利川・山茱萸(サンスユ)村に春のおでかけ!
 2012/04/15 改:2017/03/10 吉村剛史(トム・ハングル)

4月も半ばに差し掛かり、ソウルでは桜がまもなく満開になる、というこの頃。東京に比べると、朝晩の温度差は激しいソウルですが、日中外を歩いていると暑さを感じるほどの陽気になりました。

4月上旬、利川(イチョン)の山茱萸村へ

ソウルからバスで1時間強で行ける京畿道・利川(イチョン)。韓国の米の産地、陶磁器の町としても知られている地域です。そんな利川は日帰り旅行で楽しめる場所なのですが、4月になると山茱萸(サンスユ)の花が山いっぱいに咲くという話を聞き、東ソウルバスターミナルからふらっとバスに乗り、出発しました。

DSCN1500.jpg

まず山茱萸という花、日本にもあるとはいえ、それほど馴染みの深い花ではないように思います。ハングルでは산수유(サンスユ)と書きますが、日本語では「サンシュユ」です。原産は中国、日本には江戸時代になって入ってきたもので、秋になると赤い実が実り、漢方薬剤として使用されてきました。

韓国では山茱萸茶や山茱萸の実を漬けたお酒が販売されていたりもします。山茱萸は強壮や婦人病など様々な効能があるということなので、健康増進によいでしょう。

利川(イチョン)バスターミナルから山茱萸村へ

4月4日、朝は曇り空、ところにより霧がかかっていたというソウル。しかし午前の遅い時間になると、きれいな青空が広がっていました。東ソウルバスターミナルできっぷを購入し、市外バスに乗ります。1時間20分ほどで利川(イチョン)バスターミナルに到着。ここで道立里(ドリムリ)行きの市内バスに乗り換えます。

市街地から少し離れると窓からは低い山々が見え、周囲は畑が多くなってきます。黄色いレンギョウの花があちこちに咲き、春のやわらかい日差しを感じながら、バスは進んでいきます。

30分ほど過ぎたところで小さな橋を渡り、一旦は龍仁(ヨンイン)市に入ります。そこから5分くらいで黄色い山茱萸の花がたくさん見えてくるのです。民家が並ぶゆるやかな丘をバスが走っていくのです。

DSCN1504.jpg

黄色く美しい山茱萸村に到着!

サンスユマウル(산수유마을)にバスが到着。駐車場には車が並び、多くの人が春を感じようとここまでやってきました。
利川(イチョン)バスターミナルからバスで約40分。サンスユマウル(山茱萸村)に到着しました。

DSCN1623.jpg

黄色の山茱萸とはまた対照的に青々とした緑が春の風景を際立てます。さらに春のポカポカとした陽気に心が弾み、ウキウキしながら散歩に出かけます。

利川・サンサユマウルは朝鮮時代の16世紀初頭に、都落ちした儒学者(ソンビ)、オム・ヨンスン(嚴用順)らが六槐亭というあずま屋をこの場所に立て、周囲にケヤキや山茱萸を植えたのが始まりとのこと。

DSCN1627.jpg

それがだんだんと大きくなり、今やなんと1万7000本という規模にまで達したのだとか。利川9景の1つにも数えられており、毎年山茱萸祭りが開かれています。

私が到着した時間は午後3時を回り、帰路につく人の姿も見られましたが、それでも多くの人が花を見ながら写真を撮ったり、シートを敷いて寝そべっていたり・・・。それぞれみな、春の訪れと花の風景を楽しんでいるようでした。

DSCN1518.jpg

黄金色に染まる山というと秋をイメージしますが、動くと汗ばむようなポカポカ陽気のなかで景色を眺めているとなんだかうっとりしてくるのです。

DSCN1560.jpg

大きなブランコが「キーキー」と音を立て、子どもたちとそのお父さんの声がこだまします。

DSCN1579.jpg

デートで来ている恋人たち、中高年、子連れの家族、1人で写真を撮りに来る人たちまで、とにかく老若男女問わず、いろんな人の姿が見られました。

山茱萸マッコリも売っている!

サンサユマウルの入口には露店が並び、山茱萸茶や山茱萸マッコルリが売られています。お土産にマッコルリを買って飲んでみました。秋になると山茱萸には赤い実が付くのですが、その赤い色と濁った沈殿物が混ざり、ピンクの色合いを見せます。

DSCN1665.jpg

山茱萸の酸味が若干感じられるのは気のせいかとも思いましたが、自然の色を楽しみながらマッコルリを味わうのが良いかと思います。

山茱萸は韓国で春の訪れをいち早く感じさせてくれる花でもあります。秋も風景が美しいと聞いたのでまた訪れたいと思いつつ、帰りのバスに乗りこみました。

トム・ハングル韓国旅行ひとこと
利川(イチョン)は、韓国のブランド米の産地として知られている場所。利川のお米は朝鮮時代、秋の収穫とともにいち早く王に進上された、と言われています。また陶磁器も有名です。

山茱萸村を訪れたあとは一旦バスターミナルに戻って温泉につかり、韓定食の店が並ぶエリアに移動し、王様になった気分で、おかずいっぱいの韓定食を召し上がってみてはいかがでしょうか。

お祭り情報
利川・栢沙(ペクサ)山茱萸祭り
2015年4月3日(金)~2015年4月5日
公式ホームページ:http://www.2104sansooyou.com/(韓国語)

≪地図≫

≪アクセス≫
アクセス:東ソウルバスターミナル~利川バスターミナル(1時間30分)
東ソウルバスターミナルから利川(イチョン)行きに乗り、約1時間20分で利川バスターミナルに到着。
道立里行きバス(23-8,23-81,23-82番)に乗り約40分。

日帰りも可能ですが、バスターミナル周辺には宿泊施設にはホテルミランダがあります。



  • 記事が役に立ったらシェア!
Twitter,インスタグラムで韓国旅行の情報をゲット!
Twitter @tomhangeul
Instagram @tomhangeul
トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。韓国旅行・地方旅の総合発信者。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、講座、トークイベントでの発信も。これまで韓国100市郡以上を踏破。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


このページの先頭へ