明洞から南山へと続くアニメ通り「チェミ路」~韓国のキャラクターが大集結!
吉村剛史(トム・ハングル)
2019/08/03 改:2019/08/03
ソウルはもちろん、韓国を代表する繁華街・明洞(ミョンドン、명동)。韓国に初めてやってきた人であれば、必ずといっても良いほど訪れる場所ではないでしょうか。
明洞の南を見てみると、Nソウルタワーが南山(남산、ナムサン)の山頂に立っていますが、明洞から南山の入口へと続く道に「チェミ路(재미로)」というアニメーション通りが2013年に形成されました。
[チェミ路の入口]
韓国で人気となるアニメといえば、今でも日本のものも多く、クレヨンしんちゃん(짱구、チャング)や、ONE PIECE(원피스)などはよく知られています。
またかつての国産アニメに関しては、外の目から見れば模倣とも思えるようなものもあったのですが、それでも韓国で親しまれてきたものも数多くあります。
近年の韓国のオリジナルなキャラクターはかなり人気を集めており、例えば「ポロロ(뽀로로)」は、子どもたちに絶大な人気を集めていますし、「Larva(ラバー、라바)」もまた人気があります。
[ポロロ]
チェミ路が出来た経緯は?
この「チェミ路(재미로)」の、チェミは「面白味」「楽しさ」という意味ですが、この通りが出来た経緯は、ベテランから若手まで韓国を代表する70名のアニメの作家の無償提供によって作られた、とのこと。参考:VISIT KOREA.net
この通りにはあちこちにアニメのキャラクターが散りばめられており、例えば住民センターのような公共施設の建物にもキャラクターの顔が取り付けられていたりします。
数多くの観光客が訪れる場所ですし、ソウルの中心部にこれを置くということは、、韓国のアニメコンテンツの世界的な広報のためにも一役買っているのではないかと思います。
明洞からNソウルタワーへ訪れる際には、ケーブルカー乗り場まではエレベーターに乗らずにキャラクターを見つけながら歩いてみるのもよいのではないでしょうか。
ソウルアニメーションセンターに出かけてみよう!
このチェミ路の近くにはソウルアニメーションセンターがあります。以前は南山の麓に位置していましたが、2019年1月にリニューアルオープンしました。
ANIME ZONEという有料観覧のスペースは、子供たちが愉しめる場所になっています。ソウル市のバスのキャラクター「タヨ(타요)」も人気。子ども連れでソウルにやってきたとき、立ち寄ってみてもよいでしょう。料金は大人6,000ウォン、子ども4,000ウォン。
韓国語学習者も、漫画ファンも必見!「漫画の家」
そして韓国語学習者必見!ソウルアニメーションセンターと同じ建物にある「漫画の家(만화의 집、マヌァエチプ)」という施設。
ここにやってくると漫画を中心とする様々な本が置かれていて、ゆっくりと読むことができます。ソウルに出かけて書店に入り浸るようなタイプの方は、ここにやってくると楽しい時間を過ごせることでしょう。
韓国のアニメ・コンテンツに関心をもつ良い機会に
とくにチェミ路やソウルアニメーションセンターは、特に大人の場合はこのためにわざわざ訪れる場所、というものでもありませんが、明洞や南山あたりを散策するときに頭に入れておくと、何かを得るきっかけとなるかもしれません。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール