韓国地方へのツアーシャトルバス続々登場!
吉村剛史(トム・ハングル)
2015/03/05 改:2016/08/13
2015年、韓国の地方へのツアーバスが続々登場しています。2010年からスタートした無料の全州シャトルバスとは異なり有料ではありますが、効率よく旅ができるうえに値段もお手頃価格なのでおすすめです。
今年3月までに登場したのは2タイプ。忠清南道・扶余、慶尚北道・聞慶行きのシャトルバスと、江原道の平昌・江陵行きのシャトルバスです。全州の無料シャトルバスの情報は参考記事をご覧ください。参考記事:全州シャトルバス
韓国観光公社協賛、扶余・聞慶行きシャトルバス
扶余(プヨ)・聞慶(ムンギョン)行のシャトルバスが登場しました。日帰りでそれぞれの都市の観光地を巡ることができます。期間はそれぞれ5月末まで。扶余へは火~木、聞慶は火、水、金に運行。料金は扶余行きが日本円で5,000円(HISKOREA)、聞慶行きは50,000ウォン(約5,500円)です。期間は5月末まで。
百済の都だった扶余(プヨ)は『地球の歩き方』等、全国的な旅を扱ったガイドブックでも紹介されることが多いですが、今回は聞慶という場所設定にも驚きました。聞慶(ムンギョン)は慶尚北道の都市で、河回村で有名な安東(アンドン)の西にあります。
聞慶セジェ道立公園
朝鮮時代、科挙の試験を受けるために聞慶の険しい峠を越えて漢城(現・ソウル)に向かったのですが、あまりにも大変道のりで「鳥もこえるのが難しい」ということから、聞慶セジェ(鳥嶺)とよばれた峠があります。また、五味子(オミジャ)の産地として有名です。
聞慶の五味子茶
申し込みは、扶余行きはH.I.S、聞慶行きはJTBのサイトから。現地での申し込みへの連絡先は韓国観光公社ホームページに記載されています。参考:韓国観光公社
江原道・観光公社協賛、平昌、江陵へのシャトルバス
江原道の平昌(ピョンチャン)、江陵(カンヌン)へのシャトルバスも運行されます。平昌は2018年冬季五輪が開かれる都市として知られており、ジャンプ台などの見学も可能。平昌の韓国伝統飲食文化体験館やアルペンシアリゾート、さらには江陵市内など、本来ならいろいろ乗り継いでいくべきところにバスで行けるのです。
江陵・船橋荘
こちらの料金は日本円で8,000円、50,000ウォン(約5,500円)。2015年4月13日改定。日本旅行のオプショナルツアーとして申し込みが可能ですが、現地旅行会社に直接問い合わせすることもできるようなので、利用してみたい方はコンタクトをとってみてください。問い合わせはハンナラ観光(070-7017-6277)。日本から直接申し込みが可能になりました。なんと4月30日まではモニターツアー付です。日本からの申し込み:Veltra
ツアーバスの魅力は!?
ツアーバスのデメリットをあえて書いておくと、団体行動なので自由度が低い、自力で移動するよりも値段が少々高くなる、という点だと思います。逆にメリットは現地でバスに乗り継いで・・・という手間なく、効率よく観光地を巡ることができることでしょう。
旅のスタイルは人それぞれ。どうしても一人で旅したい、自由に行動したいという方は個人旅行がよいかと思いますが、「初めての地方旅行なので不安」「メジャーなところに行ければいい」と考える方はぜひ利用されてみてください。
従来のシティーツアーバスも充実
今回紹介したツアーバスはソウルから中小都市への観光がスムーズに楽しめる、というメリットがあります。少し大きめの都市には現地に直接出かけ、その都市の主要な観光地を巡るシティーツアーバスを利用するのもよいかもしれません。
なかでも特に注目すべきなのは、釜山(プサン)のシティーツアーバス。他のどの都市のバスよりもコースが充実しています。
以前から、予約なしで乗れる循環式コースが2コースと夜景コースがありましたが、2014年7月以降はさらに充実。歴史文化ツアーコース、乙淑島自然生態コースなど、多彩なコースが用意されています(予約制)。詳細:釜山シティーツアーバス
4月からはソウルのシティーツアーバスもトロリーバスが運行されるとのこと。参考:ソウルシティーツアーバス。
韓国では、韓国観光公社や自治体が主催または協賛で運行されるバスが多いので、観光客にとってはとても便利。それぞれの日程や予算にあわせて、使いこなしてみることをおすすめします。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール