カロスキルの「昼カロ」と「夜カロ」
吉村剛史(トム・ハングル)
2016/09/25 改:2019/07/19
2016年9月24日、Instagram(インスタグラム)にアップしたソウル・新沙洞カロスキル。街路樹に日の光が当たって輝く昼のカロスキルは「昼カロ」、店や街頭のネオンで木々が光る夜のカロスキルは「夜カロ」と呼んではどうだろうか。
インスタグラムに、昼と夜のカロスキルの写真をアップ。略して「昼カロ」と「夜カロ」。昼は木々の緑が日の光にキラリ、夜はお店や街灯の光でピカリ。https://t.co/gm9CDYu8kd pic.twitter.com/v0c3jiEV9k
— トム・ハングル(吉村剛史) (@tomhangeul) 2016年9月24日
一方で「カロスキル(가로수)」の「カロス(가로수)」は「街路樹」、길(キル)は「道」という意味。当初は「街路樹通り」と書かれていた記事も多いが、ガイドブックにはカタカナで「カロスキル」と表記されるようになっている。もしかすると西洋風のストリートという意味でカタカナが適当だと判断されるようになったのかもしれない。
カロスキルは本来「街路樹ギル」ですよね。誰が最初に日本語のガイドブックでカタカナを選んだか?ここ数年の話だろうと思う。明洞や東大門は漢字だし、最近載るようになった「経理団ギル」もまた漢字です。だけど洋風の雰囲気を出すならカタカナがぴったり。 https://t.co/gCAiGZbjYp
— トム・ハングル(吉村剛史) (@tomhangeul) 2016年9月25日
前述したとおりカロスキルは「街路樹通り」の意味なので、「新沙洞カロスキル」以外にも、全国にカロスキルがある。全羅南道の潭陽のメタコセイヤ並木道や、清州のカロスキルが地方のカロスキルの例である。
「街路樹通り」としてのカロスキルは新沙洞カロスキルだけでなく地方にもあります。たとえば、潭陽(タミャン)のカロスキルは「並木道」と訳されていたりもします。ほかには清州にもカロスキルがあります。いずれもオシャレスポットではなく数キロの車道に木々が続いています。
— トム・ハングル(吉村剛史) (@tomhangeul) 2016年9月25日
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール