千戸洞


千戸洞(チョノドン)は、ソウル東部に位置する町。千戸駅には地下鉄5号線と8号線が通る。駅前には現代百貨店、大型スーパーのEマートがある。千戸洞ロデオ通りは繁華街で近隣のショッピングスポットだ。その横の通りにはチュクミ通りがあり、ピり辛くしたイイダコの炒め物を味わうことができ、若者たちも人気がある。

駅前から歩くと、ロデオ通りの先には千戸市場があり、再開発に取り残された昔の伝統市場の雰囲気を味わうことができる。隣には現代にも残る置屋街(風俗街)がある。また狭い路地にはチョッパル(豚足)通りもあり、短い横丁ながらも活気がある。レトロと現代が入り混じるソウルの下町の雰囲気が感じられる町だ。

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クリスマス前の千戸洞ロデオ通り

千戸洞の周辺を歩こう

千戸駅の3、4番出口は現代百貨店があり、すぐ隣には大型スーパーのE-martがあり、買い物をするにも便利な地域である。5番出口を出て少し歩くと、左側に千戸洞の繁華街であるロデオ通りが見えてくる。この繁華街にはコスメやファッションショップ、カフェも多いのが特徴だ。大通りを挟んで向かい側には、学生街の焼肉店のようなどことなく懐かしさを感じさせる、チュクミ通りがある。学生たちのなかに交じって飲むのもきっと楽しいはずだ。

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若者たちが集まる千戸洞チュクミ通り

ロデオ通りを突っ切ると、交差点があり千戸市場の入口となる。60、70年代を思わせる倉庫のような、古めかしいアーケードの下には橙の電燈がともり、韓国の市場らしいカラフルな風景が広がる。市場の西側は置屋街で、ピンク色の飾り窓が並び呼び込みも少々怖い。千戸洞は百貨店などがありつつも派手な印象がなく、これといったものもないが、気張らずに街歩きが楽しめる街のひとつである。

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昔ながらの雰囲気が漂う市場周辺

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千戸市場の内部

千戸洞のグルメ

千戸駅の前を通る大通りから一本入った路地にあるチュクミ通り。路地に並ぶお店に入れば1人あたり10,000ウォン程度で、イイダコが食べられる。辛く小さなピリ辛タコをアテに焼酎を飲むのもよいだろう。ロデオ通りを通り越した交差点を左に曲がり、右側の非常に狭い路地にはひしめきあうようにして豚足(チョッパル)のお店が数件並んでいる。市場内でチヂミなどを味わうのもいいが、あまりにもディープ過ぎる。入り込むのは少々勇気がいるかもしれない。

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千戸洞(チョノドン)・豚足横丁

千戸洞周辺のホテル

千戸洞周辺にはホテルやモーテルなどの宿泊施設は少ない。地下鉄5号線と地下鉄8号線が交差する駅なので、5号線であれば踏十里(タプシムリ)、8号線なら蚕室、88オリンピック公園方面へのアクセスも容易だ。交通の便が良い場所なので、電車やタクシーに乗って移動してもよいだろう。

千戸駅周辺のホテル

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千戸洞を歩いても飽き足らず、さらに下町を楽しみたい方は、千戸駅から5号線に乗り踏十里(タプシムニ)に移動してもよいだろう。踏十里には現代市場があり、さらに地元風の飲み屋がある。さらにタクシーや徒歩で清涼里に移動し色町の雰囲気を感じ取るのも悪くはない。下町に歩きに満足したら蚕室、江南方面に向かうのがよいだろう。

トム・ハングルのワンポイント
千戸洞(チョノドン)は、1000万都市ソウルの外れに位置し決して目立つ町ではない。百貨店や新しい商店街もあり、むしろ栄えた町である。そこだけが時代に取り残されてしまったような、千戸市場周辺を歩いてみると超ディープなソウルを楽しめるはずだ。千戸洞は『韓国・下町人情紀行』(鄭銀淑 著 朝日新書 2007年)で、ソウルの下町として紹介された。「どうしても地元の雰囲気に浸りたい人向け」の街であることは間違いない。



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