仁川・アグチム(アンコウ蒸し)の名店~ソンジンムルトンボン | 韓国&韓国旅行 | トム・ハングル

仁川・アグチム(アンコウ蒸し)の名店~ソンジンムルトンボン
 2013/07/29 改:2017/03/06 吉村剛史(トム・ハングル)

仁川(インチョン)は、ソウル、釜山に次ぐ韓国3番目の規模を誇る都市。そんな仁川にアグチム通りがあると聞き、なかでも42年の伝統を誇るアグチムのお店のオーナーさんとお会いできる、ということで、仁川まで行ってきました。

ソウル都心から地下鉄1号線に揺られること約1時間、済物浦(チェムルポ)駅。タクシーに乗り運転手さんにお店の名前を伝え、約5分乗るとそのお店の前で下ろしてくれました。まさに地元では誰もが知る名店です。

さて、アグチムとはアンコウ蒸しのこと。調理される前のアンコウを一度見たことがあるでしょうか?アンコウにはちょっと失礼ですが、見た目にはちょっとグロイ外見。仁川方言ではアンコウのことをムルトムボン(물텀벙)といいます。

ムルは「水」の意味。魚を海水に投げ、落ちたときの音が「トムボン(텀벙)」。つまり、アンコウを捕まえたときに、見た目の気持ち悪さから思わず捨ててしまう。それだから「ムルトンボン」というそうな・・・。なかなか面白い話です。

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42年の伝統を誇る「ソンジンムルトムボン(성진물텀벙)」。アグチム通りではなく「ムルトンボン通り」に堂々とビルを構えるお店です。韓国の飲食店では繁盛するとこのようにビルが建つケースがよくあります。

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仁川のムルトムボン通りには、現在8件のお店があります。こちらでもあちらでも「元祖(ウォンジョ)」を名乗る、というケースはよくありますが、ここで元祖を掲げるのは、ソンジンムルトムボンだけ。この通りに限ったことではなく、仁川のアンコウの店で「元祖」といえばこのお店、というほど知られているので、他に元祖を名乗る店はないのだそうです。

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写真はアグチム(小)30,000ウォン。サイズ(小)ですが2~3人でお酒を飲みながら、つまむには十分なボリューム。湯気がふんわりと上がり、みるからに美味しそうです。

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アンコウは身がしっかりしていて、食べごたえがあります。そして、希少部位である胃の部分も入っていています。こちらはくにゃっとした感じながら、クセもあまりありません。アンコウはコラーゲンがたっぷり。美肌に効果がある、なんていわれたりもします。ビタミンB群も豊富、またビタミンAやEも含まれており栄養素が豊富です。

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さて、長年の伝統のお店だけあって、材料にもしっかりこだわっています。アンコウに敷かれたコンナムル(豆もやし)も岩盤水で育てたものを使用しているそう。一つ一つの素材にこだわってこそ、美味しさが引き出せるのでしょう。

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さて、締めにはあまったソースを使って、ご飯を炒めてもらいます。香りが豊かな湯気が顔にあたり、熱さでハフハフ言いながら、食べるのがこれまた絶品。お客さんのなかでもご飯だけを食べたいという人もいるのだとか。ぜひ仁川に行った際は、ソンジンムルトムボンでアグチムを召し上がってみてください。

<お店の情報>
ソンジンムルトムボン(성진물텀벙)
電話:032-883-6690
アクセス:ソウル地下鉄1号線、済物浦駅からタクシーで5分

<アグチムの豆知識>
アグチムのアグは慶尚道の方言。アグチムは釜山の西の馬山(マサン)が有名。ソウルは新沙洞(シンサドン)と楽園洞(ナグォンドン)にアグチム通りがあります。ちなみに標準語ではアンコウのことをアグィ(아귀)といいます。

・韓国旅行ワンポイント
仁川はソウルからのショートトリップにも最適な都市。ムルトムボン通りからは、タクシーで約10分で仁川港につきます。食べたあとは、港の市場や海水湯(ヘスタン)という海水温泉に入ってもよいでしょう。



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トム・ハングル(吉村剛史)

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビューし、同年中央日報に掲載される。これまで文化センター講座、トークイベントでの発信も1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破。海外の常識をレポートする『海外ZINE』の韓国担当ライター、2018年2月号『散歩の達人』第2特集の取材・文を担当。同6月から韓国水産食品(K-FISH)広報サポーターズ。プロフィール・お問い合わせ






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