酒のおつまみにご飯のおかずに、コンブル
2014/05/06 改:2016/07/06 吉村剛史(トム・ハングル)
ここ数年のあいだに韓国で大きくチェーン展開し、お店が急増したコンブル(콩불)。豚肉と豆もやしを中心に、客の目の前で炒めて焼いてくれる料理です。コンブルはコンナムル(豆もやし・콩나물)と、プルコギ(불고기)をあわせた言葉。プルコギといっても豚肉を使っています。
味は多少甘みのあるピリ辛のたれがかかっていますが、多少の辛さは大丈夫という方には問題なく食べられるはず。値段もお手ごろ、1人前5,000ウォン程度。焼酎のつまみに、ご飯のおかずにと、野菜たっぷりでヘルシーだけれどおなかいっぱいになれるB級グルメです。
<韓国旅行ひとこと>
私が韓国に語学留学していたときの仲間に連れられ、入ったのがコンプルのお店。私よりも前から韓国に滞在していた人が、コンプルという料理があるよ、と教えてくれていたのです。確かにこの値段ですから学生にとっては懐にもやさしい価格、まさに良心的な価格です。
少し話は変わりますが、韓国では近年、良心価格で値段を表示している店が、自治体の指定を受け「チャッカンカゲ(착한 가게)」または「チャッカンカギョク(착한 가격)」といった表示が店頭にかかっている店があります。また衛生基準など厳しい基準を満たした「模範飲食店(모법 음식점)」という表示もあります。模範飲食店には地域の有名店が指定されていることも多いので、それらを基準に店を選んでみてもよいでしょう。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビューし、同年中央日報に掲載される。これまで文化センター講座、トークイベントでの発信も。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破するなど、実際に自分の目で見聞きした韓国を伝えている。2018年2月号『散歩の達人』第2特集の取材・文を担当。現在海外文化を伝える『海外ZINE』(トラベロコ)で記事連続掲載中。※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。プロフィール・お問い合わせ