韓国のお祭りとクーポン商品券
吉村剛史(トム・ハングル)
2014/02/27 改:2014/02/27
旅に役立つ情報や、韓国旅行情報をお知らせしようと、ブログに記事を書いているのですが、今回はちょっと異なる視点。直接、旅行に役に立つ話ではありませんが
ちょっとしたコラムとして簡単にお話したいと思います。
<咸平蝶祭りのマスコット アルミとダウミ>
昨日のツイートでお祭りに関する記事に触れました。
全羅南道・咸平(ハムピョン)郡で、「咸平蝶祭り」が大韓民国祝祭コンテンツ大賞を受賞した、とのことです。
tomhangeul
まだ正確には未確認だが、「咸平蝶祭り」の祭りクーポンは、入場券に会場内で使える金券が含まれているものだろう。他の地域でも5000ウォンの入場料を取りながら、その全額が会場でお金として利用できるところもある。お金を落としてもらうためにはこういうシステムがよい。
02-26 12:59全羅南道・咸平蝶祭りが大韓民国祝祭コンテンツ大賞を受賞。祭りクーポンなど、地域経済の発展にも貢献した点などが評価されたとのこと。http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?sec=sisa5&idxno=2014022610150803746 (アジア経済/韓国語)
02-26 12:54
考察も調べもかなり甘いまま、
Tweetしたのですが、もう一度説明しておくと、
――――――――――――――――――――――――
「祭りクーポン」とは、
お祭りの入場券の全額分、または一部が金券として使える制度。
(※祭り・イベント会場または、該当自治体内の加盟商店で使用可能。)
――――――――――――――――――――――――
繰り返し述べると、
お祭りの入場料を徴収し、その分を金券として配布します。
会場内の売店やその自治体の商店に限って使える、ということです。
・珍島の海割れ祭り
私がこの「お祭りクーポン」なるものを
最初に見たのは珍島のお祭りに行ったときでした。
「珍島の海割れ」を歩くための区域が設定されていて、
そこに入るためには5,000ウォンが必要でした。
こんなところでお金取るんだ・・・。
他の観光地よりちょっと高いんじゃない・・・?
と本音では思ったのです。
ですが、そのチケットにはクーポンがついていました。
なんと全額5,000ウォン分が祭りの会場内で使用できるというのです。
特産物を買ったり、祭り内の食堂で食事が可能。
友人たちと行ったのですが、
何枚かあわせて、テナガダコの踊り食いを食べました。
・旌善五日市で
ところ変わって、
江原道の旌善五日市(チョンソンオイルジャン)。
こちらはお祭りではありませんが、
5日に1度、市が開かれる五日市(オイルジャン)です。
特に地方は常設市場ではなく、このスタイルも多いのです。
旌善はアリランが有名なのですが、
旌善五日市の開催日には、地域の文化会館で
アリランをテーマにしたミュージカルが鑑賞できるのです。
その入場料もやはり5,000ウォン。
しかし、地域の商店で使える
商品券5,000ウォン分をもらったのです。
つまり公演自体は実質無料です!
一方ミュージカルのほうは、
時代劇のようなものだったので、
韓国語が理解できませんでしたが・・・
雰囲気だけは楽しめました。
・地域経済にもプラスに
このような制度は、
お祭り内で商売をする人や、
地域の商店にとってはプラスになるはずです。
金券として配られれば、
みな使おうという気になりますからね!
特産物を買って帰ったり、
食堂で美味しいものを食べる代金の足しにしたり・・・
問題点としては、会場内では使われるけれど、
地域全体にまで波及しない、という点もあるそうです。
それでも全体的には地域にとって
プラスになるとみてよいのかな、と私は思います。
全部のお祭りで行われているわけではないので
その点はご了承ください。
- 韓国旅行に役立ちそうならシェア→

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール