韓国の街角フルーツあれこれ!フルーツ飴・フルーツカップ・生フルーツジュース
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2020/03/25 改:2020/03/25 

近年、韓国では市場に行かずとも、繁華街では様々なフルーツが販売されています。屋台に並んだ果物を見るとついつい買って食べたくなる方も多いことでしょう。

韓国では日本と同じように様々なフルーツを食べますが、韓国らしいフルーツといったら、「マクワウリ(참외)」や済州島のみかんである「ハルラボン(한라봉)」あたりではないでしょうか。

この記事ではここ数年で特に人気が高い、韓国の街中のフルーツをご紹介します。

この1年で人気が出たフルーツ飴、タンフル(탕후루)

2019年の春から韓国の街中で見るようになったものが、タンフル(탕후루)。イチゴやマスカットなどのフルーツを飴がけ、つまり表面を砂糖でコーティングしたものです。

これは中国東北部にある「糖葫蘆」という屋台おやつが元になったもので、中国語読みに近い「タンフル(탕후루)」という言葉が当てられているようです。


[タンフルというフルーツ飴(いちご飴)、1本3000ウォン]

口にしてみると、砂糖の固まりが口のなかでジャリ、ジャリと音を立てますが、それに加えてイチゴそのものの柔らかな触感と酸味がミックスされます。

ソウルの観光地でもタンフルの屋台を時々目にするようになりました。春先はイチゴ飴でしたが、ブドウやミカンなども出てきたようで、最近は自宅で作ってみる人もいるようです。

フルーツカップも人気

このタンフル(탕후루)が話題となる前から、ちらほらと目にしていたものが、フルーツカップ。やはりこちらも屋台など店先で売られており、おやつはもちろん、食後のデザートとしても好まれているようです。

韓国には「花菜(화채、ファチェ)」という名の伝統的な、フルーツポンチのようなデザートがあったりしますが、今はそれよりも、カップに入ったフルーツのほうが身近な存在です。

その時その時で流行の食べ物が生まれますが、ここ最近はこうしたカップに入ったフルーツのほうが人気が高いよううに思えます。夏場は特に水分の多いスイカが目立ちますが、そのほかマスカットやパイナップル、特に韓国らしいのはミニトマトが含まれているところです。参考:韓国のミニトマトは野菜?果物?

韓国は果物を酒の肴としてお酒を飲むこともあり、屋台やバーのようなところでも基本セットとして果物が出てきたりします。そのなかにはやはりミニトマトも含まれていることがあります。

刺激的な料理を中和する作用があるのかもしれませんが、韓国では果物が好きな人がとても多い気がします。

生フルーツジュース

街中のお店で売っているフルーツ、それを生搾りしたフレッシュジュースも人気です。韓国語では「生果実ジュース(생과일주스、センクァイルジュス)」といいます。

フレッシュジュースそれ自体は、チェーン店・個人店とあちこちで売っているものですが、そのなかでも2010年にオープンしたJUICY(쥬씨)は躍進を遂げました。

気軽に立ち寄れるお店ながらも、「注文を受けてから生フルーツを搾る」というそのスタイルが人気を集めたのか、他のお店を凌ぎ、成長していきました。2018年には東京・新大久保でもオープンしました。

こちらの写真は生搾りの「スイカオレンジ Mサイズ(수박오렌지・2,500ウォン)」。もともと建大入口駅近く、という学生街で開業した店だけあり、韓国ではかなり手ごろな価格で販売しています。学生でも日常的に手の届く価格で生搾りジュースが飲めることも、その人気の理由なのかもしれません。

新しいスタイルで味わう韓国の街角フルーツ

この記事では韓国の街中で、そしてお手ごろな価格で食べられる流行スタイルのフルーツを集めてみました。

フルーツ飴やカップに入ったフルーツ、そして生搾りジュース、最近の韓国ではこうした形でフルーツが消費されています。韓国を旅される方は辛い料理のお口直しとしてもグッド。

日本でも身近な果物ばかりなので、日常に取り入れてみるのにも参考になるかもしれません。




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