宝城

宝城(ポソン)は全羅南道中南部に位置する郡で、順天市や高興郡などに隣接している。宝城は緑茶の産地として有名で、宝城の緑茶畑一帯は宝城茶園(ポソンタウォン)と呼ばれている。特にドラマ『夏の香り』のロケ地にもなった大韓茶園の段々畑は淡い緑色に包まれ、初夏の美しい風景が愉しめる。ここでは毎年5月に宝城茶香祭(ポソンタヒャンジェ)が開かれ、緑茶の体験などが行われる。また冬季には茶畑一帯で宝城茶畑光祭りが開催され、ツリーが設置されたり、イルミネーションが点灯する。

緑茶畑の展望台からは南海を見渡せるが、宝城郡の西南方向は海に面している。栗浦(ユルポ)には海水浴場や、緑茶を利用したお湯と海水温泉の施設がある。筏橋には、日本統治時代に建設された宝城旅館(ポソンヨグァン)があり、現在はカフェ兼、宿泊施設として利用されている。筏橋は1983年から発表された趙廷来による小説『太白山脈』の舞台にもなった。韓国語で「コマク(コマッ)」と呼ばれるハイ貝の産地として有名で、ハイ貝を酢コチュジャンで和えた料理やハイ貝定食は名物となっている。



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