韓国旅行年鑑(2014年)

●2014年の韓国旅行年鑑

★概要
政治的な面での日韓関係の悪化や、2012年後半から続く円安ウォン高により韓国を訪れる日本人観光客は減少傾向にある。2013年に外国人訪韓者数のトップが日本人を上回り中国人となったため、全体的に中国人観光客の誘致に力を入れる傾向にあるが、隣国である日本人観光客も依然として大きな割合を占めるため、今後も積極的に誘致を行っていくものとみられる。

★時事
4月には仁川港を出港し済州島へ向かう旅客船セウォル号が沈没。200名を超える乗客が犠牲となる惨事となり、韓国国内の安全体制が疑問視された。これにより韓国国内は自粛ムードが漂い、祭りなど様々なイベントが中止、延期となった。日本発着のツアー中止や修学旅行先の変更なども見られた。9月には仁川アジア大会が開催され、仁川広域市を中心に2週間にわたって開催された。

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★流行・トレンド
2013年から続く、テレビドラマ「星から来たあなた(별에서 온 그대)」が高視聴率を記録。ヒロインの好物がチキンをつまみにビールを飲む「チメク(치맥)」であったことから、チメクのブームは韓国国内のみならず、中国にも波及した。夏休みシーズンを前にスマートフォンのカメラで自撮りをするためのスティック、セルカ棒(셀카봉)が大流行。いたるところで自撮りを楽しむ姿が見られた。

その他にもスノーパウダーのかき氷、ソルビン(설빙)が流行したほか、カカオトークのキャラクターシールが封入されたカカオパン(카카오빵)、ヘテ製菓から発売されたハニーバターチップ(허니버터칩)が大きな人気を集めた。

★地方
昨年に引き続き、地方観光誘致も盛んだった。交通の面でいえば、全州外国人専用シャトルバスが3月から8月まで運行されていたことに加え、江原道シャトルバス(有料)は江原道の各地のお祭りへ、釜山発で慶尚道地域への無料ツアーバスが期間限定で運行された。

韓国観光公社や各自治体は昨年に引き続き、SNSを利用した広報を積極的に実施。女性を主なターゲット層にしたブロガーツアーを行い、観光客誘致のためのアプローチも積極的であった。旅行関係者や自治体担当者を招いたツアー等も継続的に行っていた。

2014年は「智異山圏訪問の年」というスローガンが掲げられていた。しかし外国人にあまりなじみがないことや、海外からの交通の便がよくないこともあり、キャンペーンに伴う外国人誘致は、それほど積極的に行っていなかったものとみられる。

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★日本への観光客
9月上旬から急激に円安が進んだことにより、訪日韓国人が増加傾向にある。

文:トム・ハングル(吉村剛史)公開:2014年12月28日 改:2014年12月28日

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