「魅力探究!韓国料理」
吉村剛史(トム・ハングル)
2013/10/19 改:2013/10/19
野菜たっぷりのおかず(パンチャン)がたっぷり出され
魚も肉も豪快な食べ方をする韓国料理。
それがある意味カルチャーショックであり、魅力だと私は思います。
「食」というのは旅のなかでも大きな楽しみの一つでもありますよね。
さて、今回紹介するのは・・・
コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんの本、
「魅力探求!韓国料理」(小学館 2006年 1,575円)です。
私が八田さんのブログを見るようになったのは、
2009年のことでしたが当時思った印象としては
ここまで精通している方がいらっしゃるんだ、
とやたらとマニア心をくすぐられたわけです。
この本は2006年に出版された本で、少し歳月がたっていますが、
韓国料理の要点と基本が詰まっているのでそれほど大きな変化はないと思います。
この本が出た時点で韓国料理を10年も研究されているので、その業績が詰まっています。
☆本の説明
刺身、焼肉、スープ料理、ヘジャンクク(酔い覚ましスープ)など
日本人である八田さんから見た韓国料理のあらゆる魅力が書かれています。
八田さんの留学体験や実際に食べて回ってみての「エッセイ的な要素」が
ある程度韓国料理に触れた方は、「ああそうだな」と共感ができるでしょうし、
食べものが好きで韓国料理がこれから、という方には親しみを持ちやすくなることでしょう。
「食の図鑑」と体験に基づく「エッセイ」という要素が含まれた本です。
☆トム・ハングルの視点
私がこのブログで紹介する本というのは、
韓国旅行・地方旅行に役立つ、というものをテーマに選んでいますが、
韓国旅行に行ってもこの野菜なんだろう、
この料理ってなんていうんだろう、というところが
この本である程度わかるようになっています。
また各地の地方料理やお酒にまでジャンルがおよんでいます。
とにかく基本的な部分から深く感じられるところが良いでしょう。
新たな情報はブログやネットで探しながら食の旅を楽しむとよいでしょう。
☆トム・ハングルがおすすめする本のメリット
この本を監修しコラムを書かれているのは宮中飲食研究院で
朝鮮王朝の宮中飲食を学ばれたイベントプロデューサーの佐野良一さん。
私もいろいろお話を聞かせていただきお世話になっておりますが、
食べものや歴史のことだけではなく民俗文化や儒教など
韓国のあらゆることをご存知でいらっしゃる方です。
八田さんと、八田さんが師匠と慕う(私もですが…)佐野さんの
韓国料理への知識がつまった本で、韓国料理に造詣が深い
お二方の視点で書かれている、というところはとくにおすすめです。
私もこの本にはお世話になっていて
ことあるごとに本棚から取り出して参考にしています。
「魅力探求!韓国料理」(小学館 2006年 1,575円)
<評価表>※評価は主観的なものです。
お役立ち度 ★★★☆☆
マニアック度 ★★★★★
ビジュアル度 ★★★★☆
リアル度 ★★★★★
オモシロ度 ★★★☆☆
- 韓国旅行に役立ちそうならシェア→

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール