JYJジュンス・SJウニョク・ソンミンの出身地・高陽(コヤン)は、K-POPスポットもあるベッドタウン
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2020/07/05 改:2020/07/05 

東方神起、そこから派生したJYJ、そしてSUPER JUNIORはいずれも韓国を代表するアイドルグループです。

そのなかのJYJジュンス・SUPER JUNIORウニョク、ソンミンは、当初ジュンス・ウニョク・ソンミンの3人組のユニットとして、デビューする予定でした。彼らは3人とも1986年生まれ(ソンミンは早生まれ)、そして京畿道高陽市の出身です。

しかしながらジュンスが先に東方神起としてデビューし、ウニョク、ソンミンがSUPER JUNIORとしてデビューしたのはその2年後のこと。

※以下はジュンスのインスタグラムより

ちなみにウニョクとジュンスは小学校から仲が良く、高陽市内の同じ中学校に通っていました。SMエンターテインメントのオーディションを受け、練習生としても苦楽をともにしてきたのですが、ジュンスが先にデビューしたときもウニョクは喜んでいたそうです。


[ウニョクのポストカード]

ソンミンは高陽市のなかでも2人とは異なる地域の出身ですが、それほど離れてはいません。この記事では彼らの出身地の高陽市がどんな場所なのかをお伝えします。

高陽はソウルに近接したベッドタウン

ウニョクの出身地・高陽(고양、コヤン)市はソウルに近接したベッドタウンで、ソウル特別市の北西に位置しています。高陽市の人口はなんと100万人を超えています。

これだけ大きな都市であることから、芸能人の出身者は多く、少女時代のユリ、ウニョクと同じくSUPER JUNIORでメンバーとしては活動休止中のソンミンも高陽の出身です。

ソウル市内からは地下鉄3号線、または京義・中央線でのアクセスが便利ですが、目的地によって使い分けましょう。とはいえ一般の観光客が出かける場合は、橙色の地下鉄3号線を利用することが多いかと思います(本数は少ないがソウル駅から京義・中央線を利用するほうが所要時間は短い)。

以下では高陽市はどんな都市なのか、観光客が出かけるメリットはあるのか、より詳しくお伝えしていきます。

高陽市のマスコットは「コヤンコヤンイ」

高陽市のマスコットは「コヤンコヤンイ(고양고양이)」です。韓国語で猫は”고양이(コヤンイ)”ですから、言葉遊びのように生まれた猫のキャラクター。その姿は日本でいうと「ゆるキャラⓇ」のようなものでしょうか。

そして高陽市の中心となる地域は一山(일산、イルサン)と呼ばれる場所。一山は新興住宅地で、「一山新都市」ともいいます。大規模アパート群が並ぶソウルのベッドタウンであり、わりと住宅価格が高めであることも知られています。

ちなみにジュンスとウニョクは高陽市のなかでも、徳陽区陵谷洞(덕양구 능곡동)と呼ばれる地域の出身。ソウル方面だと一山の少し手前にあたる場所。彼らは陵谷初等学校、陵谷中学校を卒業しています。(花井駅・陵谷駅)

一方でソンミンは、一山新都市のあたりの出身。この後に紹介する2つの駅のあいだにある注葉(주엽、ジュヨプ)駅近くの中学校を卒業しています。二人の地元は地下鉄で4駅程度の距離です。

※以下はソンミンのインスタグラムより

この記事ではK-POPファンにとっても、観光客にとってもより訪れる可能性が高い、一山を中心にご紹介します。参考:一山

一山には国際的な展示場、KINTEX(キンテックス)がある

地下鉄3号線に乗り、ソウル中心部から約50分のところに位置する大化(대화、テファ)駅。一山ニュータウンの最寄り駅のひとつで、駅前から綺麗に区画整理されたような街並みです。


[大化駅前]

大化駅から12、3分歩いたところに企業の展示会、K-POPのコンサート・ライブなどが行われる展示場・コンベンションホールのKINTEX(キンテックス)があります。


[KINTEX]

東方神起やSUPER JUNIOR、JYJのジェジュンもここで公演を行ったことがあり、実際に出かけたファンの方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでコンサートが行われれば、今回の記事の主役の3人にとっては地元凱旋公演となります。

MBCドリームセンターがある一山の中心地~鼎鉢山駅

地下鉄3号線の大化駅、そしてソンミンが通っていた中学校の最寄りの注葉駅、そしてその次の駅が鼎鉢山駅です。一山新都市の駅はこのほかに2つあるのですが、鼎鉢山駅が最も中心的な存在のように思えます。

鼎鉢山駅を出ると、駅前が広場のようになっています。そこを5、6分歩いていくと、一山湖水公園(일산호수공원、イルサンホスコンウォン)という大きな湖の公園があり、東洋最大の人工湖公園ともいわれているほどです。

この公園では『星から来たあなた』『美男(イケメン)ですね』などの様々なドラマの撮影が行われており、毎年5月には高陽国際花博覧会が開かれたりもします。ドラマのロケ地巡りや、こうしたフェスティバルを目的に訪れる人もいます。

そして公園に隣接するように韓国の主要放送局のひとつであるMBCの「MBC一山ドリームセンター」があり、このなかには番組を制作するスタジオがあります。芸能ニュースにはよく出る場所なので聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

やはり彼らもここにやってきて、収録を行うことがあります。地元にやってきて仕事をするというのは、もしかしたら何か特別な気持ちになるのかもしれません。

この鼎鉢山駅周辺には、2003年にラ・フェスタ、2007年にはウェスタンドームという商業施設がオープンしており、ショッピングや食事など充実したスポットになっています。


[一山の商業施設のひとつ・ウェスタンドーム]

多くの観光客はソウルで買い物をするのかもしれませんが、住宅地に隣接した形で大型商業施設があり、住民たちの週末の買い物の場となっているのでしょう。

次に一山の名物料理をご紹介します。

名物の一山カルグクス

都市近郊に位置する高陽市は、これといってわざわざ足を延ばすほどの名物があるわけではありませんが、水田が多いためドジョウがよく獲れることからドジョウ(미꾸라지、ミクラジ)を使った鍋料理が最も有名です。

そのほか「一山(일산)」という名前を冠したカルグクス(韓国式うどん)が有名。京義・中央線の楓山駅近くにある「一山カルグクス(일산칼국수、イルサンカルグクス)」というお店で、鶏カルグクス(닭칼국수)を提供しています。お値段は8,000ウォン。

ここのカルグクスのスープは、とにかくニンニクがよく効いており、食欲を増進させます。具として鶏肉やアサリが入っており、ボリュームたっぷり。一杯食べれば十分満足できます。

ジュンス・ウニョク・ソンミンの地元は、ソウルからすぐ行ける

ジュンス・ウニョク・ソンミンの地元、京畿道高陽市。ほかにも朝鮮王朝の王陵・西五陵(서오릉)があり、歴史探訪にもよい場所ですが、ソウルのベッドタウンであり、人が住む場所という要素が強い場所です。

とはいえ、K-POPアーティストたちがライブ公演を行う公演場や、収録を行う放送局があり、他にもショッピングモールや大きな公園があったりと、都会から少し離れた町として、都心とは異なる遊び方ができる場所です。

そんな場所に足を運び、ジュンス・ウニョク・ソンミンたちが育った場所の空気を感じてみることで、彼らへの理解や愛情がより深まるのではないでしょうか。




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