チャン・グンソクが通った小学校がある彼の出身地、丹陽(タニャン)はどんなところ?
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2020/06/04 改:2022/07/13 

チャン・グンソク(장근석)は、日本で誰もが知ると言っても過言ではないほどの韓国人俳優です。2009年のドラマ「美男ですね」で人気を集め、2011年には日本向けのCMモデルとしても多数出演。2012年にはドラマ「ラブレイン」で主演を務めるなど、これまで多くのファンに愛されてきました。

そんな彼は2018年に30歳を超えて軍隊に入隊。躁うつ病を公表しており、社会服務要因としてソウル消防災難本部で勤務した後、2020年5月についに除隊し、芸能活動を再開しています。


[ロッテのガム”ACUO”の広告モデル]

2011~2012年の第2次韓流ブームの頃には日本でも大きな人気を集め、日本ではロッテのガム”ACUO”のCMモデルを飾ったり、自然派韓国コスメのNATURE REPUBLICの広告モデルとして外国人観光客の多いソウル・明洞に大きく掲載されるなど、日本のみならず世界的に注目を集めていました。


[ソウル・明洞とNATURE REPUBLICの広告]

チャン・グンソクが2012年に放送されたフジテレビ系「HEY!HEY!HEY!」に出演した際には、彼が小学校4年まで通った丹陽(단양、タニャン)郡の大加初等学校(대가초등학교、テガチョドゥンハッキョ)が映し出され、その後、実際に出かけたファンの方もいるようです。

この記事ではチャン・グンソクが小学生時代に過ごした町、忠清北道・丹陽とはどんな地域なのか、をお伝えするとともに、実際に一度は行ってみたいと考える方のためにアクセス方法などもまじえてお伝えします。

ソウルから丹陽へのアクセスは?

忠清北道に位置する丹陽の人口は、約2万9千人(2020年5月現在)。韓国のなかでも下から数えたほうが早く、道内でも最も人口の少ない地域です。参考:丹陽(タニャン)

[丹陽の地図]

中央線が通っており、ソウル・清涼里駅からはムグンファ号で約2時間10分、東ソウルバスターミナルからは市外バスで約2時間30分です。駅を降りてみると、山が背後にあり、駅の前には南漢江が流れています。


[丹陽(タニャン)駅]

チャン・グンソクはこんな風景を見て育ったのでしょうか。彼が通った大加小学校は、鉄道の線路からは少し離れていますが、北丹陽IC方面で、お隣の市・堤川(제천・ジェチョン)寄りに位置しています。

石灰岩の地質が織りなす丹陽の景観

そんな丹陽郡は小白山脈に位置しており、石灰岩の地質になっています。観光地としてはそうした石灰岩質の地形が織りなす岩や洞窟といったものがあり、いくつかの景勝地を合わせて「丹陽八景(단양팔경、タニャンパルギョン)」と呼ばれたりしています。

イメージとしては韓国のなかでもゴツゴツとした地形の場所だといえるのではないでしょうか。

丹陽駅の北に位置する貨物駅の嶋潭(도담、トダム)駅付近には、セメント工場があります。駅の開業が1942年なので、日本統治時代から石灰岩の輸送を行っていたのでしょう。

南漢江には嶋潭三峰(도담삼봉、トダムサムボン)という景勝地があり、洪水の時に江原道から流れ着いた岩がこうした地形を作り出しました。

中央が主人となる男の岩で、その両側が妻と妾という言い伝えがあります。訪れた当時(2013年)、この岩の周りで高速ボートを走らせて、スリリングに楽しむ遊覧船のようなものもありました。

古薮洞窟という洞窟の観光も

丹陽には有名な古薮洞窟(고수동굴、コストングル)という鍾乳洞があり、やはりこれも石灰岩の地形が形成した天然の風景です。4億5千年前に形成されたといわれています。

この古薮洞窟は韓国の天然記念物にも指定されています。こうした自然的な観光を楽しむには最適な場所です。

丹陽はニンニクが特産、名物のニンニク定食

丹陽といえば、ニンニクの産地としても韓国では有名な場所です(もう一つ有名なところは慶尚北道・義城郡です)。チャンダリ食堂ではニンニクづくしの定食が味わえます。

現時点でのホームページの情報によれば、定食は料理の内容に応じて、1人分13,000ウォン~35,000ウォンまであります。

写真は現在でいう13,000ウォンの定食ですが、釜めしやそのほかのおかずにもニンニクが含まれ、豆腐キムチ、スユク(豚肉をゆでたもの)など、とにかくニンニクでいっぱいの料理が味わえます。丹陽の景観はもちろん、こうした食事を楽しみにやってくるのもよいでしょう。

チャンダリ食堂:http://www.jangdari.co.kr/

ソウルから日帰りで行けるチャン・グンソクゆかりの地

丹陽は公共の交通機関を利用しても、ソウルから片道2時間30分程度で訪れることができる日帰り圏内。チャン・グンソクが幼少期を暮らした町で、石灰岩の地質が形成した自然景観を楽しみつつ、ニンニクづくしの定食を食べて帰ってくるだけでもそれなりに楽しめることでしょう。

実際に訪れるか訪れないかは別として、丹陽がどんな町なのかを少しでもお分かりいただけたのではないでしょうか。ファンの方は、2泊3日、3泊4日の韓国旅行の計画のなかで1日を取って、足を延ばしてみてもよい場所です。

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「チャン・グンソクの故郷・丹陽(タニャン)はどんな街なのか?」




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