初夏に食べたい麺料理、マッククス
吉村剛史(トム・ハングル)
2014/05/02 改:2019/01/18

マッククス
5月に入り、初夏の陽気となるこのごろ。韓国を旅していると、食堂の扉には「冷麺開始(냉면개시)」という紙が貼られているのを目にします。韓国に詳しい方のなかからは「冷麺は冬の食べものです、『東国歳時記』には旧暦11月の・・・」という声も聞こえてきそうですが、現代では夏の食べものといっても間違いはないでしょう。むしろ冷麺店は冬よりも多くの人でにぎわいます。
さて江原道に旅行すると、食堂でよく見かけるのはこちら、マッククス(막국수)です。そば粉をこね、マッククストゥル(막국수틀)という押し出し機で押し出します。冷たいスープに麺を入れコチュジャンに酢やカラシ、お好みで砂糖を加え、つるりといただきます。これからの季節におすすめの麺料理です。
<韓国旅行ひとこと>
日本でもいつの間にか、家庭でも味わえる「春川マッククス」(五星コーポレーション)が販売されていて、韓国の地方の味がだんだんと日本にまでやってきているようです。マッククスについて知りたい方は、江原道・春川(춘천)にあるマッククス体験博物館をおすすめします。材料の実費のみで、マッククスの調理体験ができます。もちろん、麺を押し出すところから体験可能。昔ながらの方式で押し出し機に麺を入れ、全身を使ってグイっと押し込みましょう。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール