世界遺産の雪景色
吉村剛史(トム・ハングル)
2014/01/17 改:2016/07/06
●世界遺産の雪景色がテーマ
韓国は大体1月下旬に寒さのピークを迎えます。冬場は市街地でも川が凍結している様子はよく見られます。その反面、山間部を除いては雪はそれほど多くありません。しかし気温が低く、雪が降ると道路がカチンコチンに凍りつくので、雪が降ったあとは極めて注意が必要なのです。
ニュースにも빙판길 주의(ピンパンギル チュイ、凍った道注意)という言葉がよく登場します。私も韓国旅行中に道路で転んでしりもちをつき、瞬間的に立ち上がれないほどの衝撃で、その後もしばらくのあいだ、痛みが残りました。みなさんも冬は注意してください。
さて今回のテーマは、世界遺産の雪景色です。以前Facebookページにもアップした写真もありますが、ここで改めて登場させることにします。
●水原華城の雪景色
まずは、水原華城。ソウルから地下鉄1号線で約1時間。ムグンファ号や、一部のKTXも停車します。1周を歩くと3時間以上かかりますが、ブログを読んでくださっているみなさんのなかには歩いてみたことがある方がきっといらっしゃるでしょう。
<城壁と水原市街地を望む風景>
私が行ったときは、1月の雪の降る日。意気込んで向かったのですがあまりにもの寒さに、歩いてみようという気にもなれず、写真にだけおさめてきました。次回こそは1周歩きたい、と思っています。
●安東河回村の雪景色
そして2枚目は安東河回村。ソウルから市外バスで約3時間かかり、そこからさらに乗り換えていきます。茅葺き屋根や、韓屋の昔ながらの風景と雪景色がとてもよくあいます。
渡し船に乗り、芙蓉台と呼ばれる高台に登ると、洛東江に囲まれた街の姿が一望できます。これも雪が降っているときわめてきれいです。
韓国に世界遺産は10か所ありますが、外国からの旅行者が雪の日にピンポイントで行けるのはわりとレアなのではないでしょうか。もし旅行のとき雪の予報が出たら、世界遺産や文化財の雪化粧をご覧になるのもよいかもしれませんね。くれぐれも빙판길(凍った道)には気を付けてください。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール