ウィークエンドの憩いの場、仁川・月尾島(ウォルミド)
 2013/12/08 改:2017/02/15 吉村剛史(トム・ハングル)

ソウルから地下鉄に乗って、約1時間強で訪れることができる仁川の海辺。仁川は、首都圏で暮らす人々にとってレジャーコースとして知られています。

終点仁川駅の前には「中華街」の門があります。日朝修好条規で仁川が開港したあと、華僑が移り住むようになり、チャイナタウンが形成されています。その仁川駅の裏側に位置するのが月尾島(ウォルミド)なのです。月尾島・チャイナタウン

日本統治時代に観光地として整備された月尾島

月尾島は(ウォルミド)は、韓国人にとってはデートスポットとしても知られています。海沿いのメインストリートには小さな遊園地。刺身や海辺のカフェがあったり、海を眺めながら歩くのにも、楽しめる場所なのです。

日本統治時代に、観光地として整備されるようになったのが月尾島(ウォルミド)。当初は島だったのですが、この時期に埋め立てられ、今は地続きとなっています。

仁川チャイナタウンの丘の上、自由公園にはマッカーサーの像があるのですが、この周辺は朝鮮戦争の仁川上陸作戦の舞台となった場所。これに抵抗する北朝鮮側から描いたプロパガンダ映画にも「月尾島」があります。「月尾島」Amazon.co.jp

今や一流すぎない(?)行楽地、月尾島

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月尾島のメインストリートが「月尾(ウォルミ)文化通り」。1980年代後半に形成され、ここに様々なお店が並んでいます。看板も新しく、垢ぬけた印象も受けます。

しかし海岸沿いはかつて栄えた観光地、という印象もあり、どことなく哀愁漂う雰囲気すら感じられます。屋台ではスルメを焼いていたりする、このギャップ。

今はデートスポットいうよりも、週末に家族と訪れるほうが適しているのかもしれません。

小さな遊園地ではバイキングのような乗り物や、ソウル・東大門のケレスター前にあるようなディスコジャンプがあり、子どもたちがワイワイと騒ぐ声と、キャーという悲鳴が聞こえます。

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私が外国人観光客として歩いた感覚では、月尾島がカッコよい場所だから、おすすめしたい!むしろ観光地として一流すぎず、かつての若者たちに流行したスポットであることを、逆に楽しんでいただきたいと思います。

ですが、整備されていて実はとても綺麗です!

月尾島、遊覧船乗り場、仁川空港からは?

さて、月尾島からは遊覧船が出ていて、仁川の島々を1時間20分かけて巡ります。仁川空港のある永宗島まで行く船もここから出ています。

仁川空港から永宗島の船着場までは、車で30分近くかかり、公共交通を利用するとさらに時間がかかるため、仁川空港の乗り継ぎの時間に月尾島に来るのは無理があります。

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韓国では遊覧船に乗ると、船によってくるカモメに、えびせんをあげたりします。私は臆病なのでこういうのが苦手で、指をくわえてみているだけです。

海岸沿いのカフェ、刺身店からは海を臨む

そんな月尾島でも、おすすめしたいのは海岸沿いのカフェ。カップルで訪れたら必ず入ってみたいところ。

西海岸なので、午後に太陽が傾き始めたあとには海がキラキラしています。ジャズが流れているカフェで、窓から海が見渡しながら、コーヒーやビールを一杯飲むと気分がとてもよいのです。

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カフェのなかのソファーにもたれて一休みをすると、帰るのがちょっと面倒になるくらいゆっくりできます。私が訪れたカフェには、そのとき有名なお笑い芸人もいました。

欠陥で開業できなかった、月尾銀河レール

月尾島にはモノレールの線路があります。その名も「月尾銀河レール」。仁川駅から月尾島のメインストリートまでモノレールが2009年に完成。

完成したはずが、欠陥があったことで開業できず、数年間放置されたままになっています。2016年に新たに開業予定でしたが、それも果たせずじまい。

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結局さらに資金を投入し、小型モノレールとして2017年に開業予定です。来年開業すれば、月尾島の観光が今より盛り上がるかもしれません。

首都圏民のデートスポットでもあり、週末のスポットでもある月尾島。一流の観光地とまではいえないかもしれませんが、ぜひ一度は訪れて、その雰囲気を味わっていただければと思います。

夜になると噴水がライトアップされ、レジャー、デートスポットとしての位置づけをより感じることができます。散策に、刺身に、カフェに、遊覧船に、とぜひ楽しんでみてください。

●おまけ

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月尾島のところどころにマスコットキャラがいます。その名もウォルディ。角がくねっととしているのはカモメでしょう。白の肌にピンクで描かれた☆マークがキュートさのポイントです。

追記(2013/12/15)
ブログ読者の、水戸アニメーションさんから写真を提供していただきました。ありがとうございます。なんと90年代の月尾島の様子です!

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80年代末に月尾島文化通りができたことを考えると、このころは先進的な観光地だったのかもしれませんね。こういう昔の写真を見るとわくわくしてきます。



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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、文化センター講座、トークイベントでの発信も。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破。海外の常識をレポートする『海外ZINE』の韓国担当ライター、平昌オリンピック開催地の『江原道公式ブログ』にも連続寄稿中。プロフィール・お問い合わせ


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