映画『アベンジャーズ2』のロケ地・ソウルの観光スポットに!
 2015/06/09 吉村剛史(トム・ハングル)

韓国・ソウルで撮影されたアメリカ映画『アベンジャーズ2』。そのロケ地をソウル市が観光コースとして整備する、と2015年6月4日の記事で、聯合ニュースが伝えています。参考:聯合ニュース

韓国では観光振興を目的として海外映画が韓国国内でロケを行う場合、支援金を支払うという制度を設けていますが、『アベンジャーズ2』は、それを利用してロケを韓国に誘致した作品でした。参考:日経ビジネス


1作目『アベンジャーズ』(Amazon)

2015年4月23日、韓国では他国を差し置いての先行公開となりました。日本では7月4日に公開されることが決まっています。作品の公開後、韓国内では、失望や批判の声も上がったようです。

メディアで伝えられている内容を見てみると

「先端都市のソウルの姿を世界に知らせるはずが・・・」
「開発されていない地域も映された・・・」
「このどこがソウルなのか・・・」

といった「多額の公的資金を投入したわりには期待外れだった」といったコメントが散見されました。

しかし『アベンジャーズ2』のカット映像を見た限りでは、そこまで失望すべきではないとも思えます。映画で映し出されたソウルもまた、現代のソウルの一面です。

必ずしも美しいところだけを撮影すればよいというものではないでしょう。外国人旅行者の立場からすれば、映画に気に入って訪れてみたくなる、という人はきっといるはずです。

ロケ地になった場所は!?

ロケ地になった場所を、チェックしておきたいと思います。

●デジタルメディアシティ(DMC)
空港鉄道デジタルメディアシティ駅周辺は、汝矣島(ヨイド)からテレビ局が移転し、近年新たに開発されています。洗練されたビルが立ち並び、現代らしい雰囲気ながらも近未来的な都市、といった印象を受けます。参考:デジタルメディアシティが熱くなる予感!

このあたり開発が進んでいて、日本風の居酒屋も多かったりします。よくメディアでは「反日」などといわれたりする韓国ですが、日本の文化はとても浸透しており、日本食や日本酒を楽しむ若者も多いのです。

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●文来洞
1970年代の韓国の成長期を支えた町工場。鉄工所が多く集まる地域で、近年壁画アートが施されるなど、芸術村として整備されています。地下鉄2号線堂山駅、1号線・京釜線永登浦駅から徒歩圏内です。永登浦・文来洞

永登浦というと交通の要所でもあり、そういう場所柄だけに置屋街(いわゆる赤線地帯)でもあります。また韓国では近年、人が訪れにくい貧困地域などにアートを施して、観光客を呼びこもうとしている動きもあります。

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●麻浦大橋
ソウルの中央を流れる漢江(ハンガン)にかけられた橋のひとつ。ここをすべて通行止めにしてアクションシーンが撮影されました。かなり大規模な撮影になったようで、動画投稿サイトにはいわゆる野次馬によるロケシーンの動画の投稿も散見されます。

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写真はソウルの63ビルディングから撮影

●江南大路
「江南スタイル」でもその名を知られるようになった江南のメインストリート。スピードを上げて走るシーンで使われています。

江南大路は、今から6年前の2009年にメディアポールという名のハイテク電子掲示板が設置され、写真をとって携帯電話に送ることができる、というシステムでした。

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今は地下鉄駅にも電子マップが置かれていますが、あの当時は最先端のものが置かれている、すごい、と思ったのですが、実用性という面では謎もありますが、技術の広報という目的が強かったのではないかと思います。参考:江南

ソウル地下鉄2号線江南駅、9号線新論峴駅周辺。

トム・ハングルの韓国旅行ひとこと
観光に大きな力を入れている韓国が、このように外国の映画のロケを誘致するような試みはとても面白く思います。ただ巨額の資金を援助してまで、映画撮影陣を取り込むということに効果があるのか、というのに疑問を覚える市民の気持ちもよくわかります。

その結果は世界で公開されてからわかること。観光の政策のひとつの例としても、今後注目していきたいところです。


記事に関連するエリア情報はこちら:上岩洞・デジタルメディアシティ(DMC)文来洞


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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。韓国旅行・地方旅の総合発信者。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、講座、トークイベントでの発信も。これまで韓国100市郡以上を踏破。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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