韓方料理でめぐる韓国地方旅
 2013/11/16 改:2013/11/16 吉村剛史(トム・ハングル)

高麗人参(朝鮮人参)といえば、韓国を代表する特産物。
そして健康にもよい、漢方薬としても知られています。
中国が発祥の漢方は韓国で独自の発展をとげ、
「韓方」と表記されています。

韓方コスメ、韓方石鹸などという美容分野でも
その言葉がだんだんとおなじみになっているわけです。

そこで今回は、高麗人参や韓方にスポットをあてて、
ソウルや地方で食べられる、料理について紹介していきたいと思います。
まずはソウルから見ていきましょう。

●ソウル
もう日本でもかなり多くの人が知るようになったのがサムゲタン。
「参鶏湯」という漢字を当てますが「参」は高麗人参のことをいいます。
下の写真をみると、どの店の参鶏湯か、とわかる方もいらっしゃるでしょう。

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そう、この店は景福宮の西側にある「土俗村(トソクチョン)」というお店。
盧武鉉元大統領が、この店をよく訪れていたということで、
「大統領サムゲタン」ともいわれるお店です。

いろいろな参鶏湯のなかでもこの店はこってり濃厚で特徴的。
高麗人参はもちろんのこと、ナツメや銀杏など、
様々な韓方薬材が含まれていて健康的かつスタミナ料理でもあります。

●いざ、地方へ出かけよう!

さて、ここからはソウルを飛び出して
地方へと南下していきましょう。

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参鶏湯15,000ウォン

●忠清南道・扶余(プヨ)
ソウルから高速バスで約2時間半。
百済の最後の都、扶余。ソウルから約200キロ離れています。

扶余には韓国最古の人工庭園といわれる
宮南池(クンナムジ)という池があり、
ここには蓮でいっぱいに埋め尽くされています。

そんな扶余の名物は蓮の葉ごはん(ヨンニッパプ)です。
蓮の葉をひらくと、ふわっと湯気が顔にかかり、
心地よい葉の香りにつつまれます。

扶余の人は昔から蓮の葉にご飯を包んで食べていたそうですが、
「辛い」というイメージがある韓国料理のなかで
これほど香りのよく風情が感じられる料理はほかにあるのだろうか、
と思うほどで、私のなかではこれもベストにランクインさせたいほどです。

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蓮の葉ごはん(연입밥)8000ウォン

香りだけでなくナツメや松の実、カボチャなども
入っており、健康的な料理でもあります。
扶余を訪れたらぜひ、召し上がってほしいですし、
ソウルでも韓定食のメニューで出てきたりします。

●錦山(クムサン)

以前も紹介した忠清南道・錦山(クムサン)。
高麗人参の産地として有名ですが、
こちらでは高麗人参の天ぷらが1,500ウォンで食べられます。

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ソウルの屋台でも食べることはできますが、
これほど大振りなものは、現地でならではです。

●全羅南道・潭陽(タミャン)

全羅南道・潭陽はソウルから高速バスで約3時間半、
光州広域市からさらに市外バスで約40分のところにあります。

ここは竹で有名で、竹細工が盛んだったのですが、
1990年代に、その竹を使った料理が登場したのです。
それが竹筒飯(テトンパプ)。
もともとの発祥は慶尚南道・河東(ハドン)です。

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竹からでる油が健康に良いようで、
中風(脳卒中)の後遺症にも効果があり、
ぜんそくにも効果があるといわれたりもするのだとか。

竹の香り、というのはあまり感じられなかったのですが、
ここにも高麗ニンジンやナツメ、クリなどが具材として含まれていて
健康にもとてもよい食べものです。

今回は高麗人参のことを数回にわたって紹介するなかで
高麗人参や韓方薬材を使った料理を取り上げてみました。

旅をするなかでも、食べ物というのは大きな位置づけでもあります。
そのなかで、体によい気分を味わっていただけたら嬉しく思います。



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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。韓国旅行・地方旅の総合発信者。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、講座、トークイベントでの発信も。これまで韓国100市郡以上を踏破。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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