめ買いすると、おまけしてくれたりすることも。地元で生活している人にとっては、便利です。
入り口は屋台&飲み屋街
市場の入口には、間食屋台や飲食店が並んでいます。私は地下鉄で見知らぬおじさんに声をかけられ、意気投合して飲みに行ったことがありますが、そのときに連れてこられたのがこの市場。
コプチャン(日本でいうホルモン)の店など、ほかの場所に比べたら値段もお得。市場の入口には割と庶民的なお店が並んでいます。
なかでも30年以上、焼き餃子の店を営業している「達人(タリン)クンマンドゥ」。こちらは子どもでも気軽に入れるような、2000ウォンという価格設定。
中高生が学校帰りに、ちょこっと座って食べていきそうな、そんな餃子屋さん。鉄板で焼くので蒸し焼きにせず、両面表裏焼きます。
付け合わせのたくあんとともに一緒に食べれば、さらにさっぱりして、もう一度食べたくなります。
踏十里現代市場。「下町の商店街」というのにふさわしいほど、飾らずに楽しめる市場。「韓国のふつうの暮らしの場に溶け込みたい」という方はこちらに足を運んでみてはいかがでしょうか。
追記:近くには「ソンチョンマッククス」という名のマッククス(そば)のお店があります。ゆで豚とともに味わうのがおすすめです。昼酒でマッコリもいいでしょ
<アクセス>
踏十里現代市場
地下鉄5号線踏十里駅4番出口から徒歩。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール