釜山駅周辺は多様な色を持つ街~観光も買い物もグルメもココで | 韓国&韓国旅行 | トム・ハングル

市場に屋台に外国人街!多様な色を持つ釜山駅周辺~観光も買い物もグルメもココで
 2018/08/28 吉村剛史(トム・ハングル)

韓国第2の都市、釜山(부산、プサン)。近年は東京や大阪だけでなく、札幌や名古屋からもLCCを含めた定期便が増え、だいぶ旅行に行きやすくなっています。金海空港から釜山旅を始める方が多いとは思いますが、ソウルから高速鉄道KTXやSRTに乗って釜山を訪れる人もいます。

そんな釜山の玄関口となるのは、釜山駅(부산역、プサンヨッ)。1905年、今の釜山駅の場所に草梁駅が開業。現在の中央駅のあたりにあった釜山駅が移転、1965年から今の場所に移り、2004年に大規模改修をして現在に至ります。


[2004年に改修された現在の釜山駅(韓国語:부산역)]

釜山駅で列車を降りると、海の香りがします。ホームから階段を上がり、コンコースへと上がって海側を見ると、港や漁船が見え、はるばると釜山にやってきた気分になれることでしょう。駅を出ると山々に囲まれていることがわかります。


[釜山駅前の広場には噴水、後ろには山々が見える]

この記事では釜山駅に19時くらいにやってきて、これから思い切って観光するにはちょっと時間が足りない!というとき、または釜山を旅してソウルへ列車で移動する際、時間が余っていているときなど、時間つぶしの手段として役立てていただければと思います。

釜山駅周辺をじっくり観光したい方、時間がある方は「草梁イバグギル」の散策がおすすめです。

釜山駅には国際線旅客ターミナルが隣接!~釜山駅の地図

釜山駅の東側には釜山港国際線旅客ターミナルがあり、広場の反対側にあるテラスから望むことができます。釜山港からは博多、大阪、対馬、下関といった日本との路線が充実。船で行き来する観光客も多いのです。釜山駅からターミナルまでは徒歩で行ける距離。その点では空港より利便性が高いといえます。


[釜山港国際線旅客ターミナル]

釜山駅周辺の地図を見てみましょう。駅の東側は港、西側の出口は草梁洞(초량동、チョリャンドン)の街があります。KORAIL釜山駅を出ると、駅前に噴水のある広場があり、大通りの地下に地下鉄1号線が走っています。

チャガルチ、南浦洞、西面方面へは地下鉄での移動が便利。影島方面へは釜山駅からバスに乗って移動するのが便利です。


[釜山駅の構内図・地図]

それなりに時間があれば南浦洞やチャガルチ市場まで出ていくのが最適だと思いますが、釜山駅周辺で遊ぶなら、草梁洞周辺を歩いてみてはいかがでしょうか。

このあたりにはチャイナタウンのほか、草梁洞テキサスといった外国人街でもあります。港湾都市だけに異国情緒が感じられ、グルメや散策を楽しめます。より地元ローカルな雰囲気を感じたい方は、草梁伝統市場へ行くのもよいでしょう。荷物が多い場合は、まず駅のコインロッカーに荷物を預けてから出発しましょう。


[地下鉄1号線・釜山駅前のロッカー、KORAIL釜山駅内にもロッカーあり]

※コインロッカーは、KORAIL釜山駅舎内と、地下鉄1号線釜山駅のそれぞれにあります。もしスーツケースのような大きな荷物がある場合には、地下鉄1号線釜山駅のコインロッカーの裏で保管してもらえる場合があります。

釜山にやってきたら、釜山おでんを食べよう!

釜山といえば、おでん(오뎅、オデン)が名物。韓国語ではオムク(어묵)ともいいますが、魚の練り物はこのように呼ばれています。日本統治時代前後、日本人が釜山に入ってきた頃に流入したといわれており、今も釜山の名物となっています。

その釜山おでんで最も有名なお店といえば、サムジン食品(삼진식품)の「サムジンオムク(삼진어묵)」です。1953年からある老舗企業ですが、2013年に釜山駅構内にベーカリー型のショップをオープン。

様々なオムクが並べてられおり、そこから選んで購入するスタイル。特に今や全国的にも知られているオムクコロッケは、サムジン食品が最初に出した商品で、魚の練り物にパン粉をつけて揚げた商品。

基本的にはここで食べられず、持ち帰りとなりますが、宿泊先で食べたり、または最終日に購入し冷蔵で持ち帰るという方法もあります。特に船でやってくる人は箱詰めしてもらい気軽に持って帰れそうです。

ちなみに釜山のおでんは、韓国の屋台フードのおでんのような練り物の串刺しだけではなく、日本の影響なのか、こんにゃくやお餅など具材が多彩。サムジンオムクで売っているようなものとは異なりますが、その場で食べたい方は駅入口のお店で食べてみましょう。


[釜山駅入口にある釜山おでん(부산오뎅)のお店]

釜山駅周辺でおみやげを買うなら~買い物・ショッピング

釜山駅周辺ではE-MartやLotte Martといった大型マートは見かけません。もし時間が余り、釜山駅近くでショッピングするなら、駅向かい側の草梁洞にあるTOP MART(탑마트、タプマトゥ)が便利。ごくごく一般的なスーパーなので食料品などのお土産を買うのに適しています。

とくに船で移動する方は、釜山駅近くにあるこのスーパーでお菓子などの買い物を済ませて、国際線旅客ターミナルから船に乗り込めば、とても便利です。ぜひ利用してみましょう。

TOP MART(탑마트)
営業時間:9:00~23:00
休業日:毎月第2、第4日曜日
ホームページ:TOP MART(韓国語)

スナック菓子などのまとめ買いはスーパーが適していますが、キムチなどの漬物や特産物のまとめ買いなら、やはり市場へ行くのがよいでしょう。飛行機なら液体物の検査がありますが、船で移動するならその心配はないので、思いっ切り買い込む方も多いはずです。もちろん見物だけでも楽しい場所。

●草梁伝統市場(초량전통시장)
草梁伝統市場は地図上で見るとKORAIL釜山駅の向かい側。駅を出てから信号待ちを含め、10分かかるかどうかのところに位置します。地図上で見るとまさに釜山駅前市場です。

草梁伝統市場には肉、野菜、魚など日々の食材から、衣類、寝具、靴、どこの市場にでもあるような食べ物などなんでも揃っています。夕方以降にはチヂミなどを食べながら、焼酎やマッコリで一杯、という様子も見られました。

この市場の路地にはテジカルビ(돼지갈비)という味付けの豚焼肉のお店が十数軒あることでも知られており、グループで訪れるときはここで食事をしてもよいでしょう。


[夜の草梁伝統市場ではお酒を飲んだりする人も]

ちなみに2015年12月には草梁伝統市場で夜市場がスタート。釜山・富平カントン市場から全国的に広まった夜市を模倣するように始まったのですが、1年をもたずに中断されました。

市場は駅に近いため、「わざわざ真似して夜市を始めなくても」という印象を抱きました。夜になると色鮮やかなライトがともるアーケード街を上手に活用すれば、それなりに活性化を見込めるのでは?とも思うほど。

釜山駅前という場所を考えると、食べ物をより充実させたり飲食コーナーを設けるなどして周知すればいいのでは、と余計なお世話ですが、勝手に思いました。とにかく時間が余ったら草梁伝統市場をのぞいてみてはいかがでしょうか。

草梁伝統市場(초량전통시장)
ホームページ(韓国語)

釜山駅前の外国人街を歩いてみよう~草梁テキサス通り

駅の向かい側の路地に入ると、そこは草梁テキサス通り。2017年には入口にゲートまで設置され、カウボーイが出てきても不思議ではない雰囲気が漂ってきます。


[新しくできた草梁テキサス通りのゲート]

かつては釜山に駐留していた米兵たちを相手に発達した歓楽街としてにぎわったのですが、徐々に衰退するようになります。最近でもロシア語の看板が目立ち、客引きに声をかけられることも。しかし新たな見どころとして整備を進めているようです。


[両替商とロシア語の看板が目立つ]

異国情緒あふれる街の雰囲気を感じつつ歩くのもよいですが、ここには両替商が集まっており、現金が足りなくなった時にここで交換するのも手。釜山では南浦洞の公認両替所がレートがよいとされますが、それほど大きな差があるわけではありません。

草梁テキサス通りの南側はチャイナタウン。釜山が開港したころに清国の租界地が設置され、この場所に領事館が置かれました。現在は釜山華僑中高等学校があります。2000年代になってからは中国・上海とともに共同で中華街の門を設置。ここは「上海街(상해 거리、サンヘコリ)」とも呼ばれます。


[釜山の中華街・上海街]

仁川の中華街ほどの規模ではありませんが、ここにもリトル・チャイナタウンが形成されているのです。最近では看板が整備され、前にもまして中華街の雰囲気が目立つようになったようにも思えます。中華料理店もあり、このあたりで韓国式中華料理を味わってみるのもよいのかも。

釜山駅の線路沿いには屋台街も!

KORAIL釜山駅の噴水側の広場を出て、左側の線路沿いには24時間営業の屋台街があります。韓国では鉄道やバスターミナルの前で、旅客のための食事処がテント屋台で形成されることが多いのですが、ここもそれと同じでしょう。


[お酒のおつまみ、酒類、うどん、のり巻きと書かれた屋台街]

向かい側には東横インなどのホテルが並び、ビジネス客も観光客にとっても利便性が高い場所です。駅周辺に泊まることができれば、次の日の移動はかなり便利になることでしょう。

チャガルチ市場や南浦洞を目指すために、観光客はどうしても素通りしてしまいやすい釜山駅周辺。釜山の主要観光地をひととおり回ったという方は、今回紹介したような釜山駅の周りを歩いてみてはいかがでしょうか。列車に乗る前に時間が余った時にでもぜひ。



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トム・ハングル(吉村剛史)

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビューし、同年中央日報に掲載される。これまで文化センター講座、トークイベントでの発信も。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破するなど、実際に自分の目で見聞きした韓国を伝えている。海外文化を伝える『海外ZINE』(トラベロコ)の韓国担当ライター、2018年2月号『散歩の達人』第2特集の取材・文を担当。同6月から韓国水産食品(K-FISH)広報サポーターズ。プロフィール・お問い合わせ






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